昨日は仕事のあいまに、友だちの家へ。
うまれたばかりの赤ちゃんをたっぷり抱っこして
本当に本当に、幸せな気持ちをもらう。
赤ちゃんってどうしてあんなに
両の手にずっしりと重くてやわらかくてあったかくて湿っていて
いいにおいがして無防備でしあわせないきものなんだろう。
抱っこしながらゆりかごのようにゆらゆらと
ゆすっていたら
私の首からさがるマフラーのようなものを
かたほうのちいさなちいさな手のひらで
思いがけないくらい力づよくぎゅうっと握って
そうしてそのまま眠ってしまった赤ちゃん。
赤ちゃんは人類の宝だと
こころから思いながらそうっとベッドに戻す。
友だちの赤ちゃん。
ほんとうにほんとうにかわいくて
もちろん見に行くのと育てるのはきっとぜんぜん違うはず。
私が行ったときはとてもおとなしかったのだけれども(前回もずうっと寝ていたけど)、
前日と、あと昨日の夜中もぐずって大変だったようだ。
母になった友だちは
母になる前の友だちとやはりすこし違う。ように思う。
守るべきもの。を持ったから?
なによりも先んじるものを持ったから?
それは母にならないとやっぱり分からないんだろうな。
そうして母になる前と違わないところもたくさんある。これもまた本当。
いずれにせよ友だちは友だちだ。
妻になっても母になっても。それがまたうれしいところ。
また赤ちゃんに会いに行こう。
そうして友だちにも会いに行こう。そんなふうに思う。
友だちと会ったあとは、息もつかせぬスピードで青山へ。
打ち合わせというか、顔合わせ。
元・会社の先輩で、ものすごーいひとに会いに行く。
独立した当初は仕事を一緒にしたいと思っていたので
というか、もっと本音をいうと仕事をもらえたらいいなと思っていたので
上司から会ってみない?と連絡をつけてもらったときは
とてもうれしいと思った。
ただその方は、連絡がついてからすぐに体調を壊され(どう考えても過労)、
2ヶ月間も入院された。
退院したらあいましょう、というメールをくださった。
復帰できるのかな?と心配をしているうちに夏になり秋になり。
そうして私はもはや仕事はいっぱいいっぱいで
すごいひとだから会ってみたいと思いながらも
どこかでもういいかな、と思ってしまったのもまた事実。
しかしすごいひとでありとてもいいひとであるその方は、
退院後にきちんと連絡をくださり、
そうして昨日、お会いすることになったのだった。
青山の超!高層ビルの目もくらむような事務所にお邪魔し、
1時間ほどあれやこれやと・・・
前職でしていた仕事、共通の知り合い、いまどんなことをしているか、などを話す。
いま仕事はどうなの?と聞かれ、
いやーいま正気に言ってパンク寸前です。とこれまた正直にこたえると、
この時勢で仕事がパンク寸前って、○○○○○(前職の会社名)辞めて本当によかったよね、とおっしゃる。
ううむ、確かに。いろいろなことに感謝しよう。とまた思うのだった。
具体的な仕事にすぐにでも結びついてしまいそうな勢いだったので
とてもとてもありがたいが、そうして雲上人に近しいひとから
お仕事を一緒に、といわれるのはとても光栄なのだが
さすがにほんとうにいまはパンク・・・。ということで
もう少し落ち着いたら、というニュアンスをたくさん残しつつ
きらめくオフィスを辞し、前職の後輩とのディナーへ向かう。
めくるめく移動。
日本橋に薬膳を食べに行く。
ものすごく久しぶりに会い、いろいろなことを話し、
気持ちがよくなってきたところでこれでもかといわんばかりの蛍の光が・・・。
この店、これがなければ素晴らしいのに。
とても残念に思う。
後輩からは素敵な有田の小鉢をいただく。
ものすごく好きな色づかいの絵付けがあって、
かわいいらしくも品もありとても気に入る。
しばらく会わない間にずいぶんと女らしくなったなあと思う。
前はもっと、かわいい感じだった。
いまはなんというか、凛としてしゃんとした女性、という印象。
20代から30代にかけて、女性というのはほんとうに変わるなあと思う。
もちろんいい意味。
今日は朝からもりもりと
音を立てて仕事。
しかし待っているものは未だに上がってこず。ああどうなっちゃうんだろう。