また病気になったらどうしようかなという気持ちでいたら
恋人が
明日か明後日、晴れたら公園に行こう。
朝ごはん買って。珈琲持って。
といった。
朝、仕事へ行く道すがら。
公園。
そうだね、公園へ行こう。
私はぱあっとうれしくなって
いいねいいねと恋人にこたえる。
恋人が恋人でよかったと思うのは
こういうときだ。
私のこころをすうっとすくってくれる。
絶妙なタイミング。絶妙な提案。声音。ことばづかい。
それはたぶん恋人と私が
歩いてきたこれまでの道程。
なぜなら。
私たちは最初から
なにもかもぴったり!というふたりではなく
むしろなにもかも合わない!!というタイプのふたりだったから。
検査の予約の電話をしたら
主治医の先生もそれ以外の先生も、2月まで予約がとれないとのことで
困ったなと思ったら、
あ、たったいま別の先生に、1枠だけキャンセルが出ました!
しかも来週の月曜日です、と予約センターの女性がすごくうれしそうにいってくれて、
主治医ではないけれども、その病院でいまもっとも長く勤めている医師で、
しかも女医さんだそうで、それならばとありがたく予約をさせてもらう。
(いまの主治医も女医さん、女医さんがいいなと思っていたのだ)
他の病院で検査をするのも嫌だなあと考えていたし
そんなに早く検査予約ができるとも思わなかった。
ラッキーが重なっている。
そばで聞いていた恋人もよかったなという。
だいじょうぶや、再発なんてあるわけない。
と恋人は最初から自信満々にいっていて
実際にそう信じてくれているのだとしても
励ますためにそういってくれているのだとしても
どちらもきっと正解なのだ。
私のことを思ってくれているというその気持ちこそが。