付き合って2年のお祝いに、
3連休の初日朝から彼とデート。
彼が2ヶ月も前から
予約してくれていた、
憧れのディズニーホテル。
「2年の記念はここに泊まろう」って
言ってくれていた。
朝早くから出発して
真夏の太陽に
とろけそうになりながら、
昼間はふたりでのんびり
ディズニーを歩いた。
暑いからかパーク内は
空いていた。
水に濡れるイベントで
ビショビショになって
ふたりで大笑いした。
そして夜はホテルへ。
ロビーのきらめき、
少しだけ非日常な空気に
ワクワクが止まらなかった。
ホテル内のラウンジで、
彼はお酒、
私はジュースで乾杯。
部屋に戻って、
ふたりで1日の汗を流して、
ほっとひと息。
窓からディズニーランドが見えて
「なおやさんみて!」と
テンションの上がる私に
「喜んでもらえて良かった」と
隣に立って頭を
ポンポンってしてくれた。
彼が私の肩に腕をまわして
「せいか、付き合って2年だね」
彼のその言葉に
自然と心の奥から
たくさんの景色がよみがえった。
泣いた夜、笑った朝。
ささやかな幸せや、
ふたりだけの秘密。
いつも彼は私の隣にいてくれた。
「せいか」って
名前を呼ばれ目を合わせ
両手をつないだ。
「2年って、ほんと
あっという間だったね。
でも…正直なこと言うと、
ずっと不安だったんだ。
15歳も歳が離れてて、
本当にちゃんと
向き合えてるのか、
俺にちゃんと守れてるのかって
今でも時々考えるよ。
だけどせいかがまっすぐ気持ちを
伝えてくれるたびに、
せいかと一緒にいたいって
想いの方が大きくなっていった。
この2年間、
俺の中では全部宝物だった。
どんな日もせいかと生きていたい
って心から思えたんだ」
そう言って彼がポケットから
小さな箱を私に差し出した。
箱を開けると、
ちいさなダイヤが
きらめくシルバーのリング。
「えっ、これって」
「プロポーズリングだよ。
せいか、高校を卒業したら、
俺と結婚してください」
驚きすぎて何も言えなかった。
ただポロポロと
涙があふれて止まらなくて、
自分の頬をつねってみたら、
ちゃんと痛くて、
夢じゃなかった。
「ほんとに、私でいいの?」
そうたずねると、
彼はすぐに答えてくれた。
「せいかじゃなきゃ、
ダメなんだよ」
そのひとことでさらに
涙がまたこぼれた。
私は「よろしくお願いします」と
返事をしたら彼は
「これからも、
ずっといっしょにいてね。
せいか愛してるよ」
そう言いながら彼が私の指に
リングをはめてくれた。
ぎゅっと抱きしめられた
彼の胸の中で私は声にならない
「ありがとう」を
何度も何度も言った。
彼は私を抱きしめながら言った。
「ほんとはね、
プロポーズって言葉、
もう一生使うことないんじゃ
ないかって思ってた。
俺、一度失敗してるから。
でも、せいかといるとね、
また信じてみたくなったんだよ。
未来とかふたりのこれからとか。
せいかはまだ若いし、
俺と一緒になるって簡単なこと
じゃないってわかってる。
でも、それでも一緒に
いたいって思ってる。
せいかとだったら、
ちゃんと幸せを作っていける。
そう強く思ってるよ」
彼の言葉を聞いて
胸がいっぱいになった。
「なおやさん……私、
ちゃんと考えてるよ。
不安がないって言ったら
ウソになるけど、
それでも、私はなおやさんと
ずっと一緒にいたい」
「ありがとう、せいか。
これからもいっぱい甘えて
わがままも言って
俺が全部受け止めるから
ちゃんと守らせて」
彼はそう言って口にキス。
キスの仕方でわかる。
お互いに興奮してるのが。
ベッドに倒れ込んで
全裸になると彼は丁寧にそして
たくさん愛撫してくれる。
私もいつになく興奮して
いつもなら「挿れるよ」って
彼からしてくれるのに
自分から彼に股がって挿れた。
「せいか愛してる」って
何度も言うから私も
「私もだよ、なおやさん大好き」
って言ったら
彼がさらに興奮しちゃって
何度も抱かれた。
抱かれてる時何度か
左手の指輪を見て
うれしくて仕方なかった。
次に続きます
