デリケートな問題だからこそ、この問題についてはなかなか表立って意見を言いにくいかと思います。
だからこそ、セックスレスについて話し合うにはどのようなことが必要か、幹事としてきちんと皆さんに私の考えを説明する必要があると思い、再び筆を取りました。
パートナーから拒否されている人は自分が女性としての魅力を失ったのではないかと不安に感じていますよね?
だから、パートナーから求められなくなったのではないのか、もう愛されていないのではないか、と考えてしまいがちだと思います。
そんなことはないと思います。
ただ、長くお付き合いしていたり、場合によっては同棲をしていると、ずっと一緒にいるわけですからトキメキがなくなっていくのは仕方のないことです。
セックスレスと愛情がなくなっていくことは全く別問題ではないでしょうか?
セックスレスをきっかけにパートナーとの関係性がギクシャクしてしまうのは相手を責めてしまうことが原因です。
セックスレスで女性としての自信がなくなるからこそ、その自信のなさから相手を責めてしまう。相手も責められて、居心地が悪くて関係性が悪化したり、場合によっては外に癒しを求めて、やっぱり自分にはもう女性としての魅力がないのだと思って落ち込んで、更に相手に冷たくなっていく…。
悪循環ですよね。
大切な人から拒否されて悲しいから、その悲しさを相手にぶつけて、ドンドン関係が悪くなってしまうのは。
私は今だからこそ言えることですが、好きな人とセックスをしたいという気持ちと同じくらい、好きな人とセックスをしたくないという気持ちも尊重されるべきだと思います。
拒否されている側からすると拒否している側が悪いように感じてしまうかもしれませんが、この問題に関してはどちらかが悪いということではないし、その発想を捨てない限りは建設的な話し合いはできないと思います。
お互いに悪くないということを認め合い、尊重した上で、どうしたいのかを考えないといけない。
そして、解決策を考えていく上でどちらかが一方的に我慢する、譲歩するということも問題の先送りになると思います。
どう折り合いをつけていくのか。何が不満で不安なのか。これを自分の中で整理して、なるべく相手を傷つけないように伝えなければいけません。
正解がないからこそ反対にいえば、よく話し合って二人で結論を出せたのならそれが当事者にとっての正解になるのだと思います。
私自身、別れが正解なのか、なんとか折り合いをつけて二人でいることを選ぶのか、それは当事者の数だけ選ぶ道があるような気がします。
少なくとも、このオフ会がきちんと開催できるのなら、誰かと話すことによって当事者が少しでも冷静に話し合えることを願います。
私は仕事でたくさんの揉め事を見てきましたが、きちんと話し合いをすることの難しさを感じることが多いです。
レズビアンの恋愛はどうしても閉じた関係になるし、中立的に相談に乗ってもらえる機会はなかなかないし、本当に逃げ場のない世界だと思います。
せっかく今はインターネットを通じて色んな人と出会えるし、このブログもそうですが個人の考えを発信しやすい時代になっているので、様々な意見を共有することがしやすい時代でもあります。
私はこういったことはチャンスでもあると感じています。
年代も価値観も性格も違う私たちレズビアンが共通の問題に取り組むことによって、恋人とも友達とも違う第三の相談場所のようなものができていくのではないか、と思っています。
せっかくだから私たちの人生を豊かにしていくものをたくさん作って、それをどうやって改良していくのかを考える良い機会ではないでしょうか?
少なくとも私はそう思っています。
ちなみに、同棲中のカップルの場合、家が賃貸ならいいのですが、共有名義で購入した場合は色々大変です。
ペアでローンを組んでいる場合はどちらか一人だけが債務者に変更できるようにすることは困難です。私は仕事で銀行から登記手続きの仕事をもらいますが、このケースは結婚した男女ですら債務者変更はまず認めらえないです。
なので、完済まで付き合いが続くことになるか、売って精算するか(大抵の場合は赤字になるのでなかなか売れない)、ということになります。
あと、税金についても気を付けないといけません。パートナーシップを結んでいたとしても法律上は配偶者でも血縁者でも何でもないので相手の持ち分を買い取ることができたとして、適正価格で売買しないと差額について贈与税の対象になります。
私はこの分野が専門なので、セックスレスのことだけでなく関係性を解消する場合の法的なことと税金のことも相談に乗ります。
なかなか同性カップルでこういったことも含めて相談するのは抵抗があるかと思うので、少しでもお役に立てれば幸いです。
もちろん、相談だけでお金を取ったりはしませんよ。
その代わり、ちゃんと別れたカップルで私の好みの人がいたら食事に誘うことがあるかもしれませんが、それは許してください!!( ゚Д゚)くわっ