今日は病院。


2週間ほど前、

半年に一度の経過観測の検査があって

その結果を聞きに行く。


体調もいいし、きっともうだいじょうぶ、といわれるだろうなと思っていたのだが

予想どおり、今後は1年に1度の検査でよい、ということになった。

よかった。

術後2年半。5年は経っていないけれども無罪放免というところだろう。


検査結果を待っている恋人に電話をする。

会食中だと思うけど、必ず電話して。

会食が終わったら折り返しするから。といわれていて。

だいじょううぶだったとメールを送っておいたものの

ちょうど電車に乗ったりしていてなかなか話ができなくてもどかしくて

やっと電話で話せたときはとてもほうっとした。

恋人の声も明るくてにこにことした感じが伝わってきて

ああとても心配してくれていたんだなと思う。


今夜は祝杯をあげようね。

ということになった。


病気にはなるよりならないほうがいい。

たいせつなひとたちやもちろんそれ以外のひとたちでも

病気にならないでいてほしい。

健康であってほしい。


でも私に関しては。

病気になってよかったと思う。


自分のこと。たいせつなひとのこと。ひとたちのこと。

生活のこと。いきること。

仕事のこと。仕事以外のこと。

自分にとってなにがたいせつで

なにがそうでもなくて。


そういうことを見つめて見つめなおして

見つめるだけで終わらずに行動にうつして。

たとえば会社を辞めることひとつとっても。


そんな2年半だった。

もしもあのとき。病気にならなければきっと。

そんなふうに思う。


だから病気になってよかった。

心配をかけた恋人。家族。友だち。

この日記を読んでいてくれるひとたち。

みんなにはごめんなさいだけど。

そしてもちろんたくさんのありがとう。

そんなふうにまた思う。だいじょうぶだった日のこと。


明日から連休。

仕事をしつつ、ということになりそうだが

すこしはゆっくりできるといいと思う。


森見登美彦さんの「きつねのはなし」を読了する。