美術展を見終わって、六本木のカフェで軽く食事。
ねえねえ、どれか一枚あげる、もしくは買えるとしたら、なにがいい?
と母に聞いてみたら、
うーん、たくさんあるけど、やっぱり「無我」がいい、と即答した。
「無我」かあ。
私は実は「無我」がすごく苦手で、なぜならば私は、大観に限らず、
人物や動物などがおおきく描いてある絵は苦手なのである。
ヒトとか動物が入っていると、単純に気持ち悪いんだよねーといったら、
母は、ナオは人間ギライなの?と感想を述べていたけれども、決してそんなわけではない(と思う)。
お茶をしたあとに、ご飯でも食べようかと、向田邦子の大ファンの母を「向嶋 」にでも案内しようかと電話してみたら、珍しいことに満席だという。
どうする?ときいたら、新丸ビルに行ってみたいというので
(田舎のオバチャンたちの間で大流行なんだそうだ。なぜ?)
タクシーで移動して、新丸ビルでまたお茶。
途中、皇居の前を通ったら、母が「にじゅうばし~」という歌が昔あったじゃない?ほら知らない?とかいって鼻歌をうたっている。
ぜんぜん知らない。だれの歌?と聞いたら、タクシーの運転手さんがすかさず「島倉千代子ですよ」。
うう、知らない・・・。いや、島倉千代子は知っているけれども、にじゅうばし~なんて歌は知らないです。
すごく有名なのに!と母はいうけれど。
タクシーの運転手さんも、いやボクもリアルタイムじゃないので知らないです、はっきりとは・・・と苦笑いをしていた。
そういえばおじさん(母の姉のダンナさん)、島倉千代子のファンクラブに入ってたんだよね、なんて爆弾発言まで母はして、運転手さんはまたこらえ切れずに爆笑。
道が空いていたのでスムーズに新丸ビルに到着。
カフェでひとしきり話をして、お母さん、なにか洋服とか買い物しちゃおっかな?あ、でも慌てて買うとよくないよね、そろそろ帰るねーといって母は明るく帰っていった。
今度は計画的にきてね、そうしたらいろいろ案内できるし!といったら、
そうだ、今度はお父さん連れてくることにした、とすごくいいことを思いついたように言う。
母と別れて電車に乗っていたら、またメール。
だれ?と思ったらまた母で、開封してみたら
今日は、突然上京してお世話になりました。今は、新幹線の中です。疲れたでしょうね。大変有難うね。
という先ほどまでの勢いとぜんぜん違うしおらしい文面が。
おそらくほとんど眠っていなかったために意識が朦朧とした瞬間なぞを感じ取っていたのだろう。
悪いことをしてしまったな。
でも私は思いのほか、突然の母の上京と大観が楽しくて、
今日はなんだかいい一日だ。
だいじょうぶよ、楽しかったよ、とメールしたら、
早速もとの母に戻ったような、元気なメールが返ってきたのだった。
ねえねえ、どれか一枚あげる、もしくは買えるとしたら、なにがいい?
と母に聞いてみたら、
うーん、たくさんあるけど、やっぱり「無我」がいい、と即答した。
「無我」かあ。
私は実は「無我」がすごく苦手で、なぜならば私は、大観に限らず、
人物や動物などがおおきく描いてある絵は苦手なのである。
ヒトとか動物が入っていると、単純に気持ち悪いんだよねーといったら、
母は、ナオは人間ギライなの?と感想を述べていたけれども、決してそんなわけではない(と思う)。
お茶をしたあとに、ご飯でも食べようかと、向田邦子の大ファンの母を「向嶋 」にでも案内しようかと電話してみたら、珍しいことに満席だという。
どうする?ときいたら、新丸ビルに行ってみたいというので
(田舎のオバチャンたちの間で大流行なんだそうだ。なぜ?)
タクシーで移動して、新丸ビルでまたお茶。
途中、皇居の前を通ったら、母が「にじゅうばし~」という歌が昔あったじゃない?ほら知らない?とかいって鼻歌をうたっている。
ぜんぜん知らない。だれの歌?と聞いたら、タクシーの運転手さんがすかさず「島倉千代子ですよ」。
うう、知らない・・・。いや、島倉千代子は知っているけれども、にじゅうばし~なんて歌は知らないです。
すごく有名なのに!と母はいうけれど。
タクシーの運転手さんも、いやボクもリアルタイムじゃないので知らないです、はっきりとは・・・と苦笑いをしていた。
そういえばおじさん(母の姉のダンナさん)、島倉千代子のファンクラブに入ってたんだよね、なんて爆弾発言まで母はして、運転手さんはまたこらえ切れずに爆笑。
道が空いていたのでスムーズに新丸ビルに到着。
カフェでひとしきり話をして、お母さん、なにか洋服とか買い物しちゃおっかな?あ、でも慌てて買うとよくないよね、そろそろ帰るねーといって母は明るく帰っていった。
今度は計画的にきてね、そうしたらいろいろ案内できるし!といったら、
そうだ、今度はお父さん連れてくることにした、とすごくいいことを思いついたように言う。
母と別れて電車に乗っていたら、またメール。
だれ?と思ったらまた母で、開封してみたら
今日は、突然上京してお世話になりました。今は、新幹線の中です。疲れたでしょうね。大変有難うね。
という先ほどまでの勢いとぜんぜん違うしおらしい文面が。
おそらくほとんど眠っていなかったために意識が朦朧とした瞬間なぞを感じ取っていたのだろう。
悪いことをしてしまったな。
でも私は思いのほか、突然の母の上京と大観が楽しくて、
今日はなんだかいい一日だ。
だいじょうぶよ、楽しかったよ、とメールしたら、
早速もとの母に戻ったような、元気なメールが返ってきたのだった。