5/12(月)
龍晴のたんじょうび。
3歳になった。
おめでとう。
今日はスイム。
ブロードウエイに寄り、
冷凍の宅配便を営業所に出してから
地下で買い物。
龍晴のスープ皿とコップ、
それからこちらは龍晴がどうしても欲しいといった
トーマスのフォークとスプーンを買う。
ここのところずうっとなにも買わないでいたので
(サンタクロースさんにもらうものをえらぶ、と
欲しいものがあるお店を見たり
欲しいものを見つけたりするたびに龍晴はいっていて、
買って、とはいわなくなった)
おたんじょうびだから、とくべつだよ?といってプレゼントする。
スイムは1週間空いているので、
龍晴にとっては久しぶりだ。
観覧席でおべんとうを食べてから行く。
今日もとても張り切り、
高い台からジャンプしたり
(さすがにこの台からジャンプできる子はおおきいクラスでもなかなかいませんよ~と
先生に笑われる。そうだよね)
ばた足をしたり
背泳ぎのように泳いだり
(腕は動かさないけれども)
たくさん楽しむ。
カフェでお昼寝。
今日はたっぷり1時間。
もっと寝そうだったのだがそれとなく起こす。
寝起きでつらそうなので
いえまでずうっと抱っことおんぶで帰る。
帰宅後、いえでたっぷりと遊ぶ。
今日はたんじょうびだけれども
お祝いは昨日してしまった。
とくべつななにかはない。
ただたくさんたくさん、おめでとう、をつたえる。
なんどでもなんどでも、つたえる。
龍晴も、もうおにいちゃんになったんだよね?という。
そうだよ、りゅう。
おにいちゃんになったんだよ?とこたえると
誇らしそうにわらう。
龍晴、たんじょうびおめでとう。
5/13(火)
今日はブロードウエイに行きたい、
ブロードウエイのおもちゃ屋さんで遊びたいと
龍晴は昨日のうちから言っていたので
朝から出かける。
中野ブロードウエイには
1軒だけ、子ども向けの、昔ながらのおもちゃ屋さんがあり
滅多に行かないため、龍晴はそこを夢の国に近いように思っている節がある。
いそいそと出かけたのだが。
しかし!
なんと11時開店。
その時点でまだ10時、
しかもいえを出たのは9時半前である。
開店時間まで待ってもいいのだが
多少、逡巡した結果、
ブロードウエイのなかを探検するにとどめ、
午後、おもちゃ屋さんへ行こう、ということにする。
地階の牛乳屋さんの牛乳を買い(もちろん瓶)、
ふたりで飲む。
新井薬師の商店街をさんぽし、
持って行ったおべんとうは結局、帰宅してから食べる。
お昼寝は長め、1時間半。
午後は工作。
今日はうさぎを4匹つくり、
それでたくさん遊ぶ。
スーパーマーケットと青いカフェに寄る。
夜、なかなか寝ない。
めずらしい。
今日はいちにち、苛々気味。
反省。
そういえば先週。
龍晴が眠る前、ふたりでふとんに横になっているときに。
どうしてかあさんはチューしないの?ときかれる。
え?
と一瞬思ったのだが。
なるほど、と思う。
夫は龍晴に、チューして?とか、チューとかいいながら
キスをする。
(これはものすごく意外なことだったのだが、
でも夫の父が孫にしばしばそうしていたから、
もしかしたら夫のいえではそれが当たり前だったのかも知れない)
でも私は、キスをする習慣のないいえに育ったので
あまりキスをしない。
というか、するのだけれども、
チューといってすることはなんとなく照れくさくてできないのだ。
だから私としてはしているつもりなのだけれども、
チュー、といってからしないので
気づいていない、ということらしく、
またそのことを淋しいと思っているようなのである。
チュー、というのが愛情の表現である、ということを知っていっているのである。
りゅうは母さんにチューしてほしかったの?とたずねると、
うん、してほしかったの、とこたえる。
そうなんだ!
母さんはりゅうにたくさんチューしているよ、
でもチューっていわなかったらいけなかったんだね、
これからはいうようにするね、といって
チューといいながらキスをしたら
とても喜んでいた。
そういうものなんだなあ。子どもって。
5/14(水)
今日は生理的な苛々がまったくない。
なんだかなあ。
午前中は新井薬師へ。
くるまに乗ったり、
すべりだいをしたり、
ブランコに乗ったりして
たくさん遊ぶ。
ポーコアポーコさんへさて行こうか、というところで
ばったりご主人と会う。
公園にいることを知っていたので、
外出がてら、
迎えにきてくださったとのこと。
ありがとうございます。
ご主人と一緒にお店まで歩く。
ケーキをありがとうございました。
と、龍晴はお礼をいっていた。
お礼をいってね?といったのは
にちようびのことなのだが、
きちんと憶えていて、
しかもちゃんと伝えられてとても偉いなあと思う。
たくさん遊んでから帰宅。
途中でお昼寝。
スーパーマーケットに出かける途中で
龍晴は目覚める。
午後はいえでたくさん遊ぶ。
今日も工作。
折り鶴をつくる。
夜、
きょうはずうっといっしょにねようね?
と念を押される。
昨日、なかなか寝なくて、
腹立ちまぎれに途中で洗濯をしていたのを
とてもかなしいこととして憶えているのだろう。
それはそうだよね。
ごめんね、昨日は母さんがとっても悪かったよね?
今日はずうっと一緒に寝るから安心してね、と
なんどもいう。
それでもなんども、かなしい気持ちを思い出すらしく
ぎゅうっとしがみついてきた。
ごめんね、龍晴。
5/15(木)
今日は中野区のファミリーサポート制度の登録会である。
託児を依頼したいひとと託児を受託できるひと双方が相互に登録し、
扶助しあう制度で、
どうやら全国にこういう制度があるらしい。
妊娠中に登録しておけばよかったのだが、
その制度を知ったのが出産直前で登録会に行けずにいた。
問題は、登録会に子どもを連れていけないことである。
しかし先着5名までの事前申し込みで託児を受けてくれる。
龍晴はこの年齢まで、託児をしたことがいちどもない。
それは私の、幼稚園にあがるまでは託児をしたくないという方針でもあり、
また託児をせずに済む環境・・・私が仕事をしていなくて、また私が基本的に健康で、基本的に子どもとふたりきりで長時間を過ごしてもストレスにならず、さらにはどうしても龍晴と一緒にいられない事情があるときには(たとえば病院とか)夫になんとか仕事を調整してもらえる・・・にある、ということが大きいだろう。ありがたいことに。
しかし今回は、託児をしてみることにした。
というのも。
この制度のことが友だちのあいだで最近、話題になったときに
でも託児がねえ、と私がいったところ、
同じ年齢の子どもを持つ友だちが、託児、意外といけちゃったよ?うちの子はむしろ帰りたくないといってたくらいだよ?ナオちゃんも行ってみたら?と背中を押してくれたのだ。
そ、そうなんだ。
どうやらその場所の託児室には、子どもが好きなおもちゃがたくさんあり、
ベテランのスタッフが託児を、それも子ども5人にスタッフ3人、という手厚さでしてくれるという。
それならば、ということでの初託児。
龍晴には今週に入ったところから、
今週のもくようび、母さんは勉強会があり(なんのべんきょうかい?と龍晴は毎回たずねる)、
その部屋には、りゅうは入れないよ?
だけど同じ階にある部屋に保育士さん(龍晴は保育士さんが好きである。公園でいつも声をかけてもらっているので)がいて、おもちゃがたくさんあるらしいよ?
だから遊びながら待っていてくれる?と
説明をしていて、
保育士さん、とおもちゃがたくさん、ということにとても惹かれた龍晴は、
この日を指折り数えて待っていたくらいである。
それでも心配をしていたのだが、
託児室の扉を開けるや、
大好きなプラレールを発見し、
先に遊んでいるね!と目を輝かせている。
2時間の登録会を終え、急いで託児室に行くと、
まだここであそんでる!とむしろ帰りたくないアピール。
このへやはもう終わりで、鍵がかかっちゃうんだよ?と重ねると、
わかった、と片づけをはじめたが
保育士さん曰く、とても楽しそうにみんなで笑いながら遊んでましたよ~、いちどもなにもなかったですよ、と笑顔で教えていただく。
あとから龍晴にきくと、
保育士さんにハンバーグをつくってあげたり(ままごとをしていたらしい)、
パトロールカーなどのくるまや電車で遊んでいたそうだ。
(りゅうの「うーうー」っていうこえ、かあさんに聞こえなかった?)
私が思っている以上に
子どもって成長しているんだな。
近くのサブウエイでランチ。
龍晴はそのままお昼寝。
午後はサッカーの日。
今日は仲良しになったケンちゃんとはんぶんくらいふざけながら参加している。
龍晴はおもしろそうなことがあると
そちらに夢中になってしまうのだ。
ケンちゃんのお母さんはとても穏やかなひとで、
そんなケンちゃんをほほえましくみていて、
ちょっとちょっと、もうっ、ちゃんとやりなさいよ!くらいに思ったり、
実際にいったりしてしまう私と大違いである。
やれやれ、親も精進だ。
サッカーの先生が、
ドイツ代表を応援しているということがわかり、
エジル好きの私としては共通の話題ができてとてもうれいし。
5/16(金)
明日は旅行である。
今日は準備デイ。
午前中はマルイで買い物。
開店までの時間はマルイに併設の公園で遊んだり、
マルイの近くを探検したりする。
開店直後から買い物。
夫の海外出張に関する用品も併せて買いたかったのだが
売っていなかったので
そちらはAmazonで買うことにする。
駅のカフェでお昼ごはん。
龍晴はカフェやお店屋さんに入るときに
こんにちは~!といつもあいさつをするのだが
その初めて入るカフェでも大きな声で
こんにちは~!とやっていて、
居合わせた若い女性のお客さんたちに
褒められていた。
よかったね、龍晴。
帰宅後、お昼寝。
午後はお米の公園、と龍晴が呼んでいる
近くの公園へ行く。
以前からその公園へ行くと、
滑り台をしたからのぼった場所でお米を買ったり、
今日は電子レンジがある、という設定になっている。
1時間ほど遊んでから帰宅する。
5/17(土)
新潟旅行。
ほんとうは3月に予定をしていたのだが
インフルエンザになっていた時期だったのと
そのすぐ後に祖母が亡くなったりして
今日まで延期になっていた。
今回の旅行は、結婚記念日のお祝い旅行、でもある。
毎年の結婚記念日は、モノより思い出、で、
旅行をしよう、ということに今年からなって、
その第一弾。
月岡温泉のKという宿は、
夫が仕事で泊まってとてもよくて、
ぜひ行こう、と誘ってくれたものである。
maxときで新潟へ。
長野の出身のため、新潟は馴染みのある県なのだが、
新幹線で行ったことはない。
そのため越後湯沢より先の景色ははじめて見る景色だ。
龍晴は新幹線のなかでお昼ごはんを食べ、
寝るのが好きで得意でもある夫とともに
早々に眠りにつく。
私は眠るのが苦手で、
特に乗り物のなかではほとんど眠れない。
だからいつも本を読んだり
車窓からの眺めを見るともなく、あるいは熱心に眺めながら旅をする。
新潟までの道のりは
越後湯沢から先は長い長いトンネルが多い。
ながの新幹線もトンネルが多いが、
長さはその比ではない。
なるほどなるほど、と思いながら
真っ暗な車窓を眺め。
浦佐、という駅を過ぎたくらいから。
私はその光景に目を奪われた。
窓から見えるのは
整然と整備された大きな田んぼ、田んぼ、田んぼ。
ちょうど田植が終わったか、
田植を待って水を引いてある田んぼばかりが
ずうっとつらなっている。
どんどんとスピードをあげている新幹線なのに
田んぼはずうっと終わらない。
ああそうか。
私はいま新潟にいるのだ。
新潟といえば言わずと知れた日本の米どころ。
だからこの光景だって当たり前なのだ。
でも。
と私は深く眠る子どもと夫を見つめながら思う。
私は。
私はたちはいつも東京に住んでいて。
東京という街にいると
そのものごとが既に完成されていて
始まりや過程は見えないことが殆どだ。
だからつい、忘れてしまう。
ごはんは米からできていること。
米をつくるには田んぼが必要なこと。
たとえばそんなことなどを。
そうして私は。
そういうことを忘れないように生きようと
ずうっと思っている。
思っているのに。
それでもやっぱりどこかで忘れいているのだ。
そのことにもまたはっと気づく。
その気持ちを誰かに伝えたくて
思わずO教授にメールをする。
きっと私にとってO教授は
「ですよね」といいたい、いってほしい、
「先生」なのだなあと
そんなことからも思いながら。
さて新潟に着き。
在来線に乗り換え、豊栄という、
これまた初めての駅に降り立つ。
新潟の空気はひんやりとして澄んでいる。
宿までの道のりは長野の実家への道のりのようで
夫も同じことを思ったらしく、
この道、長野のいえとめっちゃ似てへん?といっている。
龍晴ははじめての景色にくぎ付けで
田植、や稲、についていろいろと質問をしてくる。
宿に着いて、
部屋でのんびりとしてから
プールがあるというのでプールへ行ってみる。
龍晴が泳ぎたいと主張するので
みんなで水着をレンタルし、30分ほど泳ぐ。
龍晴にとってはとてもたのしい時間になったようで
何度も頭から水につかっては大笑いをしている。
そんな龍晴を見るのはとても楽しく、またうれしい。
おおきなお風呂にたくさん入る。
今日はかあさんと入る、と龍晴は私についてきた。
晩ごはんをいただき、
(とてもおいしく、美しい料理だった!)
寝るのが好きな夫は20時に、龍晴はいつもより遅く、
それでも20時15分くらいには眠る。
私はひとり、
部屋のおおきな窓から水田を眺める。
月があったら田毎の月がさぞかし美しいだろう。
今日は曇りだ。
それでも水をたたえた田は十分に美しい。
静かな夜だ。
5/18(日)
すっかりと忘れていたのだが
結婚記念日のお祝いの旅行だったのだった。
私より夫はもっと忘れていたし、
なので乾杯もなにもしていない。
が、なんとか朝、思い出したので
夫にありがとう、と言ってみる。
お風呂に入り、
(またしても龍晴は私と一緒だった)
豪勢な朝ごはんをいただき、
龍晴はまたプールに入りたいと主張したのだけれども、
せっかくだから広大な庭園をさんぽしようと
みんなでさんぽをする。
季節の花々がきれいだ。
ラウンジで龍晴はお昼ごはんを食べてから
また豊栄へ。
一泊の旅行はあっという間だ。
私は一泊の旅行はあっという間過ぎてあまり好きではないのだが
それでも行けないよりもずうっとましだ。
行かないよりも。
浦佐までの水田を眺めながら
そんなことをまた思う。
あらためての新しい気持ちを持てたことに
感謝したい。
たのしい旅行をありがとう。
みんなで楽しめてありがとう。
龍晴のたんじょうび。
3歳になった。
おめでとう。
今日はスイム。
ブロードウエイに寄り、
冷凍の宅配便を営業所に出してから
地下で買い物。
龍晴のスープ皿とコップ、
それからこちらは龍晴がどうしても欲しいといった
トーマスのフォークとスプーンを買う。
ここのところずうっとなにも買わないでいたので
(サンタクロースさんにもらうものをえらぶ、と
欲しいものがあるお店を見たり
欲しいものを見つけたりするたびに龍晴はいっていて、
買って、とはいわなくなった)
おたんじょうびだから、とくべつだよ?といってプレゼントする。
スイムは1週間空いているので、
龍晴にとっては久しぶりだ。
観覧席でおべんとうを食べてから行く。
今日もとても張り切り、
高い台からジャンプしたり
(さすがにこの台からジャンプできる子はおおきいクラスでもなかなかいませんよ~と
先生に笑われる。そうだよね)
ばた足をしたり
背泳ぎのように泳いだり
(腕は動かさないけれども)
たくさん楽しむ。
カフェでお昼寝。
今日はたっぷり1時間。
もっと寝そうだったのだがそれとなく起こす。
寝起きでつらそうなので
いえまでずうっと抱っことおんぶで帰る。
帰宅後、いえでたっぷりと遊ぶ。
今日はたんじょうびだけれども
お祝いは昨日してしまった。
とくべつななにかはない。
ただたくさんたくさん、おめでとう、をつたえる。
なんどでもなんどでも、つたえる。
龍晴も、もうおにいちゃんになったんだよね?という。
そうだよ、りゅう。
おにいちゃんになったんだよ?とこたえると
誇らしそうにわらう。
龍晴、たんじょうびおめでとう。
5/13(火)
今日はブロードウエイに行きたい、
ブロードウエイのおもちゃ屋さんで遊びたいと
龍晴は昨日のうちから言っていたので
朝から出かける。
中野ブロードウエイには
1軒だけ、子ども向けの、昔ながらのおもちゃ屋さんがあり
滅多に行かないため、龍晴はそこを夢の国に近いように思っている節がある。
いそいそと出かけたのだが。
しかし!
なんと11時開店。
その時点でまだ10時、
しかもいえを出たのは9時半前である。
開店時間まで待ってもいいのだが
多少、逡巡した結果、
ブロードウエイのなかを探検するにとどめ、
午後、おもちゃ屋さんへ行こう、ということにする。
地階の牛乳屋さんの牛乳を買い(もちろん瓶)、
ふたりで飲む。
新井薬師の商店街をさんぽし、
持って行ったおべんとうは結局、帰宅してから食べる。
お昼寝は長め、1時間半。
午後は工作。
今日はうさぎを4匹つくり、
それでたくさん遊ぶ。
スーパーマーケットと青いカフェに寄る。
夜、なかなか寝ない。
めずらしい。
今日はいちにち、苛々気味。
反省。
そういえば先週。
龍晴が眠る前、ふたりでふとんに横になっているときに。
どうしてかあさんはチューしないの?ときかれる。
え?
と一瞬思ったのだが。
なるほど、と思う。
夫は龍晴に、チューして?とか、チューとかいいながら
キスをする。
(これはものすごく意外なことだったのだが、
でも夫の父が孫にしばしばそうしていたから、
もしかしたら夫のいえではそれが当たり前だったのかも知れない)
でも私は、キスをする習慣のないいえに育ったので
あまりキスをしない。
というか、するのだけれども、
チューといってすることはなんとなく照れくさくてできないのだ。
だから私としてはしているつもりなのだけれども、
チュー、といってからしないので
気づいていない、ということらしく、
またそのことを淋しいと思っているようなのである。
チュー、というのが愛情の表現である、ということを知っていっているのである。
りゅうは母さんにチューしてほしかったの?とたずねると、
うん、してほしかったの、とこたえる。
そうなんだ!
母さんはりゅうにたくさんチューしているよ、
でもチューっていわなかったらいけなかったんだね、
これからはいうようにするね、といって
チューといいながらキスをしたら
とても喜んでいた。
そういうものなんだなあ。子どもって。
5/14(水)
今日は生理的な苛々がまったくない。
なんだかなあ。
午前中は新井薬師へ。
くるまに乗ったり、
すべりだいをしたり、
ブランコに乗ったりして
たくさん遊ぶ。
ポーコアポーコさんへさて行こうか、というところで
ばったりご主人と会う。
公園にいることを知っていたので、
外出がてら、
迎えにきてくださったとのこと。
ありがとうございます。
ご主人と一緒にお店まで歩く。
ケーキをありがとうございました。
と、龍晴はお礼をいっていた。
お礼をいってね?といったのは
にちようびのことなのだが、
きちんと憶えていて、
しかもちゃんと伝えられてとても偉いなあと思う。
たくさん遊んでから帰宅。
途中でお昼寝。
スーパーマーケットに出かける途中で
龍晴は目覚める。
午後はいえでたくさん遊ぶ。
今日も工作。
折り鶴をつくる。
夜、
きょうはずうっといっしょにねようね?
と念を押される。
昨日、なかなか寝なくて、
腹立ちまぎれに途中で洗濯をしていたのを
とてもかなしいこととして憶えているのだろう。
それはそうだよね。
ごめんね、昨日は母さんがとっても悪かったよね?
今日はずうっと一緒に寝るから安心してね、と
なんどもいう。
それでもなんども、かなしい気持ちを思い出すらしく
ぎゅうっとしがみついてきた。
ごめんね、龍晴。
5/15(木)
今日は中野区のファミリーサポート制度の登録会である。
託児を依頼したいひとと託児を受託できるひと双方が相互に登録し、
扶助しあう制度で、
どうやら全国にこういう制度があるらしい。
妊娠中に登録しておけばよかったのだが、
その制度を知ったのが出産直前で登録会に行けずにいた。
問題は、登録会に子どもを連れていけないことである。
しかし先着5名までの事前申し込みで託児を受けてくれる。
龍晴はこの年齢まで、託児をしたことがいちどもない。
それは私の、幼稚園にあがるまでは託児をしたくないという方針でもあり、
また託児をせずに済む環境・・・私が仕事をしていなくて、また私が基本的に健康で、基本的に子どもとふたりきりで長時間を過ごしてもストレスにならず、さらにはどうしても龍晴と一緒にいられない事情があるときには(たとえば病院とか)夫になんとか仕事を調整してもらえる・・・にある、ということが大きいだろう。ありがたいことに。
しかし今回は、託児をしてみることにした。
というのも。
この制度のことが友だちのあいだで最近、話題になったときに
でも託児がねえ、と私がいったところ、
同じ年齢の子どもを持つ友だちが、託児、意外といけちゃったよ?うちの子はむしろ帰りたくないといってたくらいだよ?ナオちゃんも行ってみたら?と背中を押してくれたのだ。
そ、そうなんだ。
どうやらその場所の託児室には、子どもが好きなおもちゃがたくさんあり、
ベテランのスタッフが託児を、それも子ども5人にスタッフ3人、という手厚さでしてくれるという。
それならば、ということでの初託児。
龍晴には今週に入ったところから、
今週のもくようび、母さんは勉強会があり(なんのべんきょうかい?と龍晴は毎回たずねる)、
その部屋には、りゅうは入れないよ?
だけど同じ階にある部屋に保育士さん(龍晴は保育士さんが好きである。公園でいつも声をかけてもらっているので)がいて、おもちゃがたくさんあるらしいよ?
だから遊びながら待っていてくれる?と
説明をしていて、
保育士さん、とおもちゃがたくさん、ということにとても惹かれた龍晴は、
この日を指折り数えて待っていたくらいである。
それでも心配をしていたのだが、
託児室の扉を開けるや、
大好きなプラレールを発見し、
先に遊んでいるね!と目を輝かせている。
2時間の登録会を終え、急いで託児室に行くと、
まだここであそんでる!とむしろ帰りたくないアピール。
このへやはもう終わりで、鍵がかかっちゃうんだよ?と重ねると、
わかった、と片づけをはじめたが
保育士さん曰く、とても楽しそうにみんなで笑いながら遊んでましたよ~、いちどもなにもなかったですよ、と笑顔で教えていただく。
あとから龍晴にきくと、
保育士さんにハンバーグをつくってあげたり(ままごとをしていたらしい)、
パトロールカーなどのくるまや電車で遊んでいたそうだ。
(りゅうの「うーうー」っていうこえ、かあさんに聞こえなかった?)
私が思っている以上に
子どもって成長しているんだな。
近くのサブウエイでランチ。
龍晴はそのままお昼寝。
午後はサッカーの日。
今日は仲良しになったケンちゃんとはんぶんくらいふざけながら参加している。
龍晴はおもしろそうなことがあると
そちらに夢中になってしまうのだ。
ケンちゃんのお母さんはとても穏やかなひとで、
そんなケンちゃんをほほえましくみていて、
ちょっとちょっと、もうっ、ちゃんとやりなさいよ!くらいに思ったり、
実際にいったりしてしまう私と大違いである。
やれやれ、親も精進だ。
サッカーの先生が、
ドイツ代表を応援しているということがわかり、
エジル好きの私としては共通の話題ができてとてもうれいし。
5/16(金)
明日は旅行である。
今日は準備デイ。
午前中はマルイで買い物。
開店までの時間はマルイに併設の公園で遊んだり、
マルイの近くを探検したりする。
開店直後から買い物。
夫の海外出張に関する用品も併せて買いたかったのだが
売っていなかったので
そちらはAmazonで買うことにする。
駅のカフェでお昼ごはん。
龍晴はカフェやお店屋さんに入るときに
こんにちは~!といつもあいさつをするのだが
その初めて入るカフェでも大きな声で
こんにちは~!とやっていて、
居合わせた若い女性のお客さんたちに
褒められていた。
よかったね、龍晴。
帰宅後、お昼寝。
午後はお米の公園、と龍晴が呼んでいる
近くの公園へ行く。
以前からその公園へ行くと、
滑り台をしたからのぼった場所でお米を買ったり、
今日は電子レンジがある、という設定になっている。
1時間ほど遊んでから帰宅する。
5/17(土)
新潟旅行。
ほんとうは3月に予定をしていたのだが
インフルエンザになっていた時期だったのと
そのすぐ後に祖母が亡くなったりして
今日まで延期になっていた。
今回の旅行は、結婚記念日のお祝い旅行、でもある。
毎年の結婚記念日は、モノより思い出、で、
旅行をしよう、ということに今年からなって、
その第一弾。
月岡温泉のKという宿は、
夫が仕事で泊まってとてもよくて、
ぜひ行こう、と誘ってくれたものである。
maxときで新潟へ。
長野の出身のため、新潟は馴染みのある県なのだが、
新幹線で行ったことはない。
そのため越後湯沢より先の景色ははじめて見る景色だ。
龍晴は新幹線のなかでお昼ごはんを食べ、
寝るのが好きで得意でもある夫とともに
早々に眠りにつく。
私は眠るのが苦手で、
特に乗り物のなかではほとんど眠れない。
だからいつも本を読んだり
車窓からの眺めを見るともなく、あるいは熱心に眺めながら旅をする。
新潟までの道のりは
越後湯沢から先は長い長いトンネルが多い。
ながの新幹線もトンネルが多いが、
長さはその比ではない。
なるほどなるほど、と思いながら
真っ暗な車窓を眺め。
浦佐、という駅を過ぎたくらいから。
私はその光景に目を奪われた。
窓から見えるのは
整然と整備された大きな田んぼ、田んぼ、田んぼ。
ちょうど田植が終わったか、
田植を待って水を引いてある田んぼばかりが
ずうっとつらなっている。
どんどんとスピードをあげている新幹線なのに
田んぼはずうっと終わらない。
ああそうか。
私はいま新潟にいるのだ。
新潟といえば言わずと知れた日本の米どころ。
だからこの光景だって当たり前なのだ。
でも。
と私は深く眠る子どもと夫を見つめながら思う。
私は。
私はたちはいつも東京に住んでいて。
東京という街にいると
そのものごとが既に完成されていて
始まりや過程は見えないことが殆どだ。
だからつい、忘れてしまう。
ごはんは米からできていること。
米をつくるには田んぼが必要なこと。
たとえばそんなことなどを。
そうして私は。
そういうことを忘れないように生きようと
ずうっと思っている。
思っているのに。
それでもやっぱりどこかで忘れいているのだ。
そのことにもまたはっと気づく。
その気持ちを誰かに伝えたくて
思わずO教授にメールをする。
きっと私にとってO教授は
「ですよね」といいたい、いってほしい、
「先生」なのだなあと
そんなことからも思いながら。
さて新潟に着き。
在来線に乗り換え、豊栄という、
これまた初めての駅に降り立つ。
新潟の空気はひんやりとして澄んでいる。
宿までの道のりは長野の実家への道のりのようで
夫も同じことを思ったらしく、
この道、長野のいえとめっちゃ似てへん?といっている。
龍晴ははじめての景色にくぎ付けで
田植、や稲、についていろいろと質問をしてくる。
宿に着いて、
部屋でのんびりとしてから
プールがあるというのでプールへ行ってみる。
龍晴が泳ぎたいと主張するので
みんなで水着をレンタルし、30分ほど泳ぐ。
龍晴にとってはとてもたのしい時間になったようで
何度も頭から水につかっては大笑いをしている。
そんな龍晴を見るのはとても楽しく、またうれしい。
おおきなお風呂にたくさん入る。
今日はかあさんと入る、と龍晴は私についてきた。
晩ごはんをいただき、
(とてもおいしく、美しい料理だった!)
寝るのが好きな夫は20時に、龍晴はいつもより遅く、
それでも20時15分くらいには眠る。
私はひとり、
部屋のおおきな窓から水田を眺める。
月があったら田毎の月がさぞかし美しいだろう。
今日は曇りだ。
それでも水をたたえた田は十分に美しい。
静かな夜だ。
5/18(日)
すっかりと忘れていたのだが
結婚記念日のお祝いの旅行だったのだった。
私より夫はもっと忘れていたし、
なので乾杯もなにもしていない。
が、なんとか朝、思い出したので
夫にありがとう、と言ってみる。
お風呂に入り、
(またしても龍晴は私と一緒だった)
豪勢な朝ごはんをいただき、
龍晴はまたプールに入りたいと主張したのだけれども、
せっかくだから広大な庭園をさんぽしようと
みんなでさんぽをする。
季節の花々がきれいだ。
ラウンジで龍晴はお昼ごはんを食べてから
また豊栄へ。
一泊の旅行はあっという間だ。
私は一泊の旅行はあっという間過ぎてあまり好きではないのだが
それでも行けないよりもずうっとましだ。
行かないよりも。
浦佐までの水田を眺めながら
そんなことをまた思う。
あらためての新しい気持ちを持てたことに
感謝したい。
たのしい旅行をありがとう。
みんなで楽しめてありがとう。