5/5(月)
晴れていたら蚕糸の森公園で遊ぼうと思っていたのだが
あいにくの天気である。
がらりと趣向を変えて
新宿へ行く。

カフェで龍晴はおべんとうを食べ、
ハイアットリージェンシーのラウンジでお昼寝をする。
このホテルは初めて入ったのだが
ラウンジが会議室のようで
しかも閑散としている。
おそらく上階のカフェのほうに通常のラウンジ利用客が行っているせいだろう。
静かななかで龍晴はたっぷりとお昼寝。
目覚めてからPへステーキを食べに行く。
今日はステーキを食べたい!鉄板でシェフがちゃんと焼いてくれて、それを塩だけで食べるようなステーキが!!
ということで
夫がいくつかのお店をチョイスし、
住友ビルのお店のランチがお休みだったので
創業40年というこちらにしてみたのだが
ちょっといやだいぶ写真負けしていたような。
まあこれも経験だよね、行ってみないとわからないよね、という結果に。

暫く新宿の西口あたりをさんぽ。
龍晴は、
あれがりゅうのかよっている大学なの!
と、ずうっと以前よりそう設定されているビルを指しては
おおきな声でいっている。

そうなの?今日は大学は休みなの?
とたずねると、
もういってきたの!バスからおりて、カフェでおべんとうをたべてねんねんしたでしょう?
その、バスをおりたときにささっといってきたの!!
いつもはうえの階なんだけどね、きょうはしたのほうだったの!
などとものすごく具体的に言っていた。

荻窪へ。
龍晴は今日も夫とお風呂。
私はのんびりとミストサウナにも入れて幸せである。

夜、夫とたいせつなことをたくさん話す。

わが家の連休は今日でおしまい。


5/6(火)
仕事に行く夫を駅まで見送り、
龍晴とスターバックスで一服してから
本屋さんへ。
時計を模した本の、
時計の針をぐるぐるとまわしながら
長いこと遊んでいる。
それからうたの本を読んだり
くるまの本を読んだりして
1時間半ほど。

スーパーマーケットで買い物をしてから
併設のパン屋さんのカフェでランチをする。

帰宅後、お昼寝。
今日は1時間。

起きてからマルイへ。
夫のスーツケースを引き取りに行く。
龍晴はおおきなスーツケースを
いえまでずうっと押して歩いてきた。
子どもってこういうことが大好きだ。

夕方はずうっと一緒に料理をする。

寒いいちにち。
龍晴は少し鼻水が出ている。
酷くなりませんように。


5/7(水)
昨日より鼻水が出る。
うーむ。ひどくならないとよいのだけれども。

午前中は新井薬師へ。
児童館がお休みのため三輪車などは借りられなかったのだけれども
ブランコや砂場やもっていったフリスビーなどでたくさん遊ぶ。

北野神社の池でアメンボを探したりしながら
ポーコアポーコさんへ行き、ランチ。

そんなにおなかが空いているとも思えなかったのだけれども
ぱくぱくとサンドウィッチを食べまくっている。

ご主人から益子旅行のお土産の一輪挿しをいただく。
とてもかわいらしくてうれしい。

帰宅途中にお昼寝。
今日は1時間。

午後は近くのスーパーマーケットで買い物をしたあと
いえで料理をたくさんする。

もうすぐ龍晴のたんじょうびだ。
どんなお祝いをしようかしら。


5/8(木)
午後はサッカーなので、
午前中は平和の森へ行き、
たくさん遊んでからどこかでお昼寝をし、
そのままサッカーへ行こう、と思っていたのだが。

今日は午前中はどこにも行かずに
いえでたくさん遊びたい、と龍晴はいう。

最近の龍晴は、
いえあそびが好きだ。
いろいろとやりたいことがあるらしい。

今日はいえで、私とぬいぐるみで遊びたいのだそうだ。

そんなことなどをしたり、
おりがみで星をつくってストローに貼って
(割りばしでもよいのだが、割りばしがちょうど切れていたことと
転んだときのことを考えてストローにする)
きらきら星のうたをうたったりする。

お昼寝は1時間半。
まだ眠り足りないらしいが
サッカーの時間が迫っているので
急いで平和の森へ。

いえを出て目が覚めたらしゃっきりして
いそげいそげ!などといいながら
練習場へ向かう。

今日もたくさん笑いながら練習。
たのしんでいてうれしい。

鼻水が出ることと
風がとても強くてなかなかに肌寒かったので
サッカーのあとはすこしだけ遊んで
帰宅する。


5/9(金)
龍晴の鼻水がとまった。
うれしい。
今日は大学時代の恩師、O先生に会いに行く日である。
何度も予定変更をしていただいているので
今日こそは伺いたいし
伺うなら母子ともに万全で伺いたい。
だからとてもほうっとする。

先生と会うのは午後だが、
路面電車に乗りたい!という龍晴のたっての願いで
東西線で高田馬場まで行き、
そこから山手線で大塚に行き、
荒川線に乗る。
荒川線に乗るのは10年に近いくらいのことで、
人生2度目、
しかも昼間に乗るのは初めてだ。
龍晴の路面電車初体験とたいして変わらないくらいである。

大塚では停車中の電車に間に合わなかったので
駅で待つ。
そのあいだに2つほど、反対車線の電車を見ることができ
龍晴は喜んでいる。

やってきた黄色の電車に、
いざ乗車。
ふみきり!と龍晴はおおきな声でいう。
路面電車には踏切がたくさんある。
(考えてみればふつうのことなのだが、乗ってみるまでは思いもよらなかった)
車窓からの眺めも豊かだ。
さらにびっくりしたのだが、おおきな道路では信号で停車するし
おおきな道路には踏切がない。
いろいろと不思議な路面電車である。

終点の早稲田まで乗り、
そこから商店街を歩いて
大隈講堂へ。
龍晴の今日のたっての願いその2、の、
大隈講堂の時計が見たい、を叶える。
龍晴はここでおべんとうを食べたいというので
講堂のそとの階段でおべんとうを食べる。
12時になり鐘が鳴る。
龍晴は楽しみにしていた鐘が
思っていた(前回来訪時に憶えていた)音と違ったらしく
すこし焦り気味である。
時計が好きなのに
いざ時計が鳴ったりするとどきどきしてしまうのは
いまも変わらない。

リーガロイヤルホテルでお茶をしながら(私)、
龍晴はお昼寝。
30分ほどで目覚め、
O教授のいらっしゃるキャンパスへ向かう。

前回、研究室にお邪魔したのは
いつだったのだろうか。
まったく忘れてしまったのだが
久しぶりのようなそうでもないような。
実際にお会いするのは時間が経っているのだが
お互いにブログを書き、読んでいるので
お互いの近況は知っているし
ブログに書いていないこともおおよそのことは推察されている(私の)。

ひとしきり話をしてから、
さんぽにいこうよー!という龍晴と
先生におつきあいいただき、さんぽに出る。
折悪しく雨が降ってきて、
これではそとに出られないから、と、
構内を案内してくださった。

あまり通ったことのない研究棟の裏側の道を通り、
事務所の傍にある休講掲示板を眺める。
ああなんて懐かしいのだろう。
いまは知らないが私が在籍していた20年ほど前は
「1限・語学」がとても多い学部だったので
行ってみて休講だとほんとうにがっかりしたものだ。
当時はwebで休講情報を見られるなんて時代ではなかった。

何号館かは忘れたのだけれども
語学のクラスがよく行われていた校舎も案内していただいた。
大教室ではなくて、40人くらいが入れる教室が並んでいるところ。
なかのつくえや椅子はきれいなのだけれども
古いコンクリートの校舎や教室の並びはそのままだ。

そこからカフェテラスへの渡り廊下?を通って、
カフェの階段を降りる。

私がいたころよりもずいぶんと多くの学生が
カフェにいた。
こんな頃もあったんだなあ。私にも。
いまはこうして。子どもを連れて歩いているというのに。

新しくできた校舎も案内していただき、
龍晴は遠くの景色を眺めてとても喜んでいる。

雨の降る中、いつも私たちが見えなくなるまで手をふって見送ってくださるO教授、
どうもありがとうございました。

帰宅後、龍晴とハンバーグづくり。
お昼寝が短かったせいか
夜はすとんと眠る。

京都のオモニから、
龍晴にたんじょうび祝いが届く。
夜に龍晴とお礼の電話。

ところで。
先生からも聞かれたのだが(そうして先生は拝察されていたのだが)、
そろそろふたりめの子どもを本気で授かりたいということもあり、
月に1度から2度、婦人科に通っている。
東京駅の傍にある、生殖医療が専門の病院である。

私は子宮頸癌をした影響で、
自然妊娠がとてもしにくいからだである。

そう。
子宮頸癌のリスクのひとつとして、
自然妊娠のしにくさが挙げられるのだが、
そのことはあまり知られていないように思う。
ゆゆしきことであるが、
それはまた別の話で、
私のことに話を戻そう。

龍晴を妊娠する前にも、
いま通っている生殖医療科に通っていたのだが
(正確にいうと、いまの病院は分院で、世田谷にある本院に当時は通っていた)
それはその当時の年齢が35歳を過ぎていたことがそのいちばんの理由である。

35歳を過ぎると、産科・婦人科では一律「高齢」とみなされる。
私は高齢×子宮頸癌歴あり、ということで、
自然妊娠はまずしないだろうから、
人工授精か体外受精をすぐにでもしたほうがよい、というのが
その病院の見解で、
それは実際、その通りだったと思う。

それが自然に、それも結構あっという間に妊娠したのだから
妊娠は神秘であるなあといつも思う。

これを読んでいるかもしれない
まだ若い方には、
実感もないだろうし興味もない話だろうけれども。

私が通っている病院は
子どもを連れていけないので
いつも夫と龍晴と3人で病院のそばまで行き、
私が診察しているあいだは
ふたりで待っていてもらうことにしている。

これから先、どれくらいそれが続くのだろうか。

そもそも私は。
どうしても「ふたりめ」が欲しいわけではない。

でもどうして世の中のひとたちは
子どもがいない夫婦には子どもを、
子どもがひとりの夫婦にはきょうだいを、
求めるのだろうか。

私に。あるいは私たちに。
「ふたりめは?」と聞くひとたちが。
「きょうだいがいたほうがいいですよ」というひとたちが。
真剣に日本の少子化を憂いているのならば
私はそのとおりですね、子どもひとりですみません、とこころから思うし、いうだろう。

でもそういうわけでもない。
ように見受けられる。

だいたいにして、
きょうだいがいたほうがいい、というのは
経験値からきていることが多いように思う。

なぜならば私の友だちには
結構、ひとりっこが多いのだが、
彼ら彼女らはほとんどみんな、
自分がひとりっこでよかったから、自分の子どももひとりっこにしたい、といい、
実際にそういう選択をしているのだ。

かくいう私は四人兄弟で育ったせいか、
きょうだいがたくさんいること、を
長いこと好ましく思っていた。
でも実際にいまの年齢になると
四人いようが五人いようがひとりだろうが
どちらでもよいしどちらでもよいのだと思う。

そのことよりも。
いまの自分を肯定できること。

それが私は、たいせつなことなのではないかと思う。

いまの自分を肯定できれば
なんにんきょうだいだろうと
なんにん家族だろうと
たいした問題ではないのだ。

私は。
だから私が龍晴にできることは。

常にいまの自分を肯定できるような生きかたを
できるだけ身に着けられるようにすること。

なのではないかと思う。
そんなふうに思う。


5/10(土)
今日の午前中はアプティへ。
アートリエといって、
来年幼稚園を迎える年代の子を集めて
毎月、歌や造形などの教室を廉価で(500円)開いてくれているのだが、
今日は工作の回。

はさみごっこができる!と龍晴はとても楽しみにしている。

龍晴ははさみや糊を使うことが好きだ。
無心に、あるいはちょっきんちょっきんといいながら
いろいろなものを切ったり貼ったりしている。

10時からなので
仕事に行く夫を見送りがてら出かける。

工作は30分ほど。
なんと「母の日のプレゼントをつくろう!」というテーマで、
かわいらしい袋をつくることに。

龍晴は袋に入れるうさぎをつくったり
袋に貼る花をつくったりと
楽しそうにしている。

工作が終わってからは
アプテイのおもちゃで自由に遊ぶ時間。
ねこと猿のぬいぐるみに
おべんとうを食べさせたりして遊ぶ。

ねこのぬいぐるみがものすごく気に入ってしまい
持って帰りたいと号泣。
10分ほどでなんとかおさまり
今度また借りようね、ということで納得したのだが
今度は胸に貼っていた名前のバッジを持って帰りたいと
さらに号泣。
5分ほど。
賞味15分ほど号泣。
ほとんど泣かないし、泣くことがあっても泣き止むのが早い龍晴にしては
ものすごい長時間であるのだが
ひとえにおなかが空いていてつらかったことが
そもそもよくなかったのである。
かわいそうにね。
いつもは11時過ぎにはお昼ごはんなのだが
今日は12時まで教室があったのだ。

隣のカフェで食事。
食べている途中からご機嫌に。
それはそうでしょうね。

抱っこで帰宅途中にお昼寝。
ポーコアポーコさんへ頼んでおいた龍晴のたんじょうびケーキを取りに行く。

いえに着いてからすぐに目覚め、
暫くいえで遊んでから
スーパーマーケットやいくつかのお店に買い物に行く。

夕方、夫はフットサルへ。


今日はSのたんじょうびだ。
生きていれば41歳。
私たちがそんなトシになるなんて
あのころ、想像できた?

私はできなかったよ。
未来はいつだっていまの延長で
だからSはずうっと私のそばにいると思っていたし
私はずうっとSのそばにいると思っていた。

そうしてもちろん。
想像できなかったよ。
あんなふうにあっというまに
Sがこの世からいなくなるなんてことも。

いま私のそばにいる
まだちいさな、それでもおおきくなったいのちを
だから私は
ぎゅうっとぎゅうっと抱きしめる。


5/11(日)
さてもうすぐ3歳である。
かわいい龍晴。
龍晴がもう3歳!

ほんとうに時間の流れるのは早い。

3年前の今日、緊急入院したんだっけ。
明日にはもう産まれるんだなと
病院のベッドでなんども思った。
繰り返す陣痛のなかで。

(前期破水で緊急入院であり、
入院当日は微弱陣痛だったのため
そんなことを思う余裕もありました)

明日は夫が仕事なので
今日がおたんじょうび祝いデイ。

龍晴の好きなことをしようと、
朝は四季の森のグッドモーニングカフェに行き、
朝ごはんを食べてから
噴水で遊ぶ。

たくさん遊んでびしょ濡れ。
全身着替えてから、
代々木のサッカーショップへ。
龍晴のたんじょうびプレゼントを選ぶ。
サッカーボールと、サッカーの練習に行くためのバッグを
夫にプレゼントしてもらう。

新宿まで歩き、
おなかの空いた龍晴はおべんとうを食べ、
それから京王プラザまで移動し、ラウンジでお昼寝。
ひろいソファ席に通していただいたので
快適である。

ランチは住友ビルのお鮨屋さんへ。
しかし夫曰く、スーパーの鮨と変わらん・・・という
残念な結果に。

午後は荻窪へ。
おとこゆにはいる!
と今日もいう龍晴、
ちょっとづつ頼もしくなっている。

帰宅後、龍晴のたんじょうび会。
シフォンケーキに龍晴みずからいちごで飾りつけをして、
ろうそくを3本立てて
お祝いをする。

みんなでハッピーバースディを歌い、
龍晴がろうそくを吹き消す。

ふうっ。

去年はこの
ふうっだってまだできなかったよね。

ほんとうに大きくなったものだ。

おめでとう、龍晴。
よかったね、龍晴。

3歳。
ほんとうにおめでとう。

明日はほんばん。
ふたりでまたお祝いをしようね。