横山大観展の第二部(というか作品入れ替え分)をどうしても見たいからと
母が上京してきた。

相変わらず突然感があって、
いくかもーというメールがきたのが水曜日、
やっぱりいかないわーという訂正が木曜日午前にあり、
いけたらいくねという最訂正が木曜日の夕方にあった。

仕事が入ったので会えない、ごめん、とメールをしておいたら、
だいじょうぶだいじょうぶ、お母さんひとりで見てくるから、という内容の留守番電話が入っていた。
それが木曜日、つまり昨日の夜中。

今朝起きてメールを見たら、

もうすぐ東京に着きます。お土産渡したいから連絡してね、というような内容のメールが
明るく入っていてびっくりした。

しかもそのお土産というのは、3年くらい前に沖縄に行ったときにどこぞの工房で買ってきたという
シーサーの置物で、
すごくいいものが手に入ったからうれしくて、とても重かったけれども子どもたち4人分と、家の分持って帰ってきた、といつも自慢していた代物だ。

ちょっとした手違いが続いてずっと実家に置いてあって、
先日、正月に帰省した折に、
あのシーサー、持って帰ろうかなといったら、
納戸の奥にしまっちゃったからまたね、とそのとき母はいっていて、
また、というのがよりによって、今日なのだ。

ものすごく重いというそのシーサーを
一刻も早く渡してあげたいという母の気持ちはありがたいのだが、
なぜに「会えない」といっているその日に持ってくるのだろう。
いつも謎な行動をとる母ではあるが、今回もやはり謎である。

13時近くまで自宅を出られないし、15時~18時まで予定が入っているので、
母と会うとしたら18時以降、もしくは14時~14時30分の間しかない。
しかし田舎から上京してきて美術展を見て日帰りするという日程から、
18時過ぎまで母を足止めしておくのは体力的にしのびない。

ということで、14時~の30分間、なんとかかんとか母と会うことにした。

(つづく)