ようやっと雨がやんだ。
秋とは思えない強い雨。

しのつく、というふうにあって欲しいのに
あんなに音をたてて降られるのはつまらない。
秋の雨というものは。

名古屋の友だちから結婚祝いが届く。
先日、わざわざ子連れで名古屋から駆けつけてくれた友人である。

素敵なカトラリーセット。
そういえば持っていなかったものだ。
嬉しい。早速メールをする。

結婚式といえば。
今日、恋人のお母さんから連絡があり、
出席が増えるという。

恋人のお父さんの弟さん夫婦で、
ちょっとしたことから絶縁状態になってしまっていたという。
恋人のことを子どもの時分からかわいがってくれていたご夫婦なので、
招待状はお送りし、出席は委ねるかたちにさせていただいていたのだ。

締め切りぎりぎりに届いた葉書には、
ご主人だけのお名前。
しかしその後、やはり、ということで、奥さんも出席してくださることになったのだ。

恋人の家族の行事ごとに出られるのは
10年以上ぶりで、
しかももし今回の機会がなければ、ずうっと絶縁だっただろう。


結婚式をすることにしてよかったと
しみじみと思う。

きょうだいなのに連絡もとりあわず、
しかも絶縁ということは気になって気になって仕方ないということだ、むしろ。
ふだん行き来があるきょうだいよりも。

よかったと思う。
だってきょうだいなのだ。

みんなが幸福のかたちに近づいていく、
少しでもてつだいができれば。


松本清張の「点と線」、
川上弘美さんの「真鶴」
を読了する。