昨日は体調が優れないのと疲れがたまっているのとで、

いちにちゆっくりする。


めずらしく夫と一緒に朝ごはんを食べ(正確にいうと夫は6時に朝ごはんを食べ終わっていたのに、8時に私が朝ご飯を食べているとまた食べたいといいだした。つまり夫は二度目の朝ごはん)、

ひととおりの家事を終えた昼過ぎにアレルギーの病院へ。


ここの病院はひどく混むのだが、昨日もけっこう混んでいた。

そのなかに4歳くらいの男の子と1歳半くらいの女の子を連れたお母さんが来ていて、

ふたりとも蕁麻疹が出てしまったから、ということらしいのだが

注射をするわけでもないのに病院の雰囲気におされたようで

年長のほうの男の子が本気で泣き叫んでいてかわいそうなような笑ってしまうような。


順番が近づいてきて、お母さんが看護師さんに名前を呼ばれ、小さいほうの子を抱きかかえながら男の子に診察室のそばの廊下に移動するように促すのだが、

男の子は泣きじゃくりながら「行かない!」「絶対に行かない!!」の一点貼りで、てこでも動かない。

お母さんは仕方なく、小さい子だけを連れて廊下へ動き、そこから目で合図したり呼びかけたりしているのだが

男の子はずっと「行かない!うえっく」「絶対に行かないっ!!!うえっくうえっく」としゃっくりしながら泣いている。

しまいには妹用のベビーカーに隠れるように乗り込んで幼児返りのようになりつつもうえっくうえっくと泣いている。

それなのに、いざお母さんが自分をちっとも見ていないとわかるや、ちらちらと診察室のほうの廊下にいるお母さんのほうを横目で見たりしているのである。あはは。なんだか笑ってしまうなあ。


いよいよ順番が来て、センセイに名前を呼ばれると、お母さんがむんずと男の子をつかんで診察室に入れ、とたんに「ギャー!!!!」という断末魔。

いや別に、どう考えても注射とかしたわけじゃないんだけどなあ。


この親子とは、同じビル内の薬局でもまた会ったのだが、

男の子はすっかりと機嫌を直して「○○は今日、泣かなかった?大丈夫だった?」と妹のことを心配している。

おいおい、泣いたのはおまえだろ。と小さく突っ込む私。

そのうち男の子と目があったので、ピースサインを出してみせてやると、まだピースがおぼつかないらしく一生懸命まねをしていたので笑えた。子どもってやつは。まったく。


スーパーマーケットと本屋さんに寄ってから帰宅。

ずいぶん遅ればせているが「不毛地帯」の最終回の録画を見る。

「不毛地帯」は以前、原作におおいに感動し、折りしもはじまったドラマも最初の頃は熱心に見ていたのだが、途中から結婚式関連で見られなくなってしまい、最後の最後だけ録画しておいたのである。

原作に忠実に作られているなあと途中まで思っていたが、どうやらその姿勢は最後までかなり守っているようで、ただすべてが原作どおりではない。

壱岐はそこまで冷淡(に見えるように)大門を追い落としてないよなあとか、里井が近畿商事に戻らないと決めたときの台詞は原作のままにしてほしかった、などと思いながら最終回を見終える。

山崎さんがこれを書かれた頃といまとでは、やはり企業の発展における「組織」の役割は異なるような気がする。

が当時はこれが真実だったろうし、またシベリア抑留や戦後日本の成長とその成長を支えるひとたちの思いというのも知り、あるいは思いを来すことができるいい機会になったと思う。

残念ながら視聴率は高くなかったようだが。


そもそもいまの日本の物質的豊かさというものは親世代、その親世代の明日への希望と努力によってつくられている。そう思うと頭が下がるなあと以前より思っていた。

物質的豊かさの定義にもいろいろあるが、少なくとも子どもが戦争に借り出されたり労働で学校に行けなかったり飢えて死んだりするような世の中ではない。

そういえば母が、夫との結婚式が近づいたときに「ナオの選挙権はどうなるの?」と聞いたことがある。

夫は韓国籍だが、私は国籍を変えないから選挙権はそのままだよ、といったらすごくほうっとしていた。

夫との結婚をものすごく喜んでいる母ではあるのだけれども。

選挙というのは国民の権利であり、獲得したものなのだから、行使しないのはもったいない、というのが母の思想で、それもやはりひとつ前の世代ならではの思いだと思う。

そういうひとつひとつの思いや行動に、私たちは支えられているのだ。


23時過ぎに、オモニから電話。

なんだろう?間違い?と思って出ると、JRの事故がちょうど事務所の付近だったので心配して、とのこと。

オンニ(目上の女性のこと。ここでは義姉)とも話をして、夫も私も無事ですと伝える。
心配してくれるのってありがたいなあ。

オンニに夫の友だちが京都から来ていたので、韓国料理をつくったといったらとても喜んでいた。


朝ごはん。

ウインナー、目玉焼き、キャベツ、ジャムバタートースト。


昼ごはん。

なし。


夜ごはん。

焼肉(これでホームパーティ時に買った肉は終了)、ししゃも、明太子、春キャベツと玉ねぎの味噌汁、大根おろし。