治療を始める前に、
不妊治療とはどんな事をするのかな?
体外受精とは?と色々調べていた時、私が震え上がったのが…自己注射。
看護師さんに注射してもらう時も、目の焦点を合わさずボヤッとさせて、針が皮膚に刺さるところを直視しないようにしてるのに。テレビで注射の場面を見るのも嫌なのに。
自分で刺すなんて…!
治療が始まってからも、いつ来るか?いつ来るか?と構えていました。
でも、幸いその時はなかなか来ませんでした。
私の場合、HMG注射が2日に1回だったので、病院に来れれば打ちますよ〜と言ってもらえて、せっせと通いました。
これは…自己注射をせずに終われるかもしれない…高まる期待。
残念ながらその期待は2回目の採卵周期のある日、突然裏切られました。
「採卵の前日に皮下注射しないといけないんだけど、採卵時間から逆算すると夜の11時に病院に来てもらわないといけないんです…夜間対応は出来ますが、来るのも大変だと思うのでご自分で打ちますか?」
うわーーーそういう事か。
5秒で終わる事のために夜中に病院に行くのは…としばらく悩み。まあ…腕じゃなくて、お腹に打つ注射だし…やってみるか!と
文字通り腹をくくりました。
打ち方の説明動画を何度も見て、頭の中でシミュレーションを繰り返し、打つ時間が刻一刻と迫るにつれ、手には汗が。
ペンタイプとかじゃなくて、病院で見るモロに注射器!だったので余計緊張しました。
夫に打ってくれる?と聞いたら、青くなりながら「無理無理!」と断られたので、注射する部分のお腹をつまんでてもらう係に任命しました。
いざ針を向けて…注射!!!
…あれ、刺さらない
今思えば、勢いで刺すのではなく、狙いを定めてグッと力を入れて刺すものだと思いますが、
焦ってたのかダーツのような刺し方?をしてしまって、表面の薄い皮の所で変に止まってしまいました。
一回抜いて、もう一度…えいや!
今度は根本まで刺さりました。
別にそこまで深く刺さなくても良かったのですが、刺さっちゃいました
そして、中の液体を注入する…したい…が
手が震えてプランジャーが押せない!
どうしよー!と夫を見ると、私以上の緊張と慌てっぷりで、動揺してました。
一度心を落ち着けて、ゆっくり、ゆっくり。
全部注入して、針を抜き、注射器を置いた瞬間。
2人で
「できたーー!」「やったーー!」と叫びました。
結婚式で、最初の共同作業…ってウエディングケーキ切ってた時は、後にこんな共同作業までするとは想像もしてなかったなぁ
とにかく緊張したけど、全然痛くはなかったのでもし自己注射で怖がってる人がいたら、何とかなるよ!と言ってあげたいです。
とか言って、もう1回やる事になったら私もまたガチガチに緊張して打つんでしょうけどね