彼の腕枕。
体温が心地いい。


『せいか、体大丈夫?』


『うん、大丈夫。
はじめては痛いって
聞いてたけど
気持ちいいって思っちゃった。
好きな人とHできるなんて
幸せだな。
ね、なおやさん』


『そうだね。
俺もそう思うよ。
せいかは
気持ちを素直に伝えてくれて
そういうの俺好きだよ』


『じゃあなおやさん、
まだ言いたいこと
あるよ』


『うん?なに?』


私は彼の耳元でささやいた。
『名前呼び捨てされて
ドキドキしちゃった。
なおやさん大好き』


彼は私をギュッとして
『かわいい。せいか。
あまり俺のこと煽らないでね、
またしたくなっちゃうから』


私は
彼の頬にキスした。


『せいかが好きだよ』
と言って
見つめあいキスした。


『せいか。
明日は休みだし、
このままここに泊まろうか』


『うん』


甘い時間が流れていた。
彼に奥さんが
いることなんて
頭から消えていた。