公園に行った。


おおきな公園に行きたいね。と私がいって

ええこと考えた、途中でコーヒーをテイクアウトしていけへん?と恋人がいって

念のためとビニルシートやそのうえに敷くバスタオルなどをいそいそと詰めて

そうしてすこしさきの公園に出かける。

歩いて30分くらい。

途中のパン屋さんでサンドウィッチや焼きそばパンを買い

コーヒーショップでコーヒーを2つ、テイクアウトする。


そこはとてもおおきな公園で

去年いちど、引越しをしてすこししてから出かけた場所だ。

おおきな芝生の広場があって

ちいさな池や野球場やサーキットレーンがある。


てくてくと歩いて公園に着く。

はじめていったときは道に迷って

ひとに道順をきいたりしながらたどりついたのでちょっと遠く感じたが

2回目の今回はまっすぐに到着する。

意外と近いが公園はやはりおおきい。


芝生の広場を目指し

椅子が空いていたので座ってのんびりとする。


買ってきたサンドウィッチを食べて

コーヒーをはんぶんこずつ飲んで

子どもたちやその親たちがサッカーをしたり野球をしたりあるいはたこあげなんかをしたりしている

そんな公園の景色を眺めていると

あまりにも平和でしあわせで泣けてくる。


公園にくるといつも思う。

しあわせ。平和。その尊さ。


生きているだけでこんなにもしあわせなのだと思う。

はしりまわる子どもたちの笑い声。


そんなことをぽつぽつと恋人に話す。


だから公園は好きだ。

ときどき無性に行きたくなる。


今日、きてよかったと恋人はいっていて

私もそう思う。とても。


足もとに蟻がたくさんうろうろしていて

おやつに持っていたチーズケーキをすこうしだけあげたら

ものすごーくたくさんの蟻がやってきて

その様子がとてもおかしかった。


池のほうにいったら既に誰かが亀に食パン1枚をまるまるとあげていて

私が放った焼きそばパンの残りはまるで無視された。

(そうしていつも行く公園と違って

亀は2匹しかいなくて鯉は一匹もいなかった)


そんなことどもがとても楽しくうつくしい。

いつのまにかひろがった青空の

空はすっかり秋の雲。