昨日は久しぶりに末弟と会う。
家のそばのカフェまで来てもらって(弟が前から行きたいと言っていた、ミッドセンチュリーの家具をたくさん置いているお店)、
お茶をしてから、恋人も一緒にお鮨を食べに行く、という会。
末弟からはある報告と相談を受け
それに対してたくさん話をする。
私は弟の決断を応援したいと思うし
そのためになにか障害となることがもしも起きるなら
彼自身がその障害を取り除くことをまずは応援し
一方で取り除くための手伝いをしたいと思った。
これまでと同じように。
末弟はとてもいい顔をしていた。
ずいぶんとすっきりとして凛としている。
前を向いている顔。
これならだいじょうぶだと思った。
どこでも頑張れるだろう。
この一年で末弟は本当に変わったと思う。
戻った、というべきか。
家族の目からみたら
そして彼自身も認める10年以上の迷走の日々。
それにきちんと決別をし
そうしてこの一年で
これからどう生きていきたいのか
それを自分で見つけだした末弟のちからに
そうしてひと知れずしてきたであろう努力とよんでもいいようなことや
なにがあっても歯を食いしばって耐え続けた日々に
頭が下がると思う。
夜、恋人も一緒に近所のお鮨屋さんへ。
うにが好きな弟は、うにばかり食べ続け
ああこういうところはもうずっと変わらない。
弟の決断を恋人はむしろ祝福をし
(きっと祝福してくれるだろうと思ったけれども
「それでええんちゃう?」とすっぱりと言っていて、
そうしてそんなふうにすっぱりと言い切ってくれてうれしかった)
みんなで前途を祝して乾杯をする。
山田詠美さんの「風味絶佳」を読了する。