明日は検査結果を聞きに行く日。
再発の可能性はほとんどないと聞いていても、
それでも検査も検査の結果を聞くのも
気が重くくるしい。
気が重くくるしいんだと
たかだかこんなことくらいにそう思ってしまう自分がいやで
いっぽうでたいしたことないしだいじょうぶ、というようにいわれたり思われたら、
たとえそれが励ましであってもそれはそれでいやで
どっちみちいやなんだ、ということもいやで
ぐるぐるとしてしまって、鬱陶しい。
不意に書店で目に止まった、
岸本葉子さんの「女ひとり 40歳でがんになる」をちょっと前から読んでいて、
そういう鬱陶しい気分を抱えてしまうのは
どうやら自分だけではないのだ、ということを知った。
そうしたら、鬱陶しいんだ、いま、ということを
少なくとも一緒に暮らす恋人には素直にいっておいたほうがいいのではないかと・・・
なぜならば私はそういう気持ちの暗いところを隠しおおせるタイプではなく
いらいらしてしまったり落ち込んでしまったりもするので、
だったら、これこれこういうことで悩んでいて、迷っていて、失敗したと思っていて、
でもこういうところは悲観していなくて、前向きで、
そういうのをきちんと伝えておいたほうが、
むやみに私に「あたられた」と思うこともないだろうし、私も抑制できるかなと考えたのだ。
でもいつ言おう?どこで言おう?というのも悩んだ。
家で話すとなんだか真剣すぎて(そりゃあ真剣な話なんだけれども)、
かといってさんぽちゅうだと、まぎれてしまいすぎて、
だから喫茶店で話すことにして、今日、ランチを食べに行ったあと、
しばらくのんびりとしたときに話をした。
たいした手術ではなかったのだとわかっていても
じぶんのなかではおおきかったこと。
手術が終わったら、気分もすっきりすると思ったのに違っていたこと。
前に比べたらすぐに具合も悪くなるし、疲れやすくなってしまったこと。
この先のことを考えると憂鬱な日もあること。
さらに先のことを考えると仕事のこともいまの状況も悩んでしまうこと。
そんなことを正直に話して、
恋人はだまって、ときどき思うことや気持ちなどを交えて聞いてくれた。
話が終わって落ち着いてから、ぐるりと街をおおまわりして
家まで戻った。
病気のことと関係がない話をしてふたりで笑ったりした。
そうして家のそばまできたとき
偶然みたいにちいさなケーキ屋さんの前にとまって
恋人はいちごのケーキでも買う?という。
私が大好きないちごのショートケーキ、あとはいちごのムース、2つのケーキを買って歩いていたら、
今度はコンビニエンスストアで、いつもは1つしか買わないスナック菓子を2つも買って、そのうちひとつは私が大好きなお菓子で、
ああこのひとはこんなふうに
励まそうとしているんだなと思うと
涙が出そうだった。
私にはこんなふうに
さりげなく相手を励ましたり支えたりするような
そんなところはあるだろうかと思った。
たいせつなひとをたいせつにする。
そのことにはいろいろな方法があって
私はこのひとのやさしさをとても好きだなと思うのだ。
再発の可能性はほとんどないと聞いていても、
それでも検査も検査の結果を聞くのも
気が重くくるしい。
気が重くくるしいんだと
たかだかこんなことくらいにそう思ってしまう自分がいやで
いっぽうでたいしたことないしだいじょうぶ、というようにいわれたり思われたら、
たとえそれが励ましであってもそれはそれでいやで
どっちみちいやなんだ、ということもいやで
ぐるぐるとしてしまって、鬱陶しい。
不意に書店で目に止まった、
岸本葉子さんの「女ひとり 40歳でがんになる」をちょっと前から読んでいて、
そういう鬱陶しい気分を抱えてしまうのは
どうやら自分だけではないのだ、ということを知った。
そうしたら、鬱陶しいんだ、いま、ということを
少なくとも一緒に暮らす恋人には素直にいっておいたほうがいいのではないかと・・・
なぜならば私はそういう気持ちの暗いところを隠しおおせるタイプではなく
いらいらしてしまったり落ち込んでしまったりもするので、
だったら、これこれこういうことで悩んでいて、迷っていて、失敗したと思っていて、
でもこういうところは悲観していなくて、前向きで、
そういうのをきちんと伝えておいたほうが、
むやみに私に「あたられた」と思うこともないだろうし、私も抑制できるかなと考えたのだ。
でもいつ言おう?どこで言おう?というのも悩んだ。
家で話すとなんだか真剣すぎて(そりゃあ真剣な話なんだけれども)、
かといってさんぽちゅうだと、まぎれてしまいすぎて、
だから喫茶店で話すことにして、今日、ランチを食べに行ったあと、
しばらくのんびりとしたときに話をした。
たいした手術ではなかったのだとわかっていても
じぶんのなかではおおきかったこと。
手術が終わったら、気分もすっきりすると思ったのに違っていたこと。
前に比べたらすぐに具合も悪くなるし、疲れやすくなってしまったこと。
この先のことを考えると憂鬱な日もあること。
さらに先のことを考えると仕事のこともいまの状況も悩んでしまうこと。
そんなことを正直に話して、
恋人はだまって、ときどき思うことや気持ちなどを交えて聞いてくれた。
話が終わって落ち着いてから、ぐるりと街をおおまわりして
家まで戻った。
病気のことと関係がない話をしてふたりで笑ったりした。
そうして家のそばまできたとき
偶然みたいにちいさなケーキ屋さんの前にとまって
恋人はいちごのケーキでも買う?という。
私が大好きないちごのショートケーキ、あとはいちごのムース、2つのケーキを買って歩いていたら、
今度はコンビニエンスストアで、いつもは1つしか買わないスナック菓子を2つも買って、そのうちひとつは私が大好きなお菓子で、
ああこのひとはこんなふうに
励まそうとしているんだなと思うと
涙が出そうだった。
私にはこんなふうに
さりげなく相手を励ましたり支えたりするような
そんなところはあるだろうかと思った。
たいせつなひとをたいせつにする。
そのことにはいろいろな方法があって
私はこのひとのやさしさをとても好きだなと思うのだ。