今日は終日、会食、打ち合わせ×3。

霞ヶ関→丸の内→新横浜。
以前すごくお世話になった方に退職の挨拶に行き、
無沙汰を詫びる。
昔から変わらずエネルギッシュに、いまあることに全力投球し、楽しみながらも完遂する姿勢。
やはり学ぶべきものは多く、お会いしてよかったと思う。

急いでいたこともあり、新横浜までは新幹線。
あまりに移動が快適だったので帰りも新幹線。

新横浜の打ち合わせはかなりよい感じだったので
自分にご褒美的に東京駅で甘いものなどを買い求め、中央線のホームへ。

長い長いエスカレーターを降りると恋人が、
あれ宮﨑駿ちゃう?
という。

まさか、世界の宮﨑駿監督が中央線なわけないよと思うものの、
眼鏡もヒゲもロマンスグレーの髪も帽子も落ち着いた色合いのジャケットも、
何よりぴんと伸びた背筋が監督そのものである。

ト、トトロだ。。。

リアルトトロに出会った皐月なみに戦く私。
だって宮﨑駿さんですよ。
大好きな監督さんが、子どもの頃からの憧れの方が、目の前に!

しかしもしかしてそっくりさん?
だって中央線なんかに乗る?普通タクシーとか?
だって世界の宮﨑ですよ。

かなり動転しつつ、携帯で画像検索すると。
がーんやっぱりどう考えてもご本人。
同行の方は仕事関係者らしい。

すごくすごくすごく迷ったけれども。
えいやっとばかりに近づき、

あ、あの。。。
宮﨑先生ですよね?

と聞くと、

はい、宮﨑です、先生ではないですけど。
とおっしゃるではないですか。

うわああああ本人ですよ。
あまりに感激しすぎ、二の句が告げず、

ありがとうございました。
といってそのまま去った私はただの挙動不審者です。


結局、同じ中央線の比較的近い席に座り、
ああ折角ならサインくらいしていただくのがよかった、けど色紙持ってないし。手帳とか?とまた悩み、ええいままよ!とかなりかなりかなり勇気を振り絞り、そろりそろりと監督に近づくと、余程不審だったせいか、先生のほうから半会釈してくださる。

あ、あの、昔から大好きなんです。
大変申し訳ないのですが、できましたらこちらにサインなどいただけないでしょうか。

と本当に言ってしまったら、
本当にサインしてくださいました。
世界の宮﨑さんが!私の手帳の裏表紙に!!

あまりに嬉しくて、受け取る手は震え、声はかすれ。

サインそのものが欲しかったわけではなく、
大好きな作品を産み出し続ける監督に会えた感激を、標本のように留めておきたいという感じ。

ああ今日はしあわせな夜だ。

その一部始終を見ていた恋人は、
そんなに行動力あるとおもわへんかった、びっくりしたといっている。
確かにそうだわ。

それにしても恐らく仕事帰りの電車で、
不躾なお願いに応じてくださった監督に感謝である。