付き合ってあげても良いかな13巻を読んでから、ずっと色んなことが胸に刺さってるんですよね"(-""-)"

人間、自分の一番嫌な部分には目をそむけたくなるものじゃないですか?

でも、冴子の思考回路と行動パターンが自分に似すぎていて、自分の嫌な部分が浮き彫りにされるのって精神的にくるものがありますね。

 

これはブログで吐き出さないと悶々としそうなので冴子の心情について書いていこうと思います。

 

【冴子は明るいメンヘラ】

 

メンヘラの定義ってなんなんでしょうね?

リストカットや束縛魔、別れ話でDVに発展する女性などを思い浮かべる人は多いと思います。

あとは、浮き沈みが激しかったり、気分屋で情緒不安定だったり…。

 

反対に冴子は一見、わかりにくいけどメンヘラなんだろうなと感じます。

女性は不安定になりやすいし、私の定義だとほぼ全ての女性がメンヘラに当たると思っています。

ただ、人に迷惑がかかるか、かからないか、の違いがあるだけじゃないでしょうか?

 

冴子の性格と行動を1つずつ考察していきたいと思います。

この作者は身近に冴子に似た人がいるか、自分に似ているんでしょうね。

じゃないとここまで正確に彼女の性格を描けなかったと思います。

 

【女性としての自分に自信がない】

 

冴子の中学生時代は髪も短くボーイッシュでした。

下着もボクサーパンツを履いたり、成人式の出席を嫌がったり、ネコ側になるのに抵抗があったり。

 

女性らしい自分を受け入れられないのは心が男性だからじゃないんです。

女性としての自分に自信がないから、女性らしくすることを心理的に避けたくなるんだと思います。

 

美和ちゃんと別れる時も、ゆりあと別れる時も、冴子は縋りついて別れないでって言わないんですよ。

縋りつかない理由は女性としての自分に自信がないから、縋りついたところで拒絶されるだけだと諦めているから。

 

私は女性に振られると、すぐに次に狙う子を一生懸命探していました。

周囲からは見切りをつけるのが速すぎるって言われていましたが、これも女性としての自信のなさから来るものだったんだと今は分かります。

 

【反対に友達としての自分には自信を持っている】

 

女性としての自分には自信がない反面、友達としての自分には絶大な自信を持っています。社交的で気遣いができるから、冴子は同性にも異性にも友人として好かれるし、誰とでも仲良くなれます。

心を開いているかどうかは別問題ですが(笑)

 

人を傷つけずに意見を言うことはある程度人生経験を積んで、広い視野と柔軟性があって初めてできることかもしれません。

自分と違う価値観や意見があったとして、それを他者からの攻撃や反論と取ってしまったり、自分を否定されたと感じてしまうのは若さと弱さのせいだと思います。

 

だから、冴子は何度も自分の意見を飲み込んだり、自分を守るために自分も周囲も傷つけずに意見を言うことがまだ苦手なんだろうなって感じました。

私の若い頃に似てるから、めちゃくちゃわかる( ゚Д゚)

この作者、超怖いwww

 

【美和ちゃんについての感情】

 

寂しがり屋の人にとって、自分に害を加えない&自分が好意を持っている人と離れるのってかなり嫌だと思います。だから、冴子が美和ちゃんとは親友でいたい気持ちがわかります。

 

女性としての自分は否定されたけど、友達としての自分は否定されていないし、自分は女性として魅力がないと感じているので振られても仕方がないと諦められるんだと思います。

だから、美和ちゃんと新しい関係を作っていくために相手の恋愛を応援しているんじゃないでしょうか?

私も同じことしてるからよくわかります。

 

冴子は美和ちゃんが女性としても友達としても好きだと思いますよ。

ただ、二度と付き合いたくないだろうけど。

 

【二度も振られたくないことの本音】

 

ここを一番書きたかった。

過去に好きだった相手、それも向こうから自分を振ってきた相手が付き合いたいと言ってきたら、皆さんだったらどう思いますか?

 

私だったら殺したいくらいイラっとすると思います。

色んな感情を整理して、友達でいようと努力して、やっと良い関係に戻れたのに、これ以上振り回さないで欲しい。

 

これで付き合ってまたダメになったら、もう相手のことを許せなくなってしまう。

あくまで私の予想ですが、冴子にとって誰かを許せるかどうかって人間関係を継続する上で大きな基準だと思います。

 

許せない相手だと思っているから、冴子は中学生時代の友人関係を全部切って、二度と関わらないようにしてるんだと感じます。

自分の精神の平穏を保つために、それは彼女にとって必要なことなんだと感じます。

 

だから、美和ちゃんと復縁を拒否しているんでしょうね。

二回も振られたら、もう許せなくなってしまう。

美和ちゃんとも二度と関わりたくなくなってしまうから、それを避けたいんだと思います。

 

でも、そこまで強い感情を持てるのは相手がとても大切だからなんでしょうね。

どうでもいい人に対しては人って無関心だから、好かれても嫌われてもどうでもいいし。

それが本当の嫌いで、復縁を仄めかされて殺意が湧くのも好意の裏返しなのかもしれないですね。

 

自分の本心が一番わからないものですね。