今日は恋人と私、それぞれのお祝いの日。

恋人は独立してはじめて手がけた仕事の1周年。
私は先日の検査結果が出る日。

赤坂見附の、つきあいはじめたころからよくいっているお店へ
鍋を食べに行き、
そうして4年間のうちに古いビルの地下のお店は
新しくきれいなビルの2階から4階までをしめるまで成長した。
恋人は28歳から31歳になり
私は30歳から34歳になり
追加オーダーして食べていた鍋も
ふつうのコースでお腹いっぱいでデザートが食べられない。
4年というのはそういう時間なのだ。
そんなことをふたりでいいあう。鍋をつつきながら。

もとい。
そんなわけでお祝いに繰り出し
おいしくて健康的な鍋をお腹いっぱいに食べた。

検査結果、だいじょうぶだったよと電話をしたら
ほんまによかった、もうだいじょうぶやと
もう何度目かのことばをうれしそうに照れたようにいう恋人に
いったい何度、救われたことだろう。

そんな一年間だった。
恋人にとっての一年間は?
あえて聞くことはしなかったけれども。
それでもどこかに私という存在が
くっきりとあればいい。そんなふうに思う。