12/24(火)
朝。
牛乳が飲みたい、と目覚めるなり龍晴はいう。

うーん。
昨日の夜、寝る前に嘔吐してからは
いちども戻していないが・・・
案じつつも牛乳を持ってくると
よほどおいしかったらしく
コップ一杯ぶんをまるまる飲んでしまった。

案の定、少ししてから
すべて嘔吐する。

ああ今日も体調が悪いのか。
かわいそうに・・・。

具合が悪くて泣く龍晴を抱っこしながら
そう思う。
早く良くなりますように。
そのぶん。私のからだが悪くなっていいから。

子どもが具合が悪くなると
いつだってそう思う。

(でもその話を、知り合いにしたら、
実際にお母さんが倒れたら大変よ~と
おっしゃった。
確かにそれはそうなんですけどね)

どうかよくなりますように。

それでもそのあと、
龍晴はめきめきと体調を戻す。
無理にいろいろ食べずに、
でもおなかが空いたというたびに
うどんやらなにやら
消化によいものを少しづつだけあげたのが
よかったかも知れない。

それからいちども戻すことなく
夜になった。

ほうっとする。

午後、いちどだけ
出かけたいという龍晴のリクエストで
抱っこをして本屋さんまで行き、
クリスマスプレゼントに
本を買う。

どれでも一冊、選んでいいよ?
これは母さんからのプレゼント、
というととてもうれしそうにする。

明日はクリスマス。
トナカイがひくそりに乗ってやってくるサンタクロースさんのために
龍晴は、ベランダの鍵を開けて眠る。



12/25(水)
朝、目が覚めて
牛乳が飲みたい。
とここ数日、龍晴は最初にいう。

牛乳をごくごくと飲んだあと今日は
サンタさんは?とさらにたずねる。

サンタさん、来たんじゃないかな?
ベランダの鍵を開けておいたもの。
(龍晴はベランダを見て、!、という顔をする)
探してみる?

と龍晴にいうと
いこう!と私の手をとって
いえのなかをあちこち探し始める。

ねえねえ、
まくらのところじゃないかな?
サンタさんはまくらのところにプレゼントを置くと言っていたし?
と付け加えると、
いこういこう!と寝室へ。

これだ!と龍晴はまくらもとに置かれたプレゼントを見つけ、
さっそく開けはじめる。

なかから出てきたのは
サンタクロースさんへ手紙を書いてお願いをしていた
東西線のプラレールの模型である。

早速つなげて走らせる龍晴。

よかったね。

うれしそうな龍晴を見ると
私もうれしくなる。
とても。

サンタクロースさんからの手紙(代筆はもちろん母である)を
読むと
龍晴は神妙に、ふうん、という感じで聞いていた。

体調はだいぶもとに戻っているようだが
いちにち、様子見にだいじに過ごす。

午前中は近くのホームセンターへ。
ベランダ用に新しい花を購入。
いろいろと悩んで、すみれを龍晴と一緒に選ぶ。

帰宅後、お昼ごはん。
それからお昼寝。
眠くない!と主張していたものの
10分もせずに眠る。

午後はマルイへ。
ojicoのフェアを暫く前からやっていて
いつもなんとかごまかして?通っていたのだが
今日はなぜかそこにストレートに向かい、
どうしてもこの服が欲しいと主張する。
確かにとてもよいものだったので
まあいいかと購入。

カフェでお茶をし、
時計を見てからマルイを出て、
花屋さんへ。
室内用の鉢植えを見繕いに。
ベコニアを買いたかったのだが
龍晴はシクラメンが欲しいというので
シクラメンにする。
私はこの花があまり好きではないのだけれども。

帰宅後、クリスマスの飾り付けを片づけ、
正月の飾りを準備する。

今日はいちにち、吐き戻すこともなく
過ごしたのだが、
なにかというと龍晴は
おなかがいたい、と主張する。
ほんとうに痛いのか、甘えているだけなのか
判然としなくてとても困る。

痛いなら痛いといってね、
でも痛くないのに痛いというのはやめてね、
母さんはそれでは困るし、
(なぜなら痛いと病院に行ったり、薬を飲んだりしないといけないからだよ)
抱っこしてほしいなら抱っこといってね、
抱っこされたいからという理由で
痛いというのはやめてね、

といちにちに何度も言うはめに。
しまいには龍晴に、
じかんかかる!(その話はもう何度もきいたしわかったよ、という意味と思われる)と
いわれた。
が、私に何度も言わせているのはキミでは・・・。


12/26(木)
ここのところ龍晴が目覚めるのは
6時くらいである。
ときどき5時などに起きて
私を震撼とさせているのだが
平均的には6時から6時半のあいだというところ。

寒くなる前は5時台がふつうだったので
1時間ほど遅いことになる。

わが家の朝ごはんは7時から7時半のあいだに
はじまる。

したがって龍晴が冬モードになってからは
起きてから→朝ごはんをつくって食べはじめる
までの時間がとても短くなった。

龍晴はそれがとても不満のようだ。

1時間ほど私と遊び、
満足したところで
母さんごはんつくるねー!だとゆるせたものを
朝、起きてから、まだ全然遊んで(甘えて)いないのに
どうしてもうごはんつくるの?
りゅうを放っておいて!?
いやだいやだいやだ!!!!
抱っこして抱っこして抱っこしてー!!!!

と、龍晴の気持ちを翻訳するとこんなところだろう。

もはや毎朝、龍晴とはバトルである。

なんとか気持ちをしずめる。
しずまらないときは
20秒だけ抱っこね!といったりなんだりして
もちこたえさせる。

こんなとき、
もう少し夫と龍晴が仲良しだったらなあと思う。
具合が悪いとかどこかにぶつけたとかではなく
朝のひとこまなので
生命線である母親でなくても
私が食事の支度をするほんの15分くらい
過ごせるのではないだろうか。ふつうは。
やれやれやれやれ。

そんなわけで
今朝もバトル、
そしてとくに今日は虫の居所が悪かったらしく
龍晴は大号泣である。
やれやれ。

朝の7時からこれだものね。
ふう。

でも前よりは私はだいじょうぶになっている。
だいじょうぶになるようにしている、
というべきか。

もちろん、
わがままが過ぎたときに叱らない、ということではなく、
私の精神がフラットである、という意味で。

まだ体調が本調子ではなく見えるので
(食事がなかなか進まないのがその証拠だ)
午前中はのんびりとしつつ、
マルイへ買物に行く。

ojicoのTシャツで気になるのがあったので
それを購入したかったのだが、
しかし龍晴と相談した結果、
今年の夏も着ていたものの、サイズアップのものになった。
まあ龍晴が気に入ることが大事なので
よしとする。

マルイの公園ですこし遊んでから
帰宅。

いえでお昼ごはんを食べ、
ポーコアポーコさんへ歩いていく途中に
龍晴は昼寝をする。

お店に着いて暫く本を読んだり
のんびりお茶をしたりしようと思っていたのだが
30分ほどで龍晴はお目覚め。

それでもおいしい珈琲とサンドウィッチとスープをいただき
満足する。

今日はポーコアポーコさんにお願いしておいたものを
(お店が冬休みのあいだの、龍晴のお昼ごはんをいくつか)
テイクアウトする。

いえに帰ってまたひとしきり遊び
(龍晴が遊ぼう!といって、食事の支度をさせてくれなかった)
満足したところで晩ごはん。

いつもより甘えてくるのは
体調が本調子ではないからだろう。

いつも思うのだが、
子どもって、体調が悪いときよりも
回復していくときに甘えが強くなるように思う。

夕方、京都の烏丸にある「亜樹」さんというレストランに連絡。
今度のげつようから京都に行くのだが、
「亜樹」さんが開いているかを確認する。

幸いお店は年内最終営業日で開いているとのことだが、
新幹線が京都に着くのが14時ちょうど。
それから烏丸のお店に着くのは14時半くらいになってしまう。
(「亜樹」さんは中休みで14時くらいにはお店を閉めてしまうことが多い)
しかし「亜樹」さんの奥さんが、
どうしてもうちに食べに来たい、という気持ちがうれしいから、
何時であっても、たとえ14時にお店を閉めてしまっていたとしても、
入ってきてくれていいですよ、と言ってくださる。

うれしい。
ほんとうにうれしい。

夫も私も、「亜樹」さんよりもおいしい洋食屋さんに
まだ出会えずにいる。
夫との結婚が決まって、京都に帰省やらで出向くようになってから
昔からよく行っている、おいしいお店、ということで
夫に連れて行ってもらったのがはじめて。
以来、京都に行くたびに必ず立ち寄るようになっている。

しかし龍晴が産まれてからは
やはりなかなか行けず、
ようやく龍晴と外食も同伴できるようになってからは
「亜樹」さんのお休みとうまくかみ合わなかった。
それが今回、
まるまる3年ぶりくらいにお邪魔できることになったのだ。

私の気に入りは、ポタージュスープとハンバーグだ。

「亜樹」さんに行けると思うと
口福で胸があたたかくなる。

亜樹さんのこころづかいに感謝。


12/27(金)
もう今年も残すところあと数日である。
数日!

今年もとても早かった。
すばやく過ぎすぎて、
どきどきとしてしまう。
いま思い返しても。

うれしいこととたのしいことがたくさんあった。
今年も。
そうでないことももちろんいくつかあったけれども
それでもやっぱり
今年もよいいちねんだったなあと思う。
来年もよいとしになるようにと思う。

龍晴にとって。
夫にとって。
私にとって。

らいねん?
と龍晴は訝しそうに尋ねる。
その定義を伝えることはとても難しい。

今日はいちにち雨らしい。
午前中はブロードウエイに久しぶりに行き、
龍晴には新幹線のかたちのお弁当箱を買う。
スーパーマーケットに寄ったりしてから、
中野通りに面したスターバックスでお茶をしていたところ、
目の前のサンプラザに入っているボーリングに行きたい、と
龍晴はいう。

龍晴はボーリングを見るのが好きだ。

いいよ?といって
ふたりでいそいそと出かけると
冬休みだけあって、
子ども連れがとても多い。

りゅうもやる!と張り切る龍晴だが、
そろそろおひるごはんの時間である。

それならいちど、いえに帰って、
ごはんを食べてねんねんしてからまたこようね?
というと、
納得したので一旦、いえに戻る。

昼寝から目覚めた龍晴は、
ボーリングいこうか~とご機嫌にいうので
再びサンプラザへ。

しかし大会が行われているとかで
レーンがかなり埋まってしまっており、
空いているレーンも予約席。
ううむ・・・
龍晴はやる気まんまんのため、
こういうときは簡単に引き下がってはくれないのだ。

それなら高田馬場のボーリングへ行こうか?と
代替案を提示すると。
そうしよう!というので
高田馬場へ。

ビッグボックスのボーリング場へ行く。
こちらは空きレーンもいくつかあったので
すぐに案内され、早速、初ボーリングである。

子ども用の靴を履いて、
軽めのボールを持って、
えいっ!とボールを転がしたり
投げたりする龍晴は
とてもかわいらしい。

しかし言うなればボールをただ投げるだけ、の
龍晴にとって、
最初のうちは目新しいものの、
そのうち飽きてきたらしい。
頃合いを見て、そろそろいく?とたずねると、
まだいる!と、毎度のように反対のことばを唱えるが、
なんどかそれを繰り返すうちに、
もういく!と返事。

でもはじめてのボーリング、
楽しかったよね。

帰りは西武線で新井薬師まで行き、
バスで帰宅。
スーパーマーケットに寄る。

京都帰省の荷造り開始。

先日のブログの内容について、
O教授からていねいなアドバイスのメールをいただく。
感謝。


12/28(土)
今日はポーコアポーコさんで餅つき。
10年以上前から毎年、年末に行われる行事で、
常連さんやご近所さんが集まって
みんなで餅をつき、食べる、という会である。
ご近所に配られる方の分もつくので
かなりの量があること、
また若い男手が少ないことから、
夫を含めての召集がかかっている。
齢もうすぐ36歳の夫も、
「若い男手」にカウントされているのである。

朝9時半に集合。
三々五々集まる、と聞いていたのだが
もうみんな集まっている。

ご主人によるメンバー紹介のあと、
(わが家のような新参者もいるため)
早速、それぞれの持ち場にわかれて餅つき開始である。

しかし龍晴は、はじめて見る
杵と臼と知らない男性たちによる迫力に
恐れをなしたらしく
かあしゃーん!と泣いて離れない。
私はつかれた餅を調理する係なのだが、
そんなわけでまったく戦力外である。
すみません・・・。

しかし年末のひとときを、
知っているひとも知らないひとも
みんなでわいわいと集まって
餅をついたり食事をしたりするのは
とても楽しいものだった。

ありがとうございました。

お昼過ぎに帰宅。
餅つきは夜近くまで行われるのだが、
龍晴は昼寝があるため
失礼する。

抱っこひもで1時間ほど眠る。

夕方、夫はフットサルへ。

O教授のブログに、
私にメールを送ったことが記載されていた。
なんだかとても心配をかけてしまっていたようで
私は良くも悪くも感情の浮き沈みが大きいので
日記を書いた内容や文体から
おおきな心配をされてしまったようである。

が、良くも悪くも浮き沈みが激しいため
浮上スピードもかなり早いため、
わああ、こんなに心配されていたんだ!と
あとから赤面すること多々である。
まあそんな私も先生はご存知のうえでの
メールでありブログなのですが。

とはいえ
昨日に引き続き申し訳なくなる。
と同時に、たくさんの感謝。

夜、長野に電話。
明日以降、ちょっとばたばたとしそうなので
早めに良いお年を、を伝える。


12/29(日)
さあもうすぐ年越しである。
早い。

明日から京都へ行くので
今日は龍晴に無理をさせないように過ごす。

午前中は龍晴のリクエストで
夫を見送りがてら
近くのスーパーマーケットへ。
傍のカフェにも立ち寄る。

買物をしてから
帰宅。

お昼ごはんを食べたあと、
お昼寝。
今日は1時間半ほど。

目覚めてから
出かけようか迷ったものの
龍晴もそといこう!と言ったものの
夫の帰宅時間も迫ってきていたので
いえにいることにし
いえでたくさん遊ぶ。

たのしいいちにち。

さて明日から京都。

今年もいろいろあったのだけれども
総じて楽しく素敵ないちねんだった。

龍晴に。
夫に。
すべてのたいせつなひとたちに。
たくさんの感謝を。

よいお年を。