やっと風邪が治ってきた。


ひきかけ、悪化中、まっただなか、復調中、完治、

というのはぜんぶ体調が違うので

いま自分がどこに属しているのかがよくわかる。


私のいま、は、復調と完治のあいだくらい。


今日はゴルフにはいかんほうがええでというので

フットサルに出かけた恋人を見送ってから

おとなしく自宅に戻り、昨日から読んでいる「不毛地帯」のつづきを読みはじめる。


いわずと知れた山崎豊子作品。

山崎さんの作品は好きなほうで、これまで何冊も人生のどこかのタイミングでまとめて読んでいる。

ただこの「不毛地帯」と「大地の子」だけとりこぼしてしまい

いつか読まなくては読まなくてはと思い

やっとこのたび、「不毛地帯」の順番がきたというわけだ。


戦争について書いてある本を読むたびに。

テレビやなにかをみるたびに。

いつだって思うのは、


人間は生きているのではなく生かされているのだということ。

いまの繁栄や日常があるのは間違いなく

過去にそれを築こうとした、あるいは守ろうとした先人の努力と礎があるからなのだということ。

そうして今回もそれを強く思う。


毎日瑣末なことにこころ惑わされ動かされ

それでもそうしたことにこころ惑わされ動かされる平穏な日々であることに

感謝したい。


そうしてこれから先の未来に

平穏な日々が続く、そのことをつくるのは

いまを生きている私たちの努力。