月曜日の夜、無事に帰国。
とても楽しい旅だった。
携帯電話も海外でつながるように設定しているし、
逗留先のどのホテルでもインターネットが使える。
だからこの日記も旅先で更新しようとすればできたわけなのだが、
(そうして事実、たいがいの旅先で私はこれまで日記を書いていたのだけれども)
今回は、日記を書くのは帰国してからにしよう!と決めていた。
そんなわけで、心配してくださったみなさま、ごめんなさい。
そしてありがとう。
無事に帰ってまいりました。
さて旅行のことを少しまとめて。
6/20(日)
朝の便でクアラルンプールを経由し、ペナンへ。
夜20時頃に着くが、外はまだ明るい。
ホテルはイースタン&オリエンタルホテルという、ラッフルズホテルを建てたサーキース兄弟がペナンにつくったヘリテージホテルである。
ここはペナンに行こう、と決めたときから泊まってみたいなと思っていたところでもあり、とても楽しみにしていた。
案内された部屋は、60平米くらいはあるのだろうか?
リビングやウォークインクロゼットがついたとても広い部屋。
マラッカ海峡が目の前にひろがっている。
これで一泊2万円もしないのだから!なかなかお買い得なのではないだろうか。
夜、ホテルのそばを散策。
教えていただていた、ホテルのそばにある日本でいうところの屋台村のようなところへ行き、食事。
ペナンの食事はおいしいと聞いていたのだが、噂どおりのおいしさ。
さらにうれしいことには、日本でいうスカパー!みたいなものがこの街のあちこちで見ることができたため、気になっていたW杯も観戦できた。もちろん屋台村には特大のビジョンがあるし、部屋でもホテルのバーでももちろんサッカーが見られる。
旅行はいいけどサッカーが見られないとどうしよう・・・とふたりとも思っていたこともあり、
ペナン最高だね、旅行にきてよかったね、と
舌鼓を打ちながら夫と話をする。
6/21(月)
相変わらず早起きの夫と、朝食をとった後に(朝食もとてもおいしかった!)、
ホテルでだらだらと過ごす。
今日のペナンはいちにち雨の模様。
どうせのんびりしに来たんだし!ということで、部屋で本を読んだり、昼ごはんを食べに近所のコピティウム(屋台の集合体みたいな飲食店)に行ったり、サンダルを買いにショッピングモールへ行ったりする。
ああなんてのんびりできていいねえ、と夫といいあいながら。
夜は昨日も行った屋台村でサッカー観戦。
ああそうしてどうしてどこへ行ってもペナンの食事っておいしいのだろう!
6/22(火)
いちにち晴れ。
よく晴れてとても暑い。南国のひざしがじりじりと照りつけるいちにち。
市内をぶらぶらすることにする。
チャイナタウンやリトルインディアを歩いたり、いくつかの寺院やニョニャの建物、孫文の家などを見学。
昼食は行ってみたかったお店まで足を伸ばす。
ホテルに戻って、海峡が見えるプールでひと泳ぎする。
プールサイトで読書をしながらいつのまにか昼寝。最高だ。
夜は近所のコピティウムへ。
ペナンに来てからこの店には既に3~4回は通っているのでは・・・。だっておいしいんだもの。
ホテルのバーでサッカー観戦。
バーにはビジョンが2台あり、スロベニア×イングランドとアメリカ×アルジェリア、両方を同時に観戦できた。
イングランドのビジョンの前にはイギリス人カップルが陣取り、アメリカ戦のほうにはアメリカ人の友人どうしらしきひとがいて、そうして最後はみんなで喜び合った。
6/23(水)
ペナン最後の日は、晴れときどきスコール。
ペナン名物のトライショーという、人力車の自転車版みたいなものに乗って、少し離れたところのある寺院をいくつか見学。
トライショーに乗ると、風が吹き抜けてとても気持ちがいい。
しかし大人ふたりを乗せて5キロ近くも自転車をこいでくれたおじさん、最後に「So heavy・・・」とぐったり。
寺院を見学してから街をぶらぶら歩いているうちにスコールが来る気配がしたため、
近くにあったショッピングモールで休憩。サッカーの再放送を観戦。
それから目当てにしていたガーニードライブの屋台街に行くも、日中なので閉まっており、さらに激しいスコールが来たので、そばにある中華料理店で食事。
活きている海老や蟹をその場で調理してくれる店。堪能する。
このスコールのなか、ホテルまでどうやって戻ろうか、タクシーを呼んでもらおうか、と困っていたら、
お店のマダムがお客さんに口をきいてくれて、ホテルまで送ってもらうことに。
「俺はクルマが大好きなんだよ、このクルマはミツビシでチューンナップしてるんだ、エンジンはミツビシが最高だね、でも本当はトヨタのスカイラインが欲しいんだけど」というお兄さんにホテルまで送ってもらう。
この男性にしても、マダムにしてもそうなのだが、ペナンのひとたちはとてもあたたかく、やさしいひとが多い。
田舎なせいだろうか、どこかのんびりとしているし。
夜はまたまた近所のコピティウムへ。
最後の夜はおとなしく部屋でサッカーを観戦する。
6/24(木)
ペナンからゲンティンハイランドへ移動。
朝早くホテルを出てペナンの空港へ。クアラルンプールまで戻り、そこからクアラルンプール市内まで電車に乗り、さらにタクシーで1時間半ほど。
乗り物に弱い私はもうへろへろである。
到着したホテルはなんと6000人収容、しかも満室ということで信じられないくらいひとがいる。
そうして残念なことに、「エグゼクティブルーム」なのにバスタブがないシャワールーム、さらに窓もない、という部屋。
まあここは寝るだけだしね、と夫とお互いに慰めあいつつも、なんだかなあ~とふたりとも思っていたらしく、
他にもいくつかあるカジノホテルを見学するうちに「ここ空室ないかな~」なんていいはじめた。
そうすると違うホテルのすごく親切なスタッフの方がいろいろと調べてくれて、実はいまはマレーシアのヒンドゥー系(かムスリム)の学校が夏休みなので、こんなにもホテルが混んでいること、でも空いている部屋もなくはないから、と、空室を探し当ててくれたのだ。しかもデンマーク×日本戦は部屋で観戦できるという。やった。
案内された部屋はとてもいい部屋だったので、夫も私ももうここにしようよ!と、一旦チェックインしたホテルを引き払い、新しいホテル(マキシムホテル)へ移動。
サッカー観戦後、夫はホテルにあるカジノで朝までゲームをし、私は眠ったり本を読んだり、少しだけ夫についてカジノを見学したりして過ごす。
6/25(金)
朝に部屋に帰ってきた夫、「すごいひとがいた!」という。なんでも1回のゲームに10万円とか20万円とかをかける若い中国人男性とずっと一緒にプレイをしていたそうだ。
それがどのくらいすごいのかいまいちよくわからないのだが、おそらく一晩に何百万円、へたしたら何千万円くらいも使う、ということなのだそうだ。えええっ。それは確かにすごいかも。
夫と朝食をとりにダイニングへ移動、ゆっくりと食事を堪能。おいしい。
ここは1泊だけなので、昼頃に部屋を出てチェックアウト。
昨日、部屋を探してくれたサービスマネジャーの男性がいたので、お礼をいうと、楽しめたのならよかった、といってくれた。
夫がカジノの話をすると、「ひとばんで2億円くらい使うひともよくいらっしゃいますよ」とのこと。
まったく私にはわからない世界である。
ゲンティンハイランドからクアラルンプールへ移動。
クアラルンプールでは「日本語キーボードがあるかもしれない」という理由だけでニッコーを選択。
残念ながらビジネスセンターに日本語キーボードはなく、また今回の行程で泊まったホテルよりやはりすこしサービスも部屋の質も落ちるな~と思いながらも、
ほとんどどこへも出かけずにのんびりと快適に過ごす。
目の前にあるちいさなショッピングモールの中華料理のお店がものすごくおいしかったのも満足度が高いポイント。
ホテルのバーでサッカーを観戦。
6/26(土)
よく晴れた一日。
昼過ぎまでのんびりし、夕方からセントラルマーケットで買い物。
夜はジャランアローという屋台街(200メートルくらい屋台がつらなっている)で食事。
ペナンと違って呼び込みがすごい。
ふたりで食事をとっていると、遠くからカラオケみたいな音楽が近づいてくる。
なんだろう?と思ってみていると、片足が大腿部からなく、もう片足は変に折れ曲がっていて機能していない男性が、それでも器用に腿だけで歩きながら歌をうたって(実際にうたはとてもうまい)、屋台のテーブルをまわり、お金を得にきているところだった。
なんだか感動してしまった。
たとえば私がこういうふうに、かたほうの足がなく、かたほうの足がねじれ、歩けない状態だったら?
それをひとまえにさらし、そのことでお金を得ようと思えるだろうか。
そんなことを強く思った。夫とふたりでいろいろと考えさせられるね、と話をする。
6/27(日)
マレーシア最後のいちにち。
ゆっくり過ごそう!ということで、部屋で本を読んだり、サッカーの再放送を観戦したりして過ごす。
6/28(月)
早朝、空港へ移動。
タクシーの運転手さんがこれまたサッカー好きなひとで(アルゼンチンが大好きだそうだ)、サッカー話をしながら空港を目指す。
コタキナバルを経由し、帰国。
読んだ本。
東野圭吾「時生」
椰月美智子「しずかな日々」
垣根涼介「真夏の島に咲く花は」
藤原伊織「名残り火(てのひらの闇Ⅱ」
姫野カオルコ「終業式」
小手鞠ルイ「サンカクカンケイ」
見たサッカー。
予選
スロバキア×パラグアイ。
イタリア×ニュージーランド。
ポルトガル×北朝鮮。
チリ×スイス。
メキシコ×ウルグアイ。
ナイジェルア×韓国。
スロベニア×イングランド。
アメリカ×アルジェリア。
スロバキア×イタリア。
デンマーク×日本。
ポルトガル×ブラジル。
チリ×スペイン。
本戦
ウルグアイ×韓国。
オランダ×スロバキア。
ブラジル×チリ。
アルゼンチン×メキシコ。
ドイツ×イングランド。
おいしいものをたくさん食べて、のんびりしようね!といって出かけた旅だったが、
実際にそのとおり、ゆっくりと時間をかけてたくさんのおいしいものを食べ、街を歩き、部屋で昼寝をしたり本を読んだりして過ごした、とてもいい旅行だった。
写真もいくつかアップできたらと思っていたのだが、
マシンの調子が悪く文章のみになってしまったけれども、
特にペナンのジョージタウンの街並みはとても美しかった。
旅行たのしいね、たのしかったね、と、何度も夫といいあう。
ありがとう、素敵な旅行だったね。
たいせつな思い出がまたひとつできたことをとてもうれしく思う。