前回の話しはこちら↑





夏休み中の部屋着は、

 Tシャツにショートパンツが定番。

 涼しいし動きやすいから、

ついそればっかり。 

 でも、彼の目がね、 

明らかに違うの、最近。





彼がぼそっと言った。 

 「なんか、家の中に

こんな可愛い子いたら、

集中できないんだけど」





 え?って聞き返す前に、

 私の腰に手を回して、

 背中側からぎゅって

抱きついてきた。

 「もう」って笑いながらも、

 心臓バクバクで動けなくなった。

 「だってさ、

ショートパンツなんて

ドキドキするよ。反則でしょ」って、

耳元でささやくように

言ってきて

 その声の低さに

またドキドキする。 





 冷蔵庫開けてジュース

取ろうとすれば、

後ろからそっとくっついてきて、

おしり触ったり。

ソファーに座ってスマホみてると

「せいか、スベスベ〜」って

太ももさすって、そのまま

膝枕で横になる彼。

 





 「なおやさん、さわりすぎ」

って言って彼の頬をなでると

「だって可愛いから

しょうがないじゃん」って、

笑いながら太ももにキス。

 ほんと甘やかされてばっかり。






「でもこの格好、俺にしか

見せちゃダメだからね」って

真顔で言ってキスしてくる。






夜、お風呂上がり。

暑いからタンクトップと

ショートパンツでお茶飲んでると

ソファー座ってる

彼がじっと見てくる。 





 「そんなに見ないで…」って言うと、

 「見るよ。俺のだから」って

普通に言って手招きされて、 

そのまま彼の腕の中に

引き寄せられた。

 ぎゅって抱きしめられて、

 おでこにキス。

 「せいか大好き。

抱きしめてると安心する

はぁ〜幸せ」って

言ってくれてうれしかった。 





 ふたりきりの部屋の中、

 甘いキスを何度もした。 

キスだけで

終わらなかったけど。





私がここにいるだけで 

「安心」「幸せ」って

言ってくれる彼の隣に

居られることが私に

とってもすごく幸せだ。