同棲を始めて、
気づけばもう5ヶ月。



 毎朝一緒に起きて、
 夜は隣で「おやすみ」って
言って眠って、 
そんな生活がすっかり
普通になったけど
ふとした瞬間に、
まだドキドキしてしまう。 





 不思議なのはね、 
「価値観の違いでびっくりした」
ってことが一度も
ないってこと。



 もちろん、
小さな違いはある。
 私がすぐ片付けたくなるタイプで、
 彼は「あとでいいよ〜」って
のんびり派。 




 だけど、私がせっせと
片付けてたら、 
後ろから抱きついてきて 
「せいか、助かる〜ありがとう」って 
甘えた声で言って褒めて
頬にキスしてくるから、
つい笑っちゃう。 




 夜、洗面台で歯を磨いてたら、 
後ろからぎゅって抱きしめて、 
「今日も一緒でしあわせー」って
言ってくれたり。
 私が作ったごはん、
ちょっと味薄かった日も、 
「優しい味だね〜うまっ」って
にこにこしながら
完食してくれたり。 




あとね、お弁当箱。
 学校やバイトのある日は、 
毎朝ちゃんとお弁当を
作ってるんだけど、 
彼が帰ってきていつも最初に
「お弁当ありがとう、美味しかった」 
って言ってくれて、
彼が自分でお弁当箱洗ってるの。
当たり前みたいに。 
そういうところほんとに好き。 




 お休みの日だって、
 「今日は一緒にやろっ」って、
 掃除機かけたり洗濯干したり、
 気づけば自然と
ふたりで家事してる。




 「違うね」ってなるより先に
「それも好きだな」って
思える関係って、 
きっとすごくしあわせな
ことなんだろうな。 




 だってここまでずっと、 
ほんとに一度も
「疲れた」って
思ったことないの。 
 一緒に暮らせば暮らすほど、
 もっともっと、
大好きがふえてく。 



彼もよく言ってくれる。

「せいかがいるだけで癒される。

 俺ほんと毎日

助けられてるんだよ」って。






 こんなふうに
「何気ない毎日」が 
まるでプレゼントみたいに
感じられるのは、 
きっと彼が私を大切に
してくれてるからだと思う。