振り返ると、手話の勉強を始めて早いもので1年が経ちました。
何度でも言いますが、手話の本はわかりにくくて気が利かない。
手話の文法の本が少しずつ増えてきたのでそれは良いと思うし、「しくみが身につく手話 ①入門編」はわかりやすかったのでお勧めです。
今は「しくみが身につく手話 ①初級編」を読んでいます。
それと同時に英文法の本を読んでいます。
今日は図書館で予約していた「日本語教師のための入門言語学 ー演習と解説ー」を借りてきました。
手話と言語学の本は読んだらなるべくブログで概要をまとめるようにしているんですが、まとめる時間がなくて読んですぐ返してしまった本も多数あります。
不純な動機から始めた手話でしたが、今は手話を日本に広げるためには私がいないと難しいとさえ思います。
私の方がみんなにわかりやすく要点をしぼって教える自信があるから。
【日本語と英語の文法の違い】
手話は劣った言語であると差別され、禁止されていました。
その理由は手話には助詞(~を、~が、など名詞や主語を補足したり、語と語を接続する語)がないからとされていました。
ですが、世界的に見てみると助詞があるのは少数言語を除くと日本語と韓国語くらいで、日本語はかなり特殊な言語だそうです。
英語は「基本5文型」という主語や述語、目的語などの順番が決められており、その順番が守られているために助詞を必要としません。
反対に、日本語は助詞があることによって主語や目的語の順番を気にしなくても意味が伝わるようになっています。
私たち日本人が英語の5文型が苦手なのは主語や目的語などの順番をあまり気にせずに日本語を話しているからなんです。
なので、ここをきちんと理解することによって英語の理解力を上げることができます。
【手話と日本語の違い】
日本語は単一民族で発達してきた言語なので表現が多彩です。
「副詞」は動詞を詳しく説明するもので、『形容詞』は名詞を詳しく説明するものになります。
「速く」走るは副詞で、『早い』時間は形容詞になります。
手話はこの「副詞」が単語としてとても少なくて、それがずっと謎でしたし、日本語は「あまり自信がない」や「まぁまぁ(できた)かな」などのように極端な表現を避けて控えめな表現を好みます。
なので、日本語を手話に置き換える際にどうすればいいのか、勉強をし始めた時にすごく悩みましたが、色々勉強をしてもなかなか答えが出てきませんでした。
今はその疑問に答えることができます。
手話は動詞の表現を手で表現し、副詞の表現を顔を文法的に使うことによって同時に表現しているので、副詞の手話が少ないんです。
ただ、この副詞の表現を読み取るのも表現するのも手話初学者にはかなり難しいと思います。
なので、「少し」「だけ」「自信」「ある」「私」などのように手話を日本語に置き換える際に簡易的に表現するようにしていく必要があると思います。
あと、二重否定などは手話にすると回りくどくてわかりにくくなってしまうので、違う表現の方が良いと思います。
言語ってそれぞれの特徴をよく理解しつつ、どういった表現がわかりにくくて、具体的にどんな表現に置き換えればいいのか、そこまで検討して伝えないと理解しづらいんです。
こういった努力が手話を教える側に足りないから、手話が普及してないんだと思います。
【最後に】
傲慢な自信家の私は凝り性なので、教えるために色々調べてるとつい熱が入ってしまいます。
日本語の助詞についてもっと詳しく調べたら、ろう者がもっと日本語を理解しやすいように日本語の特徴を教えられると思います。
手話の勉強を始めて1年でここまで来たんだから、5年後や10年後にはもっと教えるのがうまくなっているはず!!(。-`ω-)キラーン
そうなれば、老人性難聴になったとしても、みんなで女子会できる!!
興味がある人は1月に1回目の勉強オフ会やるので、是非遊びに来てください!!
ただ、これは復習用も兼ねて動画にしてYouTubeにアップしようと思っています。