前はよく行っていたのだけれども
ここ2ヶ月くらい無沙汰をしていた喫茶店に行った。
だいたいこの近辺によく行く喫茶店が3つほどあって、
おばあちゃまがひとりで切り盛りをしているP、
カレーがおいしいP(あ、これもPだった)、
それから今日行ったお店。を、気分によってローテーションしている。
とはいえどのお店にもしばしば行くので
だいたいどこでも「あら今日は仕事?」とか「暑くていやになっちゃうね」とか
そういう会話をする。
今日行ったお店は、
家族で経営をしているのかな。
よく気がつく店主と、明るい奥さま、それから奥さまの妹さん?
今日などは年配の方(店主か奥さまのお父さんだと思う)が厨房にいたりする、
そんな店である。
お店に入る前から、レジにいた奥さまと目が合っていて(道路に面した1階にあるのだ)、
ドアを開けたら「こんにちは、今日はおくのほうが涼しいわよ。奥に座ったら?」と明るく案内をされた。
おすすめの席に座って本を読んでいたら、
奥さまがそそっと近づいてきて(たいてい近づいてきて世間話をすこしするのだが)、
ねえ、足怪我したの?だいじょうぶ?
と聞く。
確かに右足首の調子が悪くて少し片足をひきずっていて
右足があまりよくないので、よくあることだし、
でもそんなに目立つほどでもないのに気がつくなんて
すごい!気遣い!と思い、
そうなんですよー。ちょっと、足首いたくて。でもよくあることだから。
とかなんとか答えた。
そうなんだ、大事にしてね。と奥さま。
それでしばらくまた本を読んでいたら、
またまた奥さまがそそっと、今度こそ本当にそそっとやってきて、
ちいさな声で
ねえねえ、もしかして、妊娠されたの?
と聞くではないか。
妊娠。もちろんしていません。
なので、
してないですよー。
えー太ったかなあ。太ったのかも!
といったら、
奥さまはフォロー気味に、
足が悪そうだから、もしかしたら妊娠!?なんて思っちゃったのー。
ごめんなさいね、失礼なこと聞いちゃって!
というので、
全然!気にしてないです。だいじょうぶ!と笑っておいた。
もしホントに妊娠したら、お知らせします!と余計なことを付け加えたら、
ホント?絶対ね!と奥さま。妙にうれしそうである。
そうして実際、
妊娠したの?と聞かれたことは
全然!気にしていないのだが。
そして体重はどちらかというと痩せ傾向なのだが。
(まあ、だから気にしてないともいう。太り傾向だったら気にしたかも)
なんていうか、
ときどき行くだけのオキャクサン、なのに、
足が悪いのかな?と心配してくれたり、
足がそんなに悪くないなら子どもができたのかな?と思ったり、
そういう、ひとづきあい、のようなことが
この街には、というか私がよく行くお店には結構あって、
それを煩いと思うひともいるのかも知れないけれども
私はこういう、ちょっとしたやりとりがとても好きだし素敵だなと思うのだった。今日も。