4/15(月)
先週末くらいから龍晴の抱っこが多かったこともあり
肩と腕がとても痛い。

わが家でいっとう早く起きるのは
たいてい龍晴だ。

ぱちりと目を覚まし、
そうして龍晴が目を覚ますときと私が目を開けるタイミングは
ほとんど毎日同じなのだが、
龍晴とおはようをいいあい、
暫くふとんのなかで遊んだり本を読んだりして過ごす。

できれば30分くらいそうして過ごしたいのだが
龍晴は早くリビングに行きたい。
せめぎ合いの毎日である。

えいやっとリビングに移動し
(何しろ早起きのため毎朝私は眠いのである)
顔を洗ったりなんだりをしてから
龍晴の状況次第で、龍晴に本を何冊か読むときもあれば
キッチンに立つときもある。

今日は龍晴はひとりで遊びはじめたので
私もすんなりと朝ごはんの支度をしたり、
洗濯を始めたりしていた。

すると龍晴が突然泣き始めた。
この泣き方は、淋しくてとかなにかが嫌で、ということではなく
たぶん転んだり指をなにかに挟んだりして
痛くて泣いているんだな、という感じ。

慌てて行こうとすると、
寝ていた夫が起きてきて龍晴をなだめている声がする。
痛くて泣いている龍晴は私ではなくては泣きやまないが
夫がなにもいわないということは龍晴のいまの泣きは、怪我をしてしまったわけではないということだ。
良かった。

と思いながらほどなく私のいる洗面室に走ってきた龍晴を抱き上げて
リビングに戻ると
なんと夫は寝室に戻り二度寝を開始していた。

もう7時半なんですけど。
この時間に二度寝。するかなあ。まったく。

とまあ前置きが長くなったが、
今日はスイムの日なので
朝のさんぽは短めに。

夫を見送りがてら駅まで行き、
エレベーターに乗ったり
ベンチでおやつを食べたりする。

スイム。
龍晴はおおいに張り切り、
今日は声を出していろいろと遊んでいた。

電車が見えるところでお弁当をあげてから
帰宅。

夕方、バスと電車に乗りたい、という龍晴と
バスで新井薬師の駅まで行き、
西武線と山の手線と総武線を乗り継ぎ
また中野に戻ってくる。
長旅だ。

ああそれにしても肩と腕が痛い。


4/16(火)
またしてもものもらいができている。
今回は珍しく右目。
私は左目が特に病気になりやすく
ものもらいもいつもは左目にできるのだが。

花粉症もまだ続いている。
そろそろスギは終わりヒノキに移行している頃合い。
私はスギもヒノキも症状が出る。
長い闘いはまだ終わらないのだ。やれやれ。

午前中のさんぽは城山公園へ。
なかなかに難易度が高いアスレチックがあるのだが
今日も龍晴はさまざまなものにチャレンジし
どんどんと克服していく。
いままでできたものもスピードがあがったり
安定してきている。

砂場とアスレチックを行ったり来たりして遊んでいると
龍晴が乗ってきたコンビカーに男の子が乗りはじめた。

ここのところ、そういうときに
走って行って奪い返すことが続いていたのだが
今日はなんと!
「どうぞ」と手のひらをどうぞのかたちにして貸してあげるではないか。

おお、進歩!

りゅう、えらいねえ、
ちゃんとどうぞできたね!というと、
龍晴はぎゅうっと私にしがみついてきた。

本当は貸したくない。
でもちいさな子が使うし、自分はがまんしよう、
というこころの動きが手に取るようにわかる。

えらいね、りゅう。
じゃありゅうはここに座って、ヨーグルトを食べていようね、と
持参していたおやつを食べながら
ベンチに座っていると、
その子のお母さんがタイミングを見計らい、
コンビカーを返してくれた。

龍晴はほうっとした様子。

よかったね、りゅう。
友だちも喜んでいたね、
えらかったね、
とおおいに褒める私。

・・・と、ここまでは良かったのだが。

コンビカーを借りていた子は、
まだ乗り足りなかったらしく、
こちらにやってきてコンビカーにまたがった。

龍晴は暫くがまんしていたが
こらえきれなくてちいさく泣きはじめる。

がまんしてがまんして貸して、
やっと(そんなに長い時間ではないのだけれども、龍晴にしてみたらとても長い時間に感じられたのだろうと思う)返ってきた自分の愛車。
それなのにまた、友だちに・・・

もうもうもう俺、がまんできないよぉぉぉぉぉぉ

といったところだろう。

がまんしても取られたりするんじゃなくて
それは必ず返ってくるし、
貸したお友だちも喜んでくれるし、
ハッピーだよね。
それに龍晴も友だちからものを借りることがあるんだから
同じだよね、
というふうなシナリオをつくっていた私としても
むむむな展開である。

結局、その子のお母さんが力尽くで(!)
コンビカーを龍晴に返してくれたのだが
龍晴のこころに今日のできごとはどのように刻まれただろうか。

同じように次に誰かがくるまを借りたときに
どうぞができるかどうか。
見ものである。

帰宅後、お昼寝は40分。
やはり昼寝の時間がぐんと短くなっている。

ポーコアポーコさんでランチ。
今日は私たちだけだったので
ゆっくり遊ぶ。

それからアプティに吸い込まれ
久しぶりのこともありたっぷり1時間ほど遊ばせてもらってから、
踏切を見たいという龍晴のリクエストにこたえ
踏切を見に行き、バスに乗って帰宅する。


4/17(水)
風が強いいちにち。
でもあたたかい。
うれしい。

朝のさんぽは用事を済ませにコンビニエンスストア経由で。
コンビニに用事があるんですけど~と龍晴に伝えると、
了解!とコンビニにくるまを走らせ、
そのあとにおむすびやさんに行きたいんですけど~とまた伝えると、
また了解!とくるまを走らせる。

龍晴は私と並走するのが好きだ。
先を行く龍晴をときどき追い越したりすると
とてもうれしいらしくはしゃいで大きな声で笑う。
かわいい龍晴。

新井薬師の商店街を久々に通り、
お寺と公園で遊ぶ。
公園ではひとしきり三輪車と砂場で遊んだ後に
保育園の年長クラスの子らに触発されて
滑り台をがんがんに滑っていた。
龍晴はうつぶせで滑るスピード感にはまっている。

バスに乗って帰宅する。

午後はのんびりと過ごす。

夕方近くにさんぽ。
駅方面へ。
スーパーマーケットに寄って、
おおきな時計を眺めてから帰宅する。


4/18(木)
先週、龍晴は1歳11カ月になった。
2歳ももう目前。
何歳?と街でひとに聞かれると
これまでは1歳○ヵ月です、とこたえていたのが
もうすぐ2歳です、とこたえるようになった。

もうすぐ2歳。

龍晴はどんどんと成長をしている。
からだもそうだしこころも。
見ていてそれはよくわかるし
見えていないことも、わからないこともたくさんあるだろう。

龍晴とときどき、
仕事の話をする。

どういう会話のつづきかは忘れてしまったのだけれども、
みんなそれぞれ仕事があるんだよ、という流れのなかで、
たとえば消防士さんの仕事は、とか、車掌さんの仕事は、とか、
時計の仕事は、とか、水筒の仕事は、などと龍晴が聞いていき、
私がそれにこたえていく。

時計の仕事は、いま何時かを教えること。
水筒の仕事は、なかにお茶を入れて龍晴が飲めるようにすること。

そのうちに必ず、
父さんの仕事は、と龍晴は聞く。
父さんの仕事は、そとで働いて龍晴を大きくするために頑張ること、
と、私はこたえる。
では自分は?と龍晴は自分のことを指す。
龍晴の仕事は、たくさんごはんを食べて、たくさん遊んで、たくさん眠って、おおきくなること、と私はこたえる。
では母さんは?と龍晴は今度は私のことを指す。
母さんの仕事は、龍晴が健康で、毎日楽しく過ごせて、大きくなれるように、ごはんをつくったり一緒に遊んだりすること、と私はこたえる。

そうなんだ!
と龍晴はそのたびにこたえる。

そうなんだ。
龍晴が健康であるように。
楽しく過ごせるように。しあわせであるように。
大きくなるように。
私はいつだって思っている。

そんな2年間だった。
そうしてこの先も。

今朝は城山公園へ。
朝の9時過ぎにはひと組しかいなかった公園も
10時半頃には数組でにぎわう。
アスレチックや砂場で遊び、
途中からやってきたタイちゃんとコンビカーを交換して乗りまわしたりしている。

お昼寝後は上野動物園へ。

りゅう、どうぶつえんへ行く?
と聞くと、ハイ!!!とおおきな声で返事をした龍晴。

龍晴はここのところ毎日、アイアイが入っているCDをかけてかけてといい、
アイアイ~♪とうたをうたっている。

そのためどうぶつえんにはアイアイがいるんだよね?と
大喜びである。
パンダもぞうもくまもいるよ?とこたえると、
ぞうさん♪だね、森のくまさん♪だね?と笑う龍晴。

順路をたどってパンダをまず見て、
この世の終わりかと思われるような信じられない大声で鳴いている象を眺め、
(さすがの龍晴も驚いてしがみついてきた)
これまではあまり関心がなかった猿山を
アイアイ~♪といいながら長いこと見つめ、
水浴びをする鳥を見て笑い、
カバの鳴き真似をし、
羊や山羊をなで、
くま舎によじのぼる。

そうして何より喜んだのは
やはりモノレールだった・・・
それどうぶつじゃないし。

たくさん遊んで笑ったいちにち。


4/19(金)
昨日のあたたかさから一転。
肌寒い曇天。
しかもにちようびは冬のような天気になるというではありませんか。
もう冬物、しまっちゃったんだけどなあ。

土日ともに雨が降るらしいので、
今日のうちにそとでたくさん遊んでおこうと
龍晴と出かける。

午前中はいつものとおり龍晴任せで出かけたら
駅の南口まで行き、電話ボックス2つを梯子し、
(龍晴は電話ボックスで遊ぶのが好きである)
紅葉山公園に到着。
SLが清掃中で見られなかったのと
昨日さんざん城山公園のアスレチックでおおきな滑り台を楽しんだため
こちらのちいさな滑り台が子ども騙しにみえたのかどうか
ちっとも滑り台で遊ばないため
別の場所に移動。
駅のそばの団地の庭をぶらぶらさせてもらい、
龍晴の好きなパン屋さんとスーパーマーケットに寄ってから帰宅する。

お昼寝後は暫く家で積み木などをしてふたりで遊んでいたのだが
出かける?ときくと、
出かけたい!という龍晴。
それならゆうえんちに行こうか?とさらに重ねると、
ハイ~~~!!!とおおきな声で答える。

信濃町のニコニコパークへ。
寒空のせいもあり、今日は閑散としている。
全部で10組もいない。

それでも龍晴はおおきな滑り台を嬉々として滑り、
小高い山に登り、
おおきなお兄ちゃんやお姉ちゃんについてまわり、
ブランコや土管のなかに入ったりして遊ぶ。

みんながしゃぼん玉をしていたので
龍晴がやりたがり
持ち歩いていたしゃぼん玉を龍晴とする。

しゃぼん玉を追いかける龍晴がかわいらしい。

1時間ほど遊んでから、
寒くなってきたため中野に戻り、
熱帯魚ショップで買うさかなの下見。

いよいよまたさかなを飼うことにしたのだ。

どうぶつの好きな龍晴は
いぬやねこを飼いたいと言っているのだが
わが家はペット禁止の賃貸マンション。
それなら前に飼っていたさかなを飼おうかな、と思い、
さかなほしい?と龍晴に聞くと、
ほしい!とうれしそうにしている。

龍晴はさかなも大好きだ。

今日は飼う予定のさかなが入荷されているかを確認し、
カルキ抜きと餌だけ求める。

週末に、父さんと買いに来ようね、
と龍晴に話す。

あたらしい生き物を飼うときは
いつだってどきどきわくわくと楽しみだ。


4/20(土)
龍晴がいろいろなことばを話すようになった。
一般的な言語習得よりは遅いほうだ。
でもそのことを誰になんと指摘されようと
私はま~~~~ったく、なにも気にしていなかったのだが
(なぜなら私のことばを理解できていないのではなく、おとなと同じことばが出ないだけでいろいろなことを話してくれている、というのがわかっていたから)
そうしていまもぜ~~~~~~~んぜん、気にしていないのだが、
たどたどしいことばが出てくる龍晴も
またとてもかわいらしい。

最近、憶えたのは
あか、あお、きいろ、という色のことば。
アイアイ(猿のうたの)、ぶんぶんぶん(蜂のうたの)、きりん、ぞう。
チカチカ(わが家から見える新宿の高層ビル群の赤いライトの点滅)、
そうして「馬場」。

龍晴と私はしばしば高田馬場に行く。
夫の会社があるから、見送りがてら、ということもあるし、
新井薬師の駅へ踏切を見に行った帰りに電車に乗りたい、というときなども
高田馬場まで行ってそこから東西線に乗って帰ってきたりする。

昨日もそんなふうで、
高田馬場まで行くから、たかだのばば、ってアナウンスがあったら教えてね?といっておいたら
馬場、馬場、とおおきな声で繰り返していた。

いえたことがうれしかったらしく
馬場、馬場、と連発するので混みあう車内でちょっとどきどきしていたのだが
隣にいた方はにこにこと
高田馬場っていえるなんてすごいわね、といってくださり、
今日はじめて馬場、って言えたんですよ、とこたえると、
そうなの、それは記念日に隣り合わせちゃったのね、光栄だわ、と素敵なことをおっしゃってくださった。
こういう寛容なかたがいてくれるとうれしい。

かたやほんの2~3分ほど、レジで待っているあいだに
龍晴がおおきなこえで喋っているのを
「うるさい!」と怒鳴った学生さんもいた。
おおきなこえで喋るこちらに非がないとはいわないが、
10分も20分も大声でしゃべっているわけではあるまいし
と思いはするがいろいろなひとがいるのも事実だ。

朝のさんぽは夫を見送りがてら
高田馬場まで行き、
駅で暫く遊んでから帰宅する。

午後はポーコアポーコさんへ。
葉山のダイちゃんが来ていた。
ユキちゃんという常連さんもいて、
一緒に遊んでもらう。
とても面倒見のよい、かわいらしい新一年生さん。

新井薬師の駅まで歩き、
踏切を見てから高田馬場まで行き、
夫と待ち合わせて帰宅する。

今日のフットサルは雨で中止。
夫がいる夜が珍しい龍晴は
晩ごはんのあいだもずうっとはしゃいでいた。


4/21(日)
寒い。
もう4月なのになぜに1月や2月のような寒さ。
長野では雪が降ったと、母からメールがくる。

東京では雪まではいかないけれども
冷たい雨。

朝のさんぽはホームセンターへ。
雨の日の定番。

龍晴のたんじょうびが近いので
プレゼントしようと思っているストライダーか補助輪つきの自転車の試乗を兼ねて行く。
ストライダーはブレーキがついているタイプなので公道でも乗れるもの。
もともとは自転車がいいかなと思っていたのだけれども
身長90センチ以上タイプ、というものに乗ってみたものの
足が地面に届かない。
やはり自転車はもう少し先のほうが良いかもしれない。
ストライダーは龍晴的には、自分のこうしたいという動きのイメージと違って
怒っていたけれども、乗れそうなのでやはりストライダーにしようかしらと思う。

時計を見たり風船をもらったり
しばらく遊んでから帰宅する。

まだ雨が強い。

今日は私が歯医者へ歯のクリーニングに行くため
午後は夫に龍晴と出かけてもらう。

1時間ちょっとして終わってから電話をすると
てっきり本屋さんにでもいるのかと思ったふたりは
江古田の森、というところにバスで行っていて、いまその帰りのバスに乗るところだという。

いつも同じところばかりで遊びがちなふたり、
今日はナイスチョイス。

あとあと聞けば、今日は電車に乗りたいと龍晴が言ったので
まずは駅まで行き、
東中野で降りて龍晴の好きな風車を見てから
また中野に戻り、
今度はバスに乗りたいと言ったので
江古田行きのバスに乗ったのだとか。

それは龍晴としてはかなり満喫の旅だったろう。
よかった。

ともあれ夫と龍晴との待ち合わせは
ブロードウエイの地下の熱帯魚ショップにし、
みんなでさかなを選ぶ。

龍晴は金魚がいいと昨日から言っているのだが
実は金魚が苦手な私。
ここは面倒を見る特権で私がアカヒレを5匹選び、
(龍晴は10匹ほしい!と主張していた)
ついでに夫がおもしろそう、といったエビも購入。
(アカヒレとエビは共存できる)

アカヒレは夫がまだ恋人になったばかりのころ、
一緒に飼いはじめたなつかしいさかなだ。
ネオンテトラのようなかたちをしているが
もっと地味ででも愛らしく、しかも常温で飼える。

通常の寿命は1年半ほど、長くても3年といわれるが、
飼っていたアカヒレは結局5年ほど生きてくれた。

今回も長生きするといいな。

龍晴が選んだ水草もあわせて買い、
帰宅する。

龍晴と一緒に、金魚鉢のなかにさかなとエビを放ち、
水草を入れる。

えび、えび!と大きなこえでいう龍晴。
(今日、新しく憶えたのは、このえび、という言葉である。
それから「星」「近い」「バイバイ」も)

りゅう、明日からはりゅうがごはん係だよ?というと、
うれしそうに笑う。

すいすいと泳ぐアカヒレを眺めては
また走って違うことをしにいく。
そうして戻ってきては
またアカヒレを眺め
エビを探してえびえび!という。

以前飼っていた最後のアカヒレが死んでしまったのは
龍晴を妊娠しているときだった。
それから久しぶりのいきもの。

いきものがいるっていいなあ。
と、鉢を見ながらいうと
夫もほんまやなあ、という。
なんやなつかしいなあ、さかな。と笑いながら。

そう。
あれはまだ夫が青物横丁に、私が大森に住んでいたころ。
夫が住んでいたマンションの一室に
金魚鉢を置いて、アカヒレを飼った。
まだ夫は20代で、私も30歳になったばかりで
それはいまからもう10年近くも前のことだ。

なつかしい。
といきものにあまり関心がない夫が
そのことを憶えていてくれたことが
私にはとてもうれしい。

このちいさなかわいらしいさかなと
同じさかなを飼っていたこと。
あのちいさな部屋で飼っていた日々のこと。