ぴかぴかと稲光がして
すこぅしだけ雨が降った。

春の芽吹きに降りそそぐ
めぐみの雨。あたたかい雨。

春の夜はひすいのように
静かで穏やかでほんのりとあたたかく
それでもどこかざわざわと落ち着かなく
ねむってしまうのが惜しくなる。

これからどんどんと日が長くなり
だんだんとあたたかくなるだろう
そのうち夏がくるだろう

ちからづよいなにかに向かっていくことを
私はとてもこころづよく思い
だから春の夜を
とても好きだと思う。