12/20(月)

結婚記念日。

1周年である。


夫とは結婚前に3年の一緒に暮らしている期間があり、またその前に3年のお付き合い期間があるため、結婚1周年といってもおめでたさ感とか初々しさ感というのはそこまでない。

それでもイベント好きの私としては何かしらのお祝いをしたく、一方で面倒くさがりの夫はあれこれ祝うよりクリスマスに統一でええやんといい(クリスマスは入籍した日のため)、とはいえ今年は私のつわり次第でどうなるかわからないので、妥協案として「予約しなくてもいける店」に、しかも体調がよければ行こう、ということにしておいた。


どうか気持ち悪くなりませんように!と祈りながら夕方まで様子を見る。

午前中、一度吐くが、午後は回復。

これなら行けそうだと夫のオフィスで待ち合わせ。

夫は夜まで打ち合わせに出ているため、しばらくオフィスで待つ。

久しぶりの高田馬場、久しぶりのオフィスである。

去年はここでがしがし仕事をしていたものだ。

一年でこんなにも状況や立場が変わることはいままでなかったように思う。

なにしろ結婚して妊娠し、それを契機にこれまでの仕事人生からほぼ主婦状態になった。感慨深い。


晩ごはんは高田馬場のとん太へ。

夫とよく行っていたとんかつ屋さんである。

結婚記念日なのに?と思う向きもあろうが、夫とおいしいものを食べられるなら私はどこでもなんでもうれしい。

しかもとん太は本当においしいとんかつが食べられるので、夫も私も大好きな店のひとつ。もちろん夫も私もとんかつは大好物である。

たぶん半年以上ぶりのとん太は変わらずおいしく、おいしいおいしいといいながらぺろりと食べてしまった。

つわりがはじまってから、まともな晩ごはんを食べたのは初めてだ。

生き返った感じすらする。しあわせ。しあわせだ!

おいしいものを食べられること。、たいせつなひとと食べられること。

いったいなんてしあわせなことだろう。


夫は事務所に戻るというので、駅まで送ってもらい、私だけ帰宅。

ここのところ朝は7時くらいに起きていえで仕事、9時に出勤、帰宅は12時。

本当に忙しそうで、ふだんはいわない「疲れた」という言葉を時に口にすることすらある夫。

いまやろうとしていることを今月~来月で形にするためにとても頑張っている。

夫が独立してから、夫の事業をいつも何かのかたちで私がサポートしてきたのだけれども、

今回は実質ひとりですべてをこなしている。

すべてとても意味のあることだろう。がんばって。応援している。



12/21(火)

今日も体調は悪くない。

朝~午前中、食後は相変わらず気持ちが悪いがそれでもだいぶましである。


カレンダーとスケジュール帳を買いに新宿まで出てみる。

思いのほか早く気に入るものが見つかったので購入し、そのまま帰宅。

まだ体力が残っていたのでキッチンの掃除。

つわり開始以来、ささっと拭く程度で一度もきちんと掃除していないキッチンのこんろまわりを磨く。

これで晴れて、今年中にやるべきタスクすべて終了。


夕方から腹痛。

張り切りすぎたせいか。

慌てて横になる。



12/22(水)

だいぶつわりが治まってきたように思う。

たまに吐いてしまうが、毎日吐く、一日に何度も吐く、ということはない。


昨日から下腹部が痛く、一晩様子を見てみたものの朝起きたらどーんとさらに痛みが増している。

様子を見ていたがやはり自己判断は怖いので、急遽病院へ。

結果的になんともなく、赤ちゃんも元気に動いています、といわれて安心した。


しかし。

急に行ったので、今日は主治医の先生の診察ではなく、別の方。

この女医さんががたいそう感じが悪かった。

受付時間のちょっと後に行ってしまったのはこちらが悪いのだが、とはいえ診察時間内(午前中)であり、また腹痛が起きたり出血したりしたら遠慮なく受診してくださいね、と主治医からも助産師さんからも言われていたのであるが、この方は、診察時間外はなるべく来ないでください、とか、次は診察時間内に来てください、なんてことを言うのである。

あのねえ、診察時間内に行きたいのはこちらの方だっつうの。それも時間外だし迷惑かなあとかさんざん迷って、それでもやはり気になるから、遠慮しながら受診したんだっつうの。

診察結果がなんともなかったからといって、なんともないかどうかの判断が自分でつけられないからわざわざ混んでいる病院に行ったんじゃないか。

さらに診察の仕方がとてもぞんざい。婦人科の検診を受けた方はわかると思いますが、私はモノじゃない!と激しく叫びたくなるくらいのぞんざいさ。一日に何人も診察するからそうなってしまうのかなあ。でもこれまでそれこそ20人~30人くらいの婦人科の医師に診察をしてもらったのだが、こんなにひどい扱いを受けたのははじめてのこと。

診察が終わり、診察結果について質問をしようとしても寄せ付けない態度。ううー頭にくるやら悲しいやら。

産婦人科の医師は人数も少ないしとても忙しい。それはわかっているものの、それでもそういうことを外に出さない医師もたくさん見て知っているだけに、とても残念に思うのだった。


診察後、夫になんともなかったとメール。

受診前にあわただしくしていたので、朝から事務所に行っていた夫にはなにも言わずに受診していたのだが、結果だけなんともなかったよとメールしてみたら、すかさず電話がかかってきた。

なんともなくてよかった、ゆっくり休んどき、と夫。


夜遅く帰宅した夫に、病院での怖い女医さんの話をあまりおおげさにならない程度にすると、

それでもかなり憤慨し、それは病院に抗議の電話なりメールをするべきや、という。確かにそうかも。


年賀状を書き終えたので投函。やれやれ。


空にはぴかぴかのお月さまが出ていた。

うれしくて、夜、少し散歩をする。

冬至。

今年は省略して南瓜のてんぷらを1枚だけ買ってきて半分食す。

柚子をお風呂に入れて入る。



12/23(木)

いつもより少々早起き。

やはり寝起きは気持ちが悪いが、

吐くことが一度もなかった。もしや本当につわりは終わってきたかも知れない。


最近私のなかでとても流行っている餅を焼いて、夫はぜんざい、私はあべかわ餅にして食べる。

早起きがたたって?午前中、1時間ほど昼寝。


事務所に行くという夫とパスタキッチンでランチをしてから、駅まで見送り、天気もいいため散歩をすることに。

警察病院のコンビニまでマタニティグッズを買いに行き、そこから野方駅まで歩き、しばらくぶらぶらとする。

名曲喫茶を発見したのでしばらくお茶。喫煙のようだがほかに客がいなかったためよかった。

もときた道順で帰宅、途中から平和の森公園の横を通り、新井薬師の商店街を抜けて帰宅。

7キロ近く歩いたことに。なかなかいい運動である。


スーパーマーケットに寄り、クリスマスの準備を少しだけする。

毎年24日にはそとで食事をし、25日はホームパーティ(といっても参加者は夫と私だけだけど)というのが恒例行事である。

今年もその予定で、今日はワインやソーダやぶどうジュース(私用)などを買いそろえてみた。

しかし帰ってきた夫に自慢すると、いつも飲んでいるのはワインやなくてスパークリングワインやで、と指摘される。そ、そうだった、確かに。


お腹の子はぽこぽこと元気に動いている。

胎児は30~40分間隔でレム睡眠を繰り返すものらしいのだが、確かにそれくらいの間隔で胎動がある。

夫にいま起きたとか寝たとか伝える。

でも夫がお腹をさわってもまだわからない。

まだわからへんなあ、と残念そうにいう。

早く夫にもわかるくらいになればいいのに。



12/24(金)

今日から18週。


昨晩早め(12時)には床についたおかげで早く起きられる。

ここのところ夫の帰宅にあわせていたので、毎晩2時過ぎの就寝になってしまっていた。

しかも私は床についてから1時間~2時間は眠りにつけない。

やっぱり早寝早起きはよい。


体調は悪くない。寝起きは変わらず気持ちが悪いが、それ以外の時間帯はだいぶいい。

よし。つわりも本当に終わるかもしれない。

久しぶりに晴れやかな気持ち。

吐き続けるというのは実際の行為もつらいが精神的によろしくないということがとてもよくわかった。

つわりの症状はひとによって違うのだが、

私は5週~6週後半くらいがいわゆる食べづわり、というもので、食べていないと気持ちが悪くなるという症状。

おかげでこの期間に3キロ太った。

それから後は吐きづわり。食べたものをすべて吐く、食べていなくても吐く、という症状。

おかげで3キロ太った体重をもとに戻した。

さらに食べづわりと並行して唾液つわりにもなっていて、これはなにかというと唾液がたくさん出る、という症状。

もう想像を絶するくらいの量の唾液が出る。それはすごかった。

おさえられないので、ビニル袋を携帯してそこに唾液を吐く。まったくこんなことがわが身に起ろうとはちっとも想像していなかった。

やたらと眠くなるとか、頭痛とか、そういう症状はあまりなかった。

頭痛はいつもの偏頭痛が逆に減ったくらい。たまに激痛がすることがあったが、妊娠前の偏頭痛の量と質に比べたらまったくましというものだ。


夫は今日は朝8時に事務所へ。

夕方までのロングミーティングがあるそうだ。大変だ。


ここからは予定稿。

甥、姪への帰省時のプレゼントを購入。

夕方、夫のオフィスを大掃除。

終了後、クリスマスイブの食事へ。


そういえば今週、NHKの「きょうの健康」で顎関節症について特集しているのをたまたま見た。

私はけっこう重い顎関節症で、それも高校3年生から現在に至るまで、20年近くのお付き合い。

その間、2度ほどマウスピースを作り数年にわたって夜間にマウスピースをはめて寝たりした。

その時はやや症状が改善されるのだが、結局、また元に戻ってしまう。

ひどくなると口が1センチも開かないので、その間は食事もままならない。

また顎関節症によって頭痛や首、肩、背中の凝りなども併発するので侮れない。

私の長年にわたる頭痛や凝りの原因の一部はこの顎関節症にあると思っているのだが、

20年前には顎関節症はとても珍しい症例だったようで治療法もそんなに確立されていなかったように思う。

しかしテレビを見る限り、いまは生活習慣病と位置付けられているらしい。へええ。でも確かにそうかもね。

いわく、どちらかの歯だけでものを噛む、歯ぎしりをする、日常生活で歯をくいしばっている、などの癖があり、そこになんらかのストレス(外的なものや精神的なもの)が加わって発症するとのこと。

実際私は右側ばかりでものを噛む癖があるし(これは口を閉じた状態で頬の下あたりをさわってみて、どちらかがふくらんでいることでセルフチェックできます。私は右側が明らかにぽっこりとしていて、それは発達した筋肉なのです)、歯ぎしりをたまにしていると夫にいわれるし、さらに気がつけば歯をくいしばっていることが多い。

特にいまは睡眠中に無意識に歯をめちゃくちゃ食いしばっているらしく、朝起きると顎が痛い。

私くらい重症になるとマウスピースで睡眠中に治すのがたぶんよいのだけれども(マウスピースは睡眠中に両側の咬筋を鍛えてくれる)、マウスピースを毎晩はめて眠るのはそれはそれで結構難儀なもの。しかも前に使用していたものは、その後の歯科治療によって使えなくなってしまっている。

しかしテレビでは昼間にできるストレッチなどの対策を教えてくれていて、それに加えて両側でものを噛むようにしたり、起きているときに歯を食いしばらないようにしたりすることで、1か月~半年で治るといっていた。

私はもう少し時間がかかりそうだけれども、地道に昼間できることをしていけばいまより悪くなることもないだろう。頑張ろう。



今週読んだ本。

あさのあつこさん「金色の野辺に唄う」

万城目学さん「ホルモー六景」

諏訪哲史さん「アサッテの人」