3/22(火)
皮膚病の診察で、東京女子医大へ。
家から比較的近い・産科が強い(同じような症例が多いだろうから)という条件で選ぶ。
火曜日は皮膚科の教授の初診診察日にあたっていたため、混んでいるかな~と思ったら、
諸々手続きを済ませ、皮膚科まで辿りついて、さてトイレでも・・・とトイレに入ろうとしたところで名前を呼ばれてびっくりとする。
まずは助手のような方によるヒアリング。
かなりいろいろとヒアリングを受け、また私からも過去に受けた各種血液検査やアレルギーテストの結果、
今回女子医大に辿り着くまでに治療してきた内容、薬剤などをお伝えする。
ヒアリング終了後、5分もしないうちに診察。
あまりにもスムーズだ。
待たされて当然と思っていたところがこんな状態だと逆に不安になるのだが・・・。
しかし結果的に、行って良かった。とこころから思った。
K教授はとても優しい方だったし、病気に関する話や治療方針も明確に教えてくださった。
K教授は私の患部を見るなり「これはひどいですね・・・これでは夜も眠れないでしょうね。痒かったでしょう、かわいそうに。これは本当に辛かったですよね」とおっしゃった。
この言葉に救われる思い。
そ、そうなんです・・・本当に本当につらくて、でもこの痒みからくるつらさは、実際に痒く、そのせいで眠れずに、また食事もお風呂もつらがっている私を毎日目の当たりにしている夫にしか正確に伝わっていない気がしていたし、夫ですら、本当の痒みはわからないだろう。当人ではないのだから。だいたい病気ってそういうものだし。
私にとって大きかったのは、病名が特定できたこと。
なんだかわからないけど通常と違う、というのがいっとう嫌だったから。
特定された病名、腹部と背中はPUPPPで、顔は妊娠性疱疹(こちらは予想どおり)。
PUPPPは初産婦の1%程度のひとがかかる蕁麻疹状の皮膚炎で(蕁麻疹の上に湿疹ができているような感じ)、強烈な痒みを伴うもの。出産後スムーズに治ることが多い。
妊娠性疱疹は、初産婦・経産婦を問わず3%程度の割合で発症し、水ぼうそうのような症状で、紅斑ができそのまわりに環状に水泡ができてそれがつぶれ、化膿する。こちらも痒みを伴うもの。
私の症状を診た先生(写真も撮られた・・・そんなにひどいのか?)、ここまでくるとステロイドを塗布する以外では治せないということで(ただしPUPPPの方は、出産までは症状は軽くはできても完治はしないとのこと)
また胎児には影響がないという話でもあるので、なるべくステロイドは使わない主義ではあるけれども、ステロイド治療に踏み切ることにする。
ああどうか、早く、少しでもいいから改善しますように。
せめて夜、眠れる時間がとれますように。
診察後、夫に電話。
病院、行って良かったよ!と報告すると夫もとても喜んでくれた。
夜、早めに帰宅した夫と鍋。
ちびちびは元気だが、お腹がすごく張るせいかどうか、以前より動きが鈍い気がする。心配だ。
ちびちびのためにも皮膚炎を少しでも軽くしたい。
余震が大きくてとても怖い。
被災地の方はもっと不安だろう。
早く落ち着いた世の中になりますように。
3/23(水)
妊婦健診。
私の順番までのあいだに、担当医のおじいちゃん先生は緊急会議に呼ばれたり(何かあったらしい)、妊婦健診で急遽入院が決まるひとが3人も!いたりと、結局4時間待ち。
ここまで待つのは史上初である。
疲れてきたが、産科にトラブルはつきものだ。
私だってどうなるかわからないのだ。お互いさまである。
待合室の隣に姉妹の妊婦さんが座っていたのだが、
どうやら妹さんのほうは福島の方で、中野在住の姉を頼ってこちらに転院してきたらしい。
不安だっただろうな。
どうか少しでも穏やかな気持ちで出産の日を迎えられるといいと思う。
やっと順番が来て、診察。
ちびちびは順調そのもの。
しかし私のお腹と背中を見た先生、うわ・・・これは・・・PUPPPですか~しかしここまでひどいひとは初めてだなあ、とおっしゃる。
この道40年以上(多分)の先生にまでそんなことを言われる私って・・・。
これは痒いでしょう、ここまでひどいとなるとストレスも半端じゃないだろうから、正規産に入ったら、陣痛促進剤を使って、早めに産んじゃうほうがいいかもしれないねえ、と先生。
そうか、そういう手があるのか!
促進剤を使うことのメリットデメリットはまだよくわからないので、自分でもいろいろと調べて結論を出そうと思う。
3児の母である顔なじみの助産師さんからも、うわーこれはホントにひどいですね、とびっくりされる。
Kさん(私の苗字)でなければ、狂っちゃってたかもね、辛いだろうけど、この経験は子育てに絶対に生きますよ、と励まされる。喜んでいいのかどうか・・・。
午後、赤ちゃん学級最終回へ。
病院の時間がずれ込んだので、相当の遅刻である。
それにしても赤ちゃん学級、行って良かった。
行く前は、1度行ってつまらなかったら途中でも帰っちゃおうとか、知識を得るためだけの参加する、というスタンスだったのだが、気がつけばこの赤ちゃん学級の日を楽しみにしている自分がいた。
同じような週数の妊婦たちと会うこと。話をすること。
参加者はみな同じような気持ちだったらしく、回を追うごとに、学級終了後に居残って話をするひとが増えていったし、個人的にメールアドレスの交換をする相手も何人かできた。
こんなふうになるとは思わなかった。うれしい誤算。
夫は遅めの帰宅。
ちびちびは元気に動いていて、夫が触ったタイミングでびくんびくんとはねまわっていた。
3/24(木)
東京の水に汚染が!ということで、世の中からミネラルウォーターが消えているらしい。
東京の水は乳児のみが制限されているが、胎児をもつ私としてはやはり心配であるが、
幸いなことに、わが家は夫の強い希望で、去年からウォーターサーバーを導入している。
サーバー用のストックもある。
だから今回の水騒動もまったく気にしないで済んだ。
導入前は場所をとるしどうにも見た目が麗しくないウォーターサーバーを自宅に置くなんて嫌だなあと思っていたのだけれども、まさかこんなときに役に立つとは!さすが夫、先見の明があるというかなんというか。
今日もまた夫に感謝である。
午後、銀座の鍼灸院へ。
だいぶ顔(の疱疹)がよくなってきましたね!といわれ(実際、ステロイド治療をはじめてものの数日で薬効があらわれてきた。さすがステロイド、おそるべしステロイド)、
ステロイド治療に踏み切ったんですよ、とお答えする。
S院長はステロイドにもとても詳しくて、どうしてステロイドがそんなに効くのかとか、どれくらいの期間、どれくらいの量のステロイド治療を続ければ悪影響が出ないか、などを詳しく教えていただいた。
曰く、ステロイドは人体にもともとある物質であり、あまりにも痒みや痛みが強いと、体内のステロイドが増えてしまうので、その分、かえって免疫力を低下させてしまう。そのため、私のように症状が強い場合は外部からのステロイド治療は有効であること。
ただし治療期間は長くて10日間とすること。7日くらいが一番いい。
7日以内に辞めてしまうと、また症状が出てしまう可能性が高いので、7日間、治療は辞めないこと。
とはいえ快方してきたら、その段階から薬の塗布量、塗布回数を減らすこと。
なるほど。勉強になりました。
からだも修復してもらい、満足ながら鍼灸院をあとにする。
昨晩、久しぶりに母から電話。
最初は皮膚炎などの話だったので穏便に話ができたのだが、後半で、どうしても分娩の時に立ち会いたい、病院にいたい、それがだめなら自宅で待っていたいと言われ、辟易とする。
私が産む病院では「立会出産」をする人(私の場合は夫)以外は、待つ場所もないので遠慮してください、という方針。
出産当日と翌日はやることがたくさんあるから、親などは翌々日から来てもらいましょう、というふうに助産師さんからも言われていて、なんて素晴らしい!(というか私に合っている!)と心から安心していた。
そうして母にはそのことを既に話してあり、もちろんすごく文句を言われたし、それでも不服ながらも、最終的にはそれを承諾していたはずなのだが・・・。
だいたい出産に何時間かかるかもわからないし、10時間以上かかったなんていうのはざらな話だ。
陣痛が始まったというタイミングで電話をしてから来たとしても、何時間待つかわからない。
私としてはやはり病院の方針どおりに、2日後に来てくれた方がどれだけ助かるだろう。
結局、話は決裂し、母は電話を切ってしまった。
どうしてうまくいかないのだろう。
うまく子どもをやれない私にも原因があるし、母の性格にも問題があるだろう。
電話を受けるたびにいつもこの関係について頭を悩まされる。
電話を切った(切られた)後は、案の定、お腹が痛いくらいに張っている。
ごめんね、ちびちび。
夜遅く帰ってきた夫、鍼灸はどうやった?と真っ先に聞くので、
詳しく話をする。
夫と話していると、先ほどの電話の後味の悪さも忘れられる。
先週くらいからちびちびの動きの種類によって膀胱を激しく刺激される。
その度にトイレに直行する私である。
3/25(金)
今日から31週。
予定がない一日。
ずうっと予定があったり外出が続いていたので、ほうっとする。
今週から復活したヨガを今日もし、
そのあと、ウォーキングへ。
自宅近辺だけだけれども、歩くのはやはり気持ちがいい。
そろそろ出産の準備もしておかなくてはいけないだろう。
たいていのものはおさがりでいただいたのだけれども、
小物などや消耗品は買わないといけない。
レンタルするベビーカーも見つくろっておかなくては。
ちびちび、今日も元気。