日曜日、久しぶりのほぼ完オフ。

近くの喫茶店へコーヒーを飲みに行ったり、家でDVDを見たりして過ごす。
今回見たのは、「パッチギLOVE&PEACE」。
井筒監督の「パッチギ」の続編である。

恋人が在日韓国人三世なので、映画の「パッチギ」だったり「力道山」だったり、
あるいはサッカーで日本VS韓国戦を見るときは、すこし緊張する。

でも恋人は、屈託なくおもしろいシーンでは笑うし、
泣けるシーンではしんみりしているし、
盛り上がるシーンでは盛り上がる。
たとえば朝鮮、韓国が不等に差別を受けているシーンであっても、
その差別の仕方がおもしろければ笑う。
え、そこで笑うんだ?という感じ。


私は在日だろうと何人だろうと、
不等に差別をするとかいうことがとてつもなく大嫌いで、
それに恋人がちいさいころ、出自のことで差別を受けていたことも聞いているし、
(もしかしたらいまだって、どこかで差別を受けているかもしれない、たまたまいま彼や私のまわりにいるひとたちがリベラルなだけで)
あるいは恋人のご両親やその上の世代はもっとつらい思いを受けてきたことも知っている。

だから、というわけでもないが、
恋人がこの映画の差別的なシーンを見ても、
そのシーンそのものがおもしろければ屈託なく笑える、そのことが不思議だ。
隣でどぎまぎしたりつらくなって泣いたりしている私のほうがナニジンかわからないという感じなのだが、
もしくは当事者だからこそ、いろいろなものを超えてしまっているからこそ、の、反応なのかもしれないと、
横目で恋人をちらりちらりと盗み見る。

「パッチギ」といえば、この続編には沢尻エリカさんが出ていなくてとても残念だ。
「パッチギ」に出ていた沢尻さんはそれはそれは可憐でかわいらしくて、
だから恋人も私も沢尻さんが結構気に入っている。

それだからというわけではないが、LOVE&PEACEよりもパッチギのほうが、
私は好きだと思う。全体の流れというか世界観というかせつなさというか。
恋人も同じことをいっていた。

昨日の夜はカキフライ、イカリング、キャベツのせんぎり、しじみのお味噌汁を食べる。