プチ出張。
昼過ぎの、半蔵門での打ち合わせを終え、
急ぎ房総へ。

いまは東京へ戻る電車の中だ。

街はすっかりと秋の気配で
日もずいぶんと短くなった。
夏がなくても秋はくるのだ。

朝、焼きたての
まだほこほこしたパンを食べる。
しあわせを感じるとき。

あら熱をとろうと置いておいたら
ねずみが食べたあとのように端っこが切れている。
恋人のつまみぐい。

でも焼きたてのパンを前にして
つままないでいられるひとなんて
絶対にいるわけない。
それくらいに焼きたてのパンの香りは
いつだって魅力的だと思う。

しあわせの香り。
しあわせな時間。

だからときどき、パンを焼く。

もうすぐ東京。

小川洋子さんの「ミーナの行進」を読了。
とても素敵なお話。