寝坊。

起きたら8時だった。


夫がキッチンでがたがたとしているので

「朝ごはんつくろうか?」と声をかけると、筋ポックを食べたいし、自分でやれるからいい、との返事。

起きて夫が朝ごはんを食べる横で白湯を飲む。


今日は前職の同期友だちとランチ。

二人の子どもを育てながら、働く母として勤務を続けていたのだが、

この9月末でついに退職した。

今日は近況報告兼退職祝いである。

四谷三丁目の「スクレ・サレ」に席をとる。


聞けば、退職の理由はいくつかあり、

そのもっとも大きな理由は「実家の家業を継ぐ」ことだという。

彼女の実家は浅草の仲見世で100年近く続くお店屋さんをやっている。

なるほどそうか、と、同じく実家が自営業の私としては納得と同時に尊敬も抱く。

彼女は3姉妹の長女で、私は4人兄弟のうえから2番目。という違いはあるのだけれども、

でも私は「実家の家業を継ごう」と思ったことは1度しかなくて、

その1度というのは父が病気になってしまったときのことだ。

(私には兄がいるのだが、兄は事業をするタイプではないし、弟たちはまだ学生だったから)

幸い父が復活してからはそんなことはちっとも思わなかったしいまも思っていない。


彼女は、

実家の店を継ぎ、発展させていくには、

店が属している商店街を活性化させないといけない、

商店街を活性化させるには浅草にもっと人を呼ばないといけないんだよね、

ということまで考えていて、トライしようとしていて、

どこまでできるかわからないけど、と彼女はいうのだが、

その彼女の想いに、うわーすごい、さすがバイタリティがあるなあとますます感じ入る。

彼女が子どもの頃と比べ、浅草はずいぶんと変わったという。

テレビでよく報道されているとおり、お金を落としていくのは外国人観光客。

日本人はほんのすこし、人形焼などを買う程度。

そんな流れのなかで、閉店を余儀なくされた店も多いのだそうだ。

それはとても淋しく、また浅草で生まれ育ち、そうしてこれからも浅草で生きてく人間として、

また子ども達の未来のためにも、

なんとかしなきゃいけないと、彼女は強く思ったのだそうだ。


ゆっくりとランチをいただき、帰宅。

デジタルカメラとオーディオが届く。


私が持っているデジカメは、7年前に購入したものだ。

夫と初めて旅行にいく時に、それまでは持っていなかったデジカメを買った。

それがこの、7年間使ったデジカメ。


まだ壊れてはいないのだけれども、どうも写真の腕が悪いのは腕のせいもあるけれども機器のせいもあるのではないだろうか?と思い、先日、夫が仕事用にデジカメを購入するのについていって、お店のひとにいろいろと質問してみたり、新しい機種を見せてもらったりしたのである。

そうしてやはり!予感的中。

デジカメの世界は3年半ほど前から大きく軌道修正がされ、

それまでのコンパクト化から、いまは「軽くておしゃれでコンパクトなのは携帯に任せよう」という潮流になり、性能も見た目もプロ仕様に格段に進化を遂げている、のであった。

たとえば逆光、なんてもはや気にしなくていいし、顔もシャープに撮れれば背景の青空だって「本当の青空」の色に撮れたりもする(機種もある)。

たまたま担当してくれた店員さんがものすごーくカメラに詳しいひとだったので、いろいろと相談をし、撮り比べなどもしていただき、結局、リコーのCX3を買うことにした。

CX4が発売になっているので3はもう製造中止であるが、3と4は性能がそんなに変わらないこと、またリコーのデジタルカメラはペンタックスなどと同じで、広告宣伝にではなく製造にコスト配分をしていること(そのため価格に対してクオリティが高い。同価格帯の他社商品と比べると、2~3万円分の価値が付加される)、また実際に撮影してもらったら、被写体の色とほぼ同じ色で撮影ができていたこと(そうでないものも結構ある)。

よし、CX3だ!とこころを決め、懇切丁寧に教えてくださった店員さんには非常に申し訳ないのだが、

携帯から価格コムで調べると、値段が全然違う(店頭価格は2万9千円、店員さんの値下げ幅はマイナス2000円、しかし価格コム最安値だと2万2千円)。

そんなに変わらないのならここで買っていこうと思っていたのだが、5千円も違うのは大きい。

非常に非常に申し訳ないのだが、やはり価格コム経由で購入することにした。

ちなみに7年前に買ったときは確か3万5千円くらいのものだったように思う。

サッカーの中田選手がCMをしていたような記憶。


ついでに欲しかったオーディオも店頭で品定めをして、やはり安かった価格コム経由で見つけたところで購入。

(オーディオも1万円くらいの開きがある)

夫の仕事用のデジカメは、価格コム経由よりさらにアマゾンが安かったそうで、アマゾンで買っていた。


家電量販店の台頭により、「街の電器屋さん」が壊滅的な状態になったのは

20年ほど前のことだ。

私の実家の家業の一部は「街の電器屋さん」だったので、そのことはよく憶えている。

しかし郊外にたくさんできた家電量販店は過当競争でやはり生き残るところとそうでないところにわかれた。

いまはまた違う時代だ。

20年ほど前、家電小売店の経営者のあいだでは、「そのうちすべて壊滅する」といわれていたのに、

結局、いまでも家電小売店として業務を続けているところも少なくなく、彼らは純然とした小売店以外の業態を模索することで長く残っている。


風を読むことはとても大切なのだ。

風を読んだうえで、ではどうするか、を考えること。


でもいまの私にはそういうことは荷が重い。

だからこそ、そうでない友だちがすごいと思う。


夜までもりもり仕事。


すこし早めに夫が帰宅。

ちょっと体調が悪そうで心配だ。

ここのところあまり眠れていないからそのせいもあるだろう。

でも「眠ろうとしている時間」を増やしたところで、「実際に眠れる」わけではないから難しい。


朝ごはん。

夫は筋ポック、茄子と玉ねぎと油揚げの味噌汁。

私はヨーグルト。


昼ごはん。

「スクレサレ」にて。


晩ごはん。

ナムル(もやし、人参、ほうれん草)、秋刀魚の塩焼き、ひきわり納豆、玉ねぎと大根とおくらの味噌汁。

夫はナムルをビビムパにして食べる。