朝からテレビも新聞もW杯一色である。
それはそうか。
歴史的勝利、なのだから。
でもそれですぐにオランダにもデンマークにも勝てるでしょう、とか騒ぎ出すマスメディア。ちょっとなあ・・・。
頑張って頑張って(これまでの諸先輩方の歴史も含め)、つかんだ一勝なのだ。
これまでは岡田さんのことをさんざん悪く言っていたのに、というのも、どうかと思うポイント。
だいたい日本のマスメディアって、昔からこんなんだったっけ?
こんなに無責任で、軽佻浮薄だったっけ?ということがここのところ本当に多い。
スポーツだけでなく、政治や事件に関するかなり多くの報道において、それを感じる。
いいにつけわるいにつけ、彼らには力がある。
ならばこそ。
もっと自分たちの力、というのを自覚して仕事をしてほしいとこころから思う。
昼過ぎ、打ち合わせに行く夫とともにいえを出て、
新宿で所用をすませ、代々木の病院で注射。
中野に戻り、「クロシェットカフェ」で遅いランチをとり、
スーパーマーケットで買い物をしてから帰宅。
あいまあいまに仕事。
今日は仕事のメールのやりとりがやたらと多い。
夜、ポルトガル×コートジボワール戦を観戦。
午後、地元の長野に住む高校時代の友人、Mから、
携帯にメールが届く。
9月に結婚が決まり、高校時代の友人として是非、式に出席して欲しい、
高校時代の友人はナオだけの招待だけれども大丈夫か、とのこと。
結婚!
彼女が結婚する!
なんてうれしいことなんだろう。
友人、Mとは高校2年、3年と同じクラスで、
とても仲が良かった。
高校時代の写真は、たいていどれも彼女と並んで写っている。
だが高校3年の春くらいから。
彼女は短大へ、私は四年制大学へと進路が異なり、そのため選択する授業や帰宅する時間が変わったころからだろうか。
少しずつ彼女と私の距離は開いていった、らしい。
らしい、というのは。
ここ数年で再会し、また会ったりメールをしたりするようになった彼女の口から、
「あの時(受験のころ)、ナオと距離を置かなければ良かったと、何度も何度も後悔したんだよ、
私はナオみたいに頑張ることを途中で辞めてしまった。頑張れることが羨ましくて、妬ましくて、嫌になってしまって、
安易に人生を投げ出してしまった。
そのことが、私の人生のなかで最も後悔していることなんだよね」と言われたことがあるからなのだ。
大学受験の、少なくとも現役の頃(私は大学は一浪して入学している)の私には、
ひとから「頑張っている」と思われるような頑張りをしていた記憶はまったくない。
むしろ恋愛にうつつを抜かしていたので(なんか私の人生、常にうつつを抜かしてばかりだ・・・思えば浪人中もうつつを抜かしていたしなあ)、
彼女がそんなふうに思っていたことにむしろ私は驚いたものだ。
それにそもそも彼女が「人生を投げ出してしまった」なんて思っていた、なんてことも全然思っていなかったのだ。私はなんて鈍感なんだろう。
泣きじゃくりながら胸のうちをあかしてくれた彼女のこころのなかを、
そうして勇気を持って私にそのことを告白してくれた気持ちを思うといたたまれなかったし、
また一方で、そんなことがあってもなくても、私たちが過ごしてきた高校時代はきらきらとまぶしく輝いていて、
かけがえのない時代だったのだ。そのことをふたりで確認しあった。
これからもずっとずっと仲良くしてね、ナオはたいせつな友だちだから、と
いま思えばそのことを私に言うためだけに上京してきた日に彼女はそういって、
もちろん!と私もこたえた。寒い冬のこと。
あれから数年。
数年間続いていた辛く出口のない(と彼女は言っていた)恋愛に、自らきちんと別れを告げ、
彼女が彼女の人生の伴侶に選んだひとは、「不器用だけど誠実」という、彼女の元友人の男性だ。
私はまだ彼女の夫となるひとに会ったことがないけれども、
きっと彼女の言葉どおりのひとなのだろう。
「不器用だけれど誠実」なんて、なんて素晴らしいことだろう。
一時は自分の人生において「結婚する」ということを
完全に諦めていた彼女。
諦める、ということは、したいけどしない(できない)、ということだ。
結婚しないという人生の選択だってもちろんあって、肯定的にその人生を選んでいるなら私はもちろんそういう人生をも祝福する。
でも彼女の場合は「諦めているんだ」と淋しそうに笑っていたのだ。
だからこそ「結婚を決めた」という今日のメールはとてもうれしいものだった。
おめでとう。
本当におめでとう。
幸せになるんだよ。
そうして彼女の新しい人生がはじまる日に、
立ち会えることをこころからうれしく思う。
朝ごはん。
夫はカレーうどん(冷凍しておいたカレーをうどん仕様に)。
私はヨーグルト。
昼ごはん。
「クロシェットカフェ」で生ハムのサンドウィッチ。
晩ごはん。
ぶっかけ蕎麦、海老とかぼちゃの天ぷら、小海老のかきあげ、キムチ各種、キャベツ。