10/25(月)

さて今週も、つわりとの闘いの日々がはじまった。

友だちからメール。

どんなに食べたくても、辛いものは絶対食べちゃだめよ、とのこと。

そうだよねえ・・・すみません。。。と思わず携帯に向かって謝る私。アドバイスありがとう。


友だちから結婚祝いが届く。

「遅ればせながら送るね」といわれていたプレゼント。うれしい。

ひとかかえもあるストレチアと、冬のあいだずうっと楽しめそうな寄せ植え。


午後、スーパーマーケットで買い物。

歩いて2~3分のところにあるのと、化学的なものが無添加の食品や有機栽培の野菜などもきちんと置いていて、品ぞろえがよいのとで、とても重宝しているのだが、

もうひとつうれしいのが、レジで精算が終わったかごを台まで運んでくれるところ。

以前から高齢の方にはそういうふうにしてくれてるなーと思っていたのだが、

バッグに提げているマタニティマークを見てくださったらしく、私のかごも運んでくださるようになった。空いていたり少量のときには袋詰めまでしてくださる。ありがたいことだ。


妊娠してから、こういう「ありがたいな」と思うことが何かしらとある。

一方で、いまでもときどき思い出して苦い気持ちになることもあって、

それはなにかというと。

もういまから6年ほど前のことなのだが、隅田川の花火大会の日に、浅草に住む友だちのいえに夫(当時は恋人)ともどもご招待されて、出かけたことがある。

花火大会開始の2時間以上前だったにもかかわらず、電車はすごく混んでいて、乗車率は朝の満員電車よりはるかに高かったと思う。

夫と私はずいぶんと離れた場所から電車に乗っていたので、椅子に座ることができていた。

さて浅草に到着する数駅前、車内が混雑の絶頂を極めていたくらいに、あろうことか浴衣姿の妊婦さん・・・それも思いっきりお腹が目立つくらいの・・・とその夫、らしきひとが私たちの前に押し出されてきたのだ。

うわー。と私は思った。

どうしてこんな混んでいる電車に、混みあうとわかっているところに、しかも浴衣を着て、そんなお腹で、乗ってくるのだ?怖くないのか?危なくないのか?と。私だったら絶対にこんな電車乗らないよ・・・とも、思ったと思う。

どうしよう。席を替わるべきか。

当然、替わるべきだろう。

あと2駅、とはいえこの状態の妊婦さんしかも浴衣姿、をそれこそ立錐の余地のない車内に立たせておくのはよくない。

しかしその電車は本当に本当に混んでいて、立ちあがって席を替わることもままならないほどなのである。

おまけに夫も私もものすごい量の荷物を持っていた。友だちへの差し入れ用に、夫は超大玉の西瓜、私もそれに類するようなものものである。荷物が重い、ということではなく、この荷物を手にし、立ち上がることができないくらいに電車は混んでいるのだ。

結局、夫も私も、その方に席を譲ることができなかった。

きっとその方は、とても不安な気持ちだったんじゃないかと思う。そのときのことを思い出すと、ああ本当にどうにか無理をしてでも席を譲るべきだったんだろうなと思うのだ。

(でもその前に、自分が妊娠して思うのは、やっぱり私だったら、あのお腹で花火大会には出かけないだろうけど)



10/26(火)

録画しておいた「プロフェッショナル 仕事の流儀」の吉田都ちゃんの回を見る。

都ちゃん、ついにロイヤルバレエ団から引退したのが夏前のこと。引退公演を通して都ちゃんの「仕事」に迫る、というのが主旨。

ちなみに「ちゃん」呼ばわりしているが決して友だちなどではなく、ただ小さいころから見ているのでついつい都ちゃん、と言いたくなる存在なだけである。

美しく気高く品のある都ちゃんのバレエ、大好きだった。いままでありがとう。

これからは日本で時々公演の機会を持つと聞いている。そのうちまた見に行きたいな。


夜、おでんをつくる。

今日は久しぶりに自宅で一日仕事をしていた夫と食べる。


油っこいものが全然食べられなくなったこと、

またどうせ吐くんだし、だったら吐きやすく吐こう!とものすごーくよく噛むようにしたことで、

吐くのが楽になった。

とはいえ吐く、という行為自体はとても消耗するものだ。



10/27(水)

相変わらず一日中吐き気。

飽きもせずにまあよく吐けるものです。


録画しておいた「ETV特集」の、「シンドラーとユダヤ人~ホロコーストの時代とその後~」を見る。

実際に「シンドラーのリスト」入りしていて、いまも生存している方々のうちの何人かを追っていたのだが、当然のことながら彼らのなかではまだ終わっていない、出来事なのだ。

印象的だったのは「私はそれまで、神を信じていた、でも神はなにもしてくれなかった(救ってくれなかった)」「そう、シンドラーを除いてはね」という言葉。


体調が悪くなってからよかったことのひとつ、は、テレビを見られるようになったこと。

これまではあまりテレビって見なかったし、目を皿のようにして(いいすぎ?)何かいい番組やってないかな、と新聞の番組表を見ることってなかった。

丹念に番組表を見ていると、なかなかいい番組をやっているものだ。

そうしてそういう番組をきちんと見られる時間を確保する、そういうことも仕事をしていたこれまではままならなかったわけなのだ。


とはいえテレビを1時間以上連続で見ているとかなり気持ちが悪くなるのも事実だ。



10/28(木)

午後、病院へ。

分娩を行う病院の診察は3週間後にまたきてね、とわれていたのだが

通常はこの時期だと1~2週に1度は診察を受ける、ものらしい。

つわり以外に調子の悪いところもないが、さりとてそう聞くと心配は心配なので

転院する前に通っていた病院へ診察だけ受けに行くことにした。

残念ながらいつものK先生はお休み。

違う医師に診ていただいたが、「すこぶる順調」とのこと。ほうっとする。

「この段階で気になるところなどはありますか?」と食い下がり気味にたずねたが、

「何もないですよ」といわれた。よかった。


病院後、夫に電話。

何もないっていわれたよ?それにめちゃくちゃ大きくなってた。

と伝えると、夫、喜ぶ。


少しばかり体調がよかったので病院の帰りに乗り換えをする新宿駅のそばのデパートにより、

苺やお惣菜、パンなどを購入。

苺は1パック1000円も!したが、どうしても食べたかったので

「最近、外食してないし」「1日で食べきるわけじゃないし」などと自分に言い訳を3つくらい考えてから購入。


夜遅く、夫帰宅。

早速写真の説明。



10/29(金)

昨日は午後から比較的体調がよく、もしやつわりが治まってきたのでは?と思ったのだが

今日は全然よくない。あああ。

まあそれはそうか。

今日から10週目。

通常だとつわりがもっとも厳しいといわれる期間に突入である。


さくらんぼちゃんは全長3センチ以上に成長。

もはやさくらんぼちゃんじゃないね、キウィちゃんだね、と夫にいう。


大学時代の恩師、O先生のブログに、大学の校舎の建て替えで、中庭の木が切られてしまうことが書かれていた。残念だ。

大学に限らず、たとえば古いお屋敷を建て替えるようなときに、立派な木を伐採してしまうのをよく目にする。

こういうのは本当に淋しい気持ちになる。


週末は台風が来るらしい。

屋上の植物たち、そしてベンチやパラソルなどが気になるが、どうしたものか。