名古屋1日目。
グランスタでお弁当を買い込み、新幹線に乗る。
出張の楽しみは、なんといっても電車でいただく食事と車内販売の珈琲である。
特に珈琲は、味がどうこうとか直前まで喫茶店にいたよねとかはもはや関係なく、
出張、あるいは旅、あるいは帰省気分を味わうための必須アイテムである。
今日は明日のアポイントのための下準備。
実際は前日入りするのは必須ではないといえばないので
宿の目の前にある名古屋城に行ってみたり、
栄(繁華街)をぶらぶらしてみたりする。
名古屋城は本当に金の鯱が乗っていた。
すごい!
しかもいまだけかどうか、お城がライトアップされていて、
ホテルの部屋の目の前にはどどーんと名古屋城がそびえたっているのが
夜目にもはっきりと見える。金鯱も当然ながらぴかぴかと光っている。
すごい!すごい!!
ところで今回の出張は恋人も一緒だ。
恋人の会社の仕事であり、しかもおおきな受注になるかもしれないので、
同行、している、というところなのだが
昼間から知らない街をぶらぶらしていると
会社に内緒で出張している恋人どうし、というような気分にときどきなるのでちょっとおもしろい。
そんな気分になっているのは当然私だけで恋人はなにも考えていなく、
さらに内緒もなにも内緒にするひとなんていないんだけど。これまたあくまで、気分の問題である。
そんなわけで恋人と
名古屋城の天守閣に登って名古屋の街を一望する。
恋人はお城にのぼったことがないそうで、すげえすげえと連発していて
無理矢理にでもつれてきてよかったなあとなんだかうれしくなる。
お堀の桜も5分咲き。ところどころ満開できれい。
名古屋城から栄にある松坂屋まで40分ほど歩き、ちょっと疲れたので
風呂でも行く?と、タクシーの運転手さんに聞いたスーパー銭湯へ。
キャッスルというすごい名前の店だったが、
広くて露天風呂もあって600円くらいとすごく安くてびっくりした。
それにしても出張や旅先でまでスーパー銭湯なり銭湯に必ず行ってるなあ。
本日の名古屋ごはん。
昼、ひつまぶし。
松坂屋に入っている、あつた蓬莱軒にていただく。
蓬莱軒は名古屋の後輩に聞いた店。
ひつまぶしは人生初だが、食べ方その2、の、薬味を盛って食べるのがよかった。
逆に、お茶漬けは苦手。
夜、手羽先。
名古屋で食べるまでもないが名古屋でなければ逆に絶対に食べなそう、という理由で
世界の山ちゃんへ。
いつも行く新大久保のサムギョップサルの店のすぐそばにもあるのだが、
大久保に行くからにはサムギョップサルまたはホルモンなどを食べてしまうので
結局、山ちゃんへは行ったことがなかったのである。
もうひとつ、名古屋の手羽先といえば風来坊らしいのだが、
迷った末、山ちゃんへ。
確か以前、グルメなM氏も新大久保の店に行き、食べまくったくと日記に書いていた気もしたし。
そうして食べた、世界の山ちゃんの手羽先。
なるほど、これは人気が出るのもわかるし、混むのもわかるなという店だった。
ぴりりと辛い胡椒味はおそらくビールと合うし(恋人談)、ありがちな甘辛系ではないのでつまりここでしか食べられないわけだし、さらに甘辛系のように胃に負担がないのでどんどん食べてしまう。
つまるところ、餃子の王将と同じロジックなのである。
キラーコンテンツ(=手羽先、王将はいわずもがなの餃子)があり、
ただしほかのメニューは全体に廉価でかつ充実。さらにほかのメニューはフランチャイズチェーンの力も発揮される。
世界の山ちゃんでは「とりあえずビールと手羽先2人前ね」、という光景が多く見られ、
この「とりあえず」の商品がきちんと決まっている、つまるところ客を迷わせない店、というのは、
廉価のFC店には欠かせない条件であると思う。あくまで私見ですが。
私が行ったのは名古屋丸の内店という店。
別に本店でもないと思うし特別な日でもないと思うのだが
世界の山ちゃんの「山ちゃん」つまり社長、がいて、ふつうに接客をしていた。
名古屋において「山ちゃん」と遭遇するのは珍しいのかどうか、
居合わせた客人たちにせがまれてあちこちで記念撮影をしているのも驚き。
さて明日はいよいよメインイベント、の、
仕事です。
名古屋城のライトアップも消え、
すっかりと静かな夜。