どうも調子がすぐれず、昼くらいまで起きられなかった。
そのあいだに恋人の体調が今度こそよくなっていて安心する。
ここ数日はずうっと調子が悪かったのだ。

恋人の具合が悪いとかなしい。
そうして恋人の具合が悪くなるといつも
恋人の具合が悪いときの私よりも
私が具合が悪いときの恋人のほうが
はるかに相手のことを思いやりそれを行動にもうつしていることに気づく。

ほんとうにほんとうに
こころから相手のことを心配し
早く元気になってほしいと
すべてのことをあとまわしにして考えていることに気づく。
それは当たり前のようでいてぜんいんができることでもない。

一緒に住むまでは恋人のそういうところに気がつかなかった。
私のほうがずっと恋人のことを思っていると思っていたけれども
もちろん実際の思いの量はわからないけれども
もともと恋人がもっていた素養でそれに私が気づかなかったのか
それとも一緒に住むようになって恋人が変わったのか
それはわからないけれども。

いずれにせよ少なくとも具合が悪いときの
恋人にはあたまが下がる。いつも。


昼くらいに起きて、うどんをつくってふたりで食べる。
それから出社。
夕方に打ち合わせ、夜に会議。

佐藤多佳子さんの「サマータイム」を読みはじめる。