11/29(月)
引き続きつわり、つわり。
本当に本当に本当に!早く元気になりたい。
つわりがひどかった、という従妹からご機嫌伺いメールが来たので、
これこれこんな感じ、と伝えると、それはものすごいつわりがひどい人だと思う、という回答。
そうか、やっぱりそうだったんだー。
でも入院してないだけましだと思う。うん。
某サイトでちょっとしたことで知りあい、いまメールのやりとりをさせていただいているひとがいる。
現在、アメリカ在住のおそらく60歳を過ぎているだろう男性で(今年定年で仕事を辞めたと書いてあった)、
この年末年始に50年ぶりに日本に帰国することになった、という方。
50年前にアメリカに移住しようか中国に移住しようか悩み、表現や行動の自由を求め、何よりまだ幼い娘たちの将来を考え、アメリカを選んだこと、結果的にそれでよかったと思うということ、今回の50年ぶりの帰国は同窓会に出席するためで、京都と大津にそれぞれ何泊か宿泊し、懐かしい街並みを一度も京都を訪れたことがなくアメリカに共に渡った東京生まれの妻と歩いてみようと思っていること、などを数回のメールのやりとりで知った。
50年間。どんな思いで生きてこられたのかなあと思いを馳せる。
11/30(火)
それでも少しだけつわりがおさまってきたような気がする。
気のせいだろうか?
吐く回数と量が微量ながら減ってきている。
昼食は新井薬師の「オリエントスパゲッティ」へ。
ここは名前のとおりスパゲッティがメインなのだが、単品の料理も充実していて、なかでもうれしいのがスープメニュがあること。
スープならかろうじて飲めるので、それを発見して以来、ときどきお邪魔している。
隣の席に、私と年齢が同じくらいの男性と、その父親と思しき男性がいて、
息子のほうが一方的に父親に熱く語っている。それもものすごい大声で。
聞こうとしなくても息子の声だけは店中のひとに全部聞こえていたであろう。
どうも「息子はいったいどんな仕事をしているんだ?そしてそれは中野でなくてはできないことなのか?」というのが田舎から上京してきたらしい父親が確認したいことで、
息子はそれに熱く回答しているらしいのだが、この息子、変な宗教やってませんかね?というような説明内容と語り口調で、私が父親でなくても心配になってしまった。
そうして「お父さんとお母さんがそうやって心配してることが俺にとっては負担なわけ。わかる?それが俺のことをいちばん苦しめているってことがどうしてわからないの?」などと大声で言っていた。
悩みも家族模様もひとそれぞれだ。
録画しておいたNHKのドラマ「心の糸」を見る。
聾唖者の母親を持つ高校生の青年が、母と同じ聾唖の女性と出会うことで自立ていく過程で、自分の夢を息子に託していた母親の精神的自立をも描いた作品。
とてもいいドラマだった。
「私たち聾唖者にはできないことが3つあります。聞こえないこと、喋れないこと、無限の夢を持てないこと。
でも私たち聾唖者にはできることも3つあります。目で聞くこと、手で喋ること、現実のなかで夢を見つけること」という言葉が出てきて印象的に使われているのだが、これはドラマ脚本の言葉なのだろうか。
この言葉を青年に教えたのは聾唖の女性であり、そうしてこの言葉をつくったのは青年の母親である、というのが、なんともほほう!と思ったところ。
青年の母親は、健常者の息子には健常者と付き合って欲しいということを伝えるべく聾唖の女性と対面するのだが、その際に聾唖の女性が「でも私は無限の夢を持ちたいと思う」といい、それに対して母親が「あの頃は若かったから」と答えるのもううむ、と思ったところ。
ところでNHKのドラマは概して余計な音がしなくて好きだ。
特にこのドラマは主な登場人物が聾者なので、余計に静けさを意図的に出している部分もあるのだけれども、
NHKのドラマをたまに見ると、静かだなあ、と思うことが多い。
それにしたって民放のドラマってどうしてあんなに煩いのだろう?常に音(声を含む)を出していないとチャンネル変えられちゃうと思っているのだろうか。
そうしてNHKのドラマのいいところを付け加えると、映像の美しさ(つまり演出?)と脚本の確かさだと思う。
12/1(水)
午前中は比較的体調がよかったのだが、
午後から絶不調に。
平和の森公園まで散歩するも、あまりにも具合が悪くベンチから動けず。
早く早く早く元気になりたいよ~~~~~~~~。
と、便器に顔を埋めながらつわりになってから100回以上思っていることを今日も思う。
つわりが治って夫の仕事が落ち着いたら、
出産までの間に一度、旅行に行きたいと思っている。
夫は妊娠中に旅行になんか行って大丈夫なん?ととても心配そうなのだが
子どが産まれたら1年くらいは温泉行けないと思うし、と言って説得した。
目の前に広がる海を眺めながらぷりっぷりの魚介類を部屋出しでもりもり食べたい!というのが私の希望。
つわりになってから魚介類を受け付けなくなってしまったので、終わったらとにかく新鮮な刺身が食べたいのである。
あまりにも具合が悪いので、どこに旅行に行こうかなどと暫く妄想して過ごす。
なんだかお腹がますます出てきた気がして、
夫にどうかな?と見せると、ほんまや!ほんまにでかくなってきてるで、という。
もう一度全身鏡で確認すると、やっぱり明らかにお腹が出てきている。
なんだか不思議。
今日から12月。
今年もあっという間だった。
夫に頼んでクロゼットの奥にしまってあるクリスマスツリーを出し、
毎年クリスマスリースの代わりにしているオブジェをドアに飾った。
12/2(木)
夫の洗濯を干す手がすごく早くなっている。
洗濯干すの早くなったよねえ!すごいねえ!というと、
そう?そんなことないで?とこたえながらもどこかうれしそうにしている。
夫はつわりがひどくなってから、大嫌いな家事をちょこちょこ手伝ってくれるのでとても助かる。
自分から気がついて何かをする、ということはあまりないのだけれども、
たとえば洗濯を干している気配があれば手伝いにきてくれたり、
自分が食べた食器は洗ってくれたり(私と夫は食べる時間が違うのだ)、ごみをまとめておけば朝には出しておいてくれる、というようなこと。
特に洗濯がもっとも嫌いな夫が洗濯物を干すのを手伝ってくれるというのはすごいことだ。
日常的に家事をする男性、からはそれだけ?と思われるかも知れないのだけれども、
夫は本当に家事が嫌いなので、私が何をいわなくても、そうして嫌な顔もせず文句も言わずににこれだけのことをしてくれるのはとてもとてもありがたいことなのだ。
洗濯を干す、といえば、つわりが終わったら乾燥機つきの洗濯機を買いに行くことにしている。
これは妊娠した当初から夫と相談してあったこと。
あとはひそかにル○バ(自動掃除機?)があったら便利かなあなどと思っていて、値段次第ではついでに買おうかなと思っていたのだが、今日、たまたま朝、一緒に昨晩録画したWBSか何かを見ていたら、ル○バのCMが入った。
ので、ル○バ買おうかと思うんだけどどうかな?と聞いてみると、本当に性能がよくて、たとえばカーペットの段差も乗り越えたり部屋の移動も勝手にやってくれるならええけどそうでないなら無用の長物になりそうな気がする、という。
それに産後の大変なときくらい掃除はやるで?と、洗濯の次に掃除が嫌いな夫からのなんともありがたいお言葉!
おお、夫。素晴らしい。それならばありがたく甘えて、ル○バは買わないことに決定した。
昼時、最近気に入っている新井薬師のオリエントスパゲッティでひとりごはんをしていると、
隣の女性二人が家電について熱く語り合っていて、なんと偶然にも、ル○バについて話し始めたのである。
曰く、ルンバはやっぱり音が煩い、家電量販店では気にならなかったけど、自分の家でかけてると煩い、ル○バしてる間はずっとイヤホンで音楽を聴いている・・・
そうなんだ!知らなかった。やっぱりル○バ、辞めておこうっと。
録画しておいたNHKのドラマ「大阪ラブ&ソウル」を見る。
ずいぶん前の放送なのだがずうっと放置していた。
在日韓国人3世の息子の視点から描く、家族やルーツやアイデンティティや移民問題がテーマ。
夫の家族と似ているところがあったり、全然違うところがあったりで、そういう部分からもなかなか興味深く見た。
主人公はミャンマーから政治的亡命で、密航して来日したミャンマー人の女性と結婚しようとするのだが、
その女性の「本当の思い」を、自らも移民として来日した主人公の祖母だけが理解し、「こんなかわいらしい子がかわいそうに、お母さんに会いたいやろう」と涙を流しながら抱擁するシーンがとても印象的だった。
夜、大雨になるかもということで夫が早めに(といっても21時)に帰宅。
うれしい。
ニュース番組などを見ながら、リビングでごろごろする。
お腹見る?ときくと、見る。というので、
お腹を見せたら、しばらくそうっと手を置いたりして、動かないかなあ、まだ動けへんなあ、といっていた。
そうして濃くなったおなかまわりの体毛を「本当に濃くなってるなあ!すごい、人間ってすごいなあ」と感心して見ていた。
医師の山崎宏さんが亡くなったというニュース。
ご冥福を祈る。
12/3(金)
今日から15週。
昨日の夕方くらいから体調が上向いて来ている気がする。
明け方、大雨の音で目が覚める。
久しぶりの大雨。
朝起きて、早朝から仕事部屋で仕事をしている夫におはよう、と言いに行くのが私の朝いちばんの日課だ。
これは妊娠前から変わらない日課。
そうして、寝れた?体調はどうや?と夫はいつも同じことをたずねる。
寝れたよ、とか、気持ちが悪い、とか、夜中に何度か起きちゃった、とか、そのときどきでの体調を伝えるのだが、
昨晩は結局、吐かなかったんだよ、とこたえると、
夫はとてもうれしそうにしている。
こんなこと一度もなかったし、おさまってきてるんちゃう?という。
そうかもしれない。そうだといいなあ。
それに何より、昼時に、ものすごーく久しぶりに「お腹が空く」という感覚を味わったこと。
そう、ここつわりがはじまって以来、お腹が空く、ということがただの一度もなかったのです。
何時間ものを食べなくても。朝でも昼でも夜でも。
ああ、これはもしや本当につわりの終焉が来たということ!?
そうだったらなんてうれしいんだろう!