代々木で大江戸線に乗り換え、六本木へ。
それから新国立へ。

平日だし、空いているかな?と思った大観展、
かなりの混雑ぶりである。
長さ40メートルくらいの絵巻物「生々流転」などは、もうディズニーランドの2時間待ち状態の大行列。
私が到着したのは14時くらいなのだが、時間を追うごとにしかもどんどん人が増えてくる。

絵巻物は平日の午前中に出直してゆっくり見たほうがいいなと判断し、
それ以外の見たかったものや、すごく好きなものなどをじっくりと見る。

それにしても。
これだけたくさんの大観を一気に見られのはとてもしあわせなことだ。
ふだんは別々の場所に所蔵されている一連の作品を、じゅんじゅんに見ることが出来て、
たとえば作品のもつ雰囲気や起承転結のようなものが、不意に理解できたりする。
作品のものがたりにより入っていける。そんな感じ。

洛中洛外雨十題は5点展示されているのだが、
4点は白黒なのだが最後の「八幡緑雨」だけが鮮やかな色彩で、その色にあらためて魅了されてみたり。
たとえば「八幡緑雨」だけがぽんと展示されていたとしたならば、
その色彩のうつくしさ、やさしさ、たおやかさは、こんなにも胸に迫ってこないだろう。

「月夜の波図」などは見ていると涙が出てくるようなものだし、
「雲去来」の躍動感、霊峰十趣・夜」のあわやかさ、「夜桜」の色彩など、
ほんとうにどれもこれもすばらしく、ああ本当に、行って良かったなあと思う。

仕事が少し落ち着いたら、絵巻物をじっくりと見に、朝からもう一度行ってこよう。