あまりにも腰が痛く背中も痛く

仕方なくバッグをデイパックに変更。

確かに毎日マイマシンを携えそれなりの距離を歩いているし

そもそもデスクに不自然な姿勢で向かっている時間が長いのもあり

バッグを変えただけでどうなるとも思えないのだが

まあ少しは。気休めとして。


いよいよ外壁工事も終盤らしいのだが

目張りをされていても家のなかにシンナーのようなにおいがしのびこんでくる。

きっとあと少しで終わる、きっとあと少し、と

毎日自分に言い聞かせる。


前から気になっているのだけれども

工事のひとって、毎日のように、

あのシンナーのようなにおい、を吸っているわけなのだが。

大丈夫なのだろうか。慣れてしまえば?

いずれにせよからだに悪いのではないかと心配になる。

若いひとなんかは、なにも防御しないで工事していたりするから余計だ。


私の実家はガソリンスタンドだったから

ガソリンとか灯油のにおいはかぎなれていたし、

そもそも父の服や手からはいつもガソリンや灯油のにおいがした。

だからそれらのにおいを「異臭」とはあまり思わなかった。

もちろんいいにおいだとも思わなかったけれども。


においや香りについて記憶があるひと、

というのは結構な割合でいるらしい。

たとえばよく聞く例では、恋人や好きなひとがつけていた香水などの香り。その記憶。


そういえば以前、後輩の日記に、

あるひとが、自分がすごく好きな香りのする香水をつけていて、

もしそのひとが香水をつけていなかったら、

もしかしたら恋に落ちなかったかも知れない、

というようなことが書いてあった。

結局、ふたりは恋に落ち、そうして結婚をした。


いったいどんな香りなんだろう?

恋に落ちてしまうほどの香り。


私はどうしてか、そういう甘い記憶に関しては、

においと結びついているものがまったくない。

だいたい街を歩いていて漂ってくる花の香り、くらいしかわからない。

鼻が悪いのだろうか。どうだろう。


恋人はよく「夕方のにおい」「小学校のグラウンドのにおい」「雨上がりのにおい」などといっていて

それがとてもうらやましい。


ああそれにしても。

早く外壁工事、終わらないかしら。

(毎日、そればっかり!)