今週末は久しぶりにのんびりとする。


昨日も今日もほとんど自宅にいるか。

もしくは自宅近くの喫茶店にいるか。

もしくは自宅近辺をぶらぶらとしているか。

本もそれなりに読めたし家中もぴかぴかになったし家でごはんも食べられたし

ああこういう週末はとてもしあわせだ。しあわせ。


週末がとてもとても楽しみなのは

平日が忙しいからなのか。

と思ったが、

いまのところ毎日が週末でもなんら支障をきたさないように思う。

私の場合。


毎日本だけ読んで暮らしたいなあ。

とずいぶん前に友だちにいったら、

えええ?とすごく驚かれた。

私が考える理想の私と現実の私とさらに友だちたちが思う私には

すごくブレがあるらしい。


森浩美さんの「家族の言い訳」、

平松洋子さんの「世の中で一番おいしいのはつまみ食いである」を読了する。


余談だが、平松さんの「世の中で~」は、

本のタイトルおよび装丁と、本の中身がまったく合っていない残念な本であった。

編集者が悪いのか作者の判断ミスかあるいは両方か

はたまたなにかの力が働いたのか。


さきに断わっておくと、

本のタイトルおよび装丁の組み合わせはとてもよかった。

少なくとも書店でぱっと目についてジャケ買いならぬ壮丁買いをするくらいにはよかった。

つまりそれは「成功している」ということだろう。


そして中身もとてもよかった。

料理研究家の平松さんが包丁ではなく「手」を使って「料理する」ことの奥義と体験を

平易なことばで表現しつつ、さらに関連するレシピまでついてくるという

少し盛りだくさんには思えるものの悪くないものだ。


だいたい料理をしていると「手」を使うシーンはとても多いのだが、

特に平松さんの本を読んでいると、

もっともっとこの手、を、たいせつにたいせつに使わないといけないのだな!と思うし、

ようし今夜はこの手、を、もっと使ってみようと真剣に思った。

これもまた「成功している」ということだろう。


しかし。

白地に「世の中で一番おいしいのはつまみ食いである」と

シンプルに書かれた題名と、

さらにその下に、キンパ(韓国風のりまき)だけをシンプルに配した表紙を見て

いったい誰が、上記のような中身まで想像する?

この本の中身を伝えるのはもっと違うことばであり

もっと違うビジュアルではないかと思うがどうだろう。

なんでこんなことになってしまったのか?

おそろしいほどのブレ具合である。

まあ私のような素人にはわからない世界なのかもしれないけどね。


昨日は書店で本をまとめ買い。

おおよそ2週間に一度くらい、近くの大型書店でまとめて買いをし、

2週間のあいまを縫ってぶらりといろいろな本屋さんに出没するのだが。

この「今度読む本」をまとめ買いする、のは、至福のときだ。


今回買ったのは、

件の平松さんの本のほかに、

「深海のYrr」上中下巻、

青木玉さん「着物あとさき」、

アンネ・フランク「アンネの日記」、

小川洋子さん「アンネ・フランクの記憶」、

三浦しをんさん「まほろ駅多田便利軒」、

村上春樹さん「意味がなければスイングはない」、

倉本聰「北の人名録」

松本清張「短編全集・声」


本当に買いたかったのは

ミープ・ヒースの「思い出のアンネ・フランク」なのだが

(あの、アンネの日記に出てくる「ミープ」の著書です)、

それだけなかったので、久しぶりに「アンネの日記」と、

小川さんの関連書籍を買ってみる。

そもそも一昨日くらいに読んでいた小川さんの「犬のしっぽを撫でながら」に

アンネ・フランクについて書いてあって(小川さんはアンネの日記があったから作家になったといつも公言している)、あの忌まわしい大戦中に、献身的にフランク一家を、

さらにはそれだけでなく反体制派の学生をも自宅にかくまっていたミープという勇猛な女性をきちんと知りたくなったのである。

アンネの日記は小学校のときに夢中になって読んでいて、

それから大学のときに再読し、そのときには確か、アンネのお父さんのオットー・フランクの著書を読んだはずだ。

久しぶりにまたフランク一家と向き合うことになりそうだ。


さて本を買ってからいつも迷うのは

さてどれから読むか!ということだ。


書店近くの喫茶店で。

あるいはいえで。

本を並べてさてどれから読もうか。と思っているときは

至福をこえた至福といっても過言ではない。


今回は勧められて購入してみた「深海のYrr」を最初に読む予定だったのだが

上~下巻だとボリュームがあるし

さらにどうも一気読みしてしまいそうな嫌な予感がするので

ちょっとあとまわしすることにした。


さてごはん。

昨晩はハンバーグ。

鶏のから揚げの仕込みをしていたのだが

揚げ物がつづいていたので

ハンバーグに切り替える。

玉ねぎをたくさん入れて、

塩を少しと胡椒とオレガノとナツメグをたっぷり振って

卵を入れてさくさくとこねる。

バタをたっぷりめにしいて外側カリカリ中はふんわりに焼いたら外に出し、

あまった肉汁にケチャップと醤油とソースを入れてからめるソースをつくる。

簡単だしお手ごろだしなんとかかんとかという難しいソースよりも

よほど恋人は気に入ってくれる。

あとは豆腐の味噌汁、キャベツと玉ねぎのサラダ、冷奴、ペチュキムチ、とろろ。


恋人はハンバーグをもりもり食べている。

のだが、手と口は動かしつつも

目は猪木とアリの試合に釘付けになっていて話も上の空だ。

まあ仕方ないよね。男の子だし。


今夜もいえごはん(の予定)。

鯖の塩焼き、野菜スープ、トマトとキャベツのサラダ、ピーマンと手製ウィンナの炒め物(の予定)。


これから、明日以降に食べるおでんの仕込みである。