あたたかくなったり寒くなったりと容赦のない気候。
三寒四温とはよくいったもの、と今日も思う。
花粉症のため目がかゆくなり、かきこした目に黴菌が入って結膜炎になるといういつものパターンに今年も陥る。
かゆくてかゆくてたまらないのと、市販の目薬だと不安なのとで、
昨日はいつも行く目医者さんへ。
年配の女性のお医者様で、処方する薬の候補をぜんぶ見せて説明してくれたうえで、さあどれにする?と選ばせてくれるので気に入っている。
ああまたずいぶんかいちゃったねえ、とセンセイはいつものようにてきぱきという。
はい、そうなんです。すみません。とこれまたいつもなぜか謝る私。
まぶたの裏にゴミが2つほど残っていること(ゴミは除去してもらった)、
それが原因で炎症を起こしていること、
花粉症の内服薬を服用することで涙の量が減ってしまっているからゴミが出にくくなるので、薬をのんでいるあいだはまばたきをたくさんするように、といわれる。
病院を辞し、薬局で目薬を処方してもらい、
薬局のすぐそばにある新しくできた喫茶店へ。
つい先日はじめて訪れ、メニューにチーズトーストがあることを確認していたのだが
その際はお腹が減っていなくて残念ながら食べられなかった。
そこで今日はチーズトーストを頼むことに決めていたのである。
おいしいチーズトーストを出してくれるかどうかで
今後もその喫茶店へ通うかどうかが決まるので
このはじめての喫茶店でチーズトーストを食べる、という儀式は重要だ。
気に入った空間においしい珈琲があればそれで十分ではあるのだが
私は一日に一度程度は喫茶店に行くし、
さらにそこで遅めの昼食をとることが多い。
喫茶店でとる遅めの昼食にはやはりチーズトースト。
特段深い意味や理由はないのだが、私の場合はそうなのである。
あるひとにとっては焼肉定食や生姜焼き定食、
あるいはスパゲッティナポリタンであるように。
そうして運ばれてきたチーズトーストは
残念ながら私の舌とこころを満足させるものではなかった。
時折出かける地区にもかかわらず喫茶店不毛地帯のため
もしかしたらヘビーユーザになったかもしれない。
かえすがえすも残念なことをしたものだなあとオーナーらしき男性をちら見しながらひとりごつ。
おいしいチーズトーストの条件(あくまで私にとっての)。
厚切りにしたパンを使用していること。
バターをたっぷりと塗ってあること。
当然、チーズの量もけちってはならない。
しかしごくあついチーズのかたまりをででんと載せているスタイルのチーズトーストを私は好まない。
チーズは焦げないぎりぎりのとろこまで焼かれていること。
トーストはあくまでふわふわであること。
間違ってもトーストにソースなどをかけてはならない。
ソースはもはやピザトーストに任せるべきである。
「チーズトーストは昭和の食べ物である。
喫茶店でチーズトーストを出し始めたのは戦後まもなくの喫茶店黎明期で・・・」
というような文章を最近なにかで読んではっとしたのだが、
昭和だろうとなんだろうと私はチーズトーストが好きなのだ。
ちなみにいまのところのベストオブチーズトーストは
東高円寺のイーリスという喫茶店である。
引越しをしてからというものなかなか行く機会がなくなってしまったのだが。
ところでこの新しくできた喫茶店はマスターと呼ぶとさしさわりがありそうなくらいに若い男性がひとりでやっている。らしい。経営までその男の子がしているかはわからないが、とにかく二度行って二度ともその男性が接客も調理も会計も全部やっていた。
いまどきな雰囲気の若くて線がほそくておしゃれな男の子である。
そうしてこの喫茶店には、どうやらこの男の子とおしゃべりしたくて常連になっているひとが結構いそうである。
しかも高齢の。それもかなり。
昨日も80歳くらいには見える女性がひとりでやってきていた。
足腰が悪いらしいおばあちゃんが訪れるのにはちょっと難儀な、階段しかないビルの3階の店なのに。
いらっしゃい、今日はなに食べる?チョコシフォン?ごめん、それはもうないんだ。桜のシフォン新しくつくったから食べてみて?
ああああ、こぼしちゃったの?いいよいいよ拭かないで。ボクが拭いとくからさ。
今日はなに買い物してきたの?へえそれ安いんだ。よかったねえ。
とまあその男の子は本当にこまめに年配の方と接するのに慣れているらしい口調や物腰で女性に目を配り気を配り、
女性はにこにことこたえては男の子の手づくり(らしい)スイーツを口に運ぶ。
そういう光景を私が喫茶店にいるあいだに複数人目撃した。
喫茶店に行く目的はひとそれぞれだ。
帰宅後、懸念の確定申告の仕上げ。
ほぼすべての項目を入力し、印刷や必要書類のコピーも終了。
あとは点検して税務署に持っていくだけだ。
朝ごはん。
夫は筋クッパ、私はヨーグルト。
昼ごはん。
チーズトースト、サラダ。
夜ごはん。
夫は飲み会がはいっているので、ひとりごはん。
ひとりで食べるものをもりもりつくる気はしない。
やる気をなくして余りもので適当に済ます。