昨日。

ついに結婚式が終わり、今日はいちにちゆっくりとしている。

夜はアボジとオモニのところへ食事に行くことになっていて

いまはホテルの部屋だ。



心配していた天気も、雲がほとんどないきれいな青空で

駅伝の影響もなく

無事に式を終えることができた。



実は教会で挙げた式の最中の記憶がほとんどなく

ただ断片的に。

父と歩いたバージンロード。牧師さんの説教や指輪の交換。

夫(これまたついに恋人から夫へ)との退場シーン。

友だちと目があったこと。

などは憶えているのだが。



せっかくだからと式に参列してくれた全員との記念撮影を

寒い寒いといいながらしたあたりから記憶が鮮明になってきて

八坂さん近くの料亭でおこなった食事会からは

はっきりとひとつひとつを思い出すことができる。



みんなそんなものなのだろうか。



だから楽しみにしていた重要文化財である教会での式、の雰囲気やら

ウェディングドレスを着ている自分、やらは

早速に友だちが送ってくれた写真を見ながら

ああこんな感じだったのだと。なぞっている。



それにしてもとてもよい式になったと思う。

パワフルで有名な牧師の岸本先生の説教は

クリスマスの話も含まれるとてもいいもので

何度もいろいろな式に出ているサポートスタッフさんも「いままででいちばん感激しました」と教えてくれたくらいの素晴らしいものだったし、

夫と私がたいせつにしたかった、

きてくれたひとりひとりがくつろげて楽しめる、ということが

きちんとできていたのではないかと思う。



食事会が終わってもなかなかみんな席を立たなくて

それがその雰囲気のよさの証拠のような気がしている。



感激したこと。



夫の親族のあたたかさと明るさ。

夫の家族がとてもあたたかく明るく元気なひとたちであることは十分わかっていたのだが

40人を超す親族の方々がみんなで私の親戚や友人の席にいって和気藹々と楽しんでくれていたりして

小さな子どもたちも人見知りせずにいろんなひとたちに溶け込んでいて

ああやっぱり、このよさは夫の一族の特長だったのだなと思う。



岸本先生のパフォーマンス。

クリスマス礼拝のとても忙しいなかで駆けつけてくれたのにもかかわらず

お手製の大きなパンをプレゼントしてくれたり

また私がリクエストしていたウクレレを本当に持ってきてくださり

しかも「クリスマスだから」と電飾を自らのからだにまきつけて

赤鼻のトナカイとハワイアンを英語でうたってくれた。

もちろん私やスタッフのSさんは先生の歌にあわせてフラを踊り

夫はにこにこと楽しそうにしていた。



友だちの素晴らしさ。

年末の本当に忙しい中、東京から駆けつけてくれたたいせつな友だちたち。

みんな本当に喜んでくれて、私以上に目を真っ赤に泣きはらした顔で

ナオよかったね、よかったね、幸せになるんだよ、と。何度も言ってくれる。

みんなの顔を見ていたらますます私も泣けてしまった。

旦那さまのローマへの転勤の予定がはやまり

ハワイから来るはずの友だちが来られなかったのだが

素晴らしい花束を贈ってくれて、それもとてもうれしかった。



ずっと結婚式を楽しみにしてくれていた私の家族。

両親は最後までにこにことしながら、結局サプライズで読んだ手紙についに泣いてしまっていた父と母。

母はその手紙を「いままで生きてきたなかで最高の宝物」といい、

父は帰りの電車のなかで何度も何度も読んでいたという。

兄弟も従兄妹もおじ、おば、祖母も本当によろこんでくれて

ああいい孝行になったなあと思う。



式が決まってからずっとサポートしてくれた

スタッフのNさんは、最後にこれまたサプライズで花束をプレゼントしたら

泣き出してしまった。

彼女がいなければこんなにスムーズに式の準備や式が出来なかったと思う。

美容師のIさんも。お花のHさんもいつもにこにこと支えてくれた。感謝。



そうして。

いちばん驚いたのは。

教会に届いていた夫からの花とメッセージ。

鏡台にきれいなブリザードフラワーが飾ってあって、

美容師のI さんの「お花が届いてますよー」の言葉にふと目をやると、

それがなんと夫からのプレゼントで。

夫がたいせつにしている、私たちふたりのためのたいせつなことばが書いてあり。

もうそれを見た瞬間から泣いてしまって。

Iさんは冗談半分で「わあ、見せなきゃよかったですねえ」と笑っていた。



恋人と付き合いはじめて6年。

一緒に暮らすようになって2年半。

最初は無口だった恋人はどんどん明るく楽しいひとになり

一緒に暮らしてからはますます

ずうっと冗談をいったりふざけてばかりいる私たちだけれども

だからこそ節目として挙げる式もどこか他人事のような

不思議な気持ちでいたのだ。



それが恋人がこんなふうに思っていてくれたこと。

そのことがわかって。

とてもうれしく思う。



いまは夫となった恋人を

私はほんとうに好きだなあと思う。

好きなひとと結婚できてよかったと思う。


式にもきてくれたたいせつな友だちが餞に贈ってくれたことば。


「結婚するという事実よりも

結婚をすることで幸せになることがたいせつ」


そうね、本当にそのとおり。

ふたりでたくさんしあわせになろう。

しあわせになるための努力をこれからもしよう。

しあわせになる、しあわせでいつづけるための、努力を。ふたりで。

そんなふうに思う。



おいしいものは人生をハッピーにする。-wedding