先日、後輩に
どうして映画や本やアニメに描かれる未来は
崩壊していたり暗かったりするものばかりなんですかね
ボクは明るい未来があってもいいと思う
といわれてどきっとした。
確かにそのとおりだ。
明るい未来を描いたものってなかったかしら?と聞いたら
ドラえもんくらいじゃないですかとこたえが返ってきた。
明るい未来。
私は描くなら。明るい未来を描きたい。
私が描く明るい未来ってなんだろう。
ときどきそれを考えるといつだって浮かぶのは
未来のことなのに過去のことのような光景だ。
畑や田に囲まれた平屋の家。
縁側に風鈴。ときどき吹く風が届けるはかなく美しい音。
庭先には季節の草花。少しばかりの庭木。
遠めに見える山々。もしくは海の音。
先日なにかで読んだ調査で
どれくらいの時代にまでさかのぼって生活できるか?というのがあった。
あまりきちんとは憶えていないのだけれども
私もだいたい多くのひとたちと同じくらいだったように思う。
携帯電話はなくてもいい(ないほうがいい)。
パソコンもインターネットもいらない。
テレビはなくてもいい。
冷蔵庫と洗濯機はあったほうが便利。
でも乾燥機やエアコンはいらない。
飛行機ももしかしたらいらなくて自動車は自家用なんてなくていい。
それくらいが合っている。私の生活。
不意に晴れた七夕の夜に。
そんなことを思ったりする。
いまとなりを歩いていて
織姫と彦星ってなに?と無邪気に聞いている
そんなたいせつなひとが今日もいればたぶんそれだけでじゅうぶんだと。
そんなことを思ったりする。