家さがしをつづけること2日。

広さも価格もちょうどよく、なにより眺望が素晴らしく、

また懸念のお風呂もこれならありでは?と思える物件と出会い、

おおやった!もうこれで決まりだ!!!と思っていたのだが。


最初は「この物件、ええよなあ!」と

かなり乗り気だった恋人が、なにやらすこし悩んでいる。


どうしたの?ときくと、

あともうすこし待って、もうすこしグレードの高い家に引っ越したほうがいいかな。

それまではいまの家でがまんするという手も・・・。

なんてことをいいはじめるではないか。


私はいまの家に対する不服はほとんどなくて

もちろんできればもうすこしこうだったらいいな、というのが

いくつかある程度だ。

それはだれでもどんな家でもそうだろう。


たとえばもうすこしベランダが広いといい。

ベランダが2面あるのはうれしいのだけれども、縦幅が狭いので、テーブルセットなんかが置けないのだ。


たとえばもうすこし駅に近いとうれしい。

歩いて8分の距離はときどきちょっと遠いなあと思うことがある。

元気のある日はなんてことないんだけれども。


たとえば独立洗面台がないこと。

分譲タイプの賃貸にしては珍しいと思うんだけど、ウチには洗面台がなく、

お風呂場のシンクを利用して洗面している。


でもそれらはがまんできる範囲だし、

100%の満足なんてそれこそ注文住宅を建てるとかおかねに糸目をつけずに新築マンションを買うとか

そういうことしかないと思っている。


ただ逆に、それ以外の要素はほぼすべて要望を満たした物件だった、ということもある。

駅から10分以内で、日当たりがよくて、眺望が悪くなくて、バストイレ別で、

室内に洗濯機置き場があって、エアコンが何箇所かについていて、

家のまわりが静かで、間取りが細かく区切れていなくて(またはパーテーションを取り外せて)、

家全体がきちんとリフォームされていること。

不動産屋さんでは「う、うるさい・・・」と絶対に思っていると思うんだけど、

どうしても譲れない条件はこれだ。


だからこれらは満たしてくれているのでいまの家には満足なのだ。


そもそも恋人は住まいに対してそんなにこだわりがなくて、

ただ唯一「お風呂が・・・」という状態だったのだが

ここのところひたすら間取りと物件とを見続けたせいで

「なんか家探しって楽しいやんな!」なんていいはじめていたのだった。


そう、家や家探しって、とても楽しいものだ。

いろいろ見ていると、相場とか、あと○万円足したらこの要件を満たす家が・・・とか

そういうことがわかってきてしまうからなおのこと。


それで恋人はじいっと考えてしまったらしく、

その「あと○万円」というのが見えてしまったんだと思う。


というわけでもしかしたらまた振り出しに戻る・・・という気もする家探し。

まあ楽しいからいいんだけどね。