仕事で大失敗をして相当落ち込んだ。
それはもう、ここでは何が起こったのかを絶対に書けないような、ものすごーい甚大なミスだった。
こんなに大きなミスは、仕事史上はじめてである。

それはたとえていうなら、高速道路で居眠り運転をしてしまい、
でも「たまたま」そのとき、高速道路に他に車がいなくて、
事故に至らなかった、という感じ。
そして「もし」仮にそのとき、高速道路に他の車がいたら、
大惨事になっていただろう、という感じ。
他に車がいたかいないかにかかわらず、居眠り運転をしていたという罪には変わりない。

ミスが発覚したときはひやっとした。
そうして悪いことに、自分ではそのミスに気づいていなかったのだ。

まわりのひとに・・・仕事を支えてくださっている方に迅速にかつ的確に助けられた。
それはもうものすごいスピードでリカバリをはかってくださって、
対応しときましたから、と電話口で聞いた声に安心してなんだか泣けた(弱い>ワタシ)。
フツウなら、対応しますか?と聞かれ、してください、と私が答えたら、対応するのだろう。
でもその人は、いつも先手をとってくれる。そのことにいったい何度助けられただろう。
今回もそうだ。
その一瞬のその人の判断で、とても救われた。

また今回失敗したのは恋人の会社のほうなのだが、
恋人にもずいぶんと助けられた。
なにしろ私が「居眠り運転をしていること」を見つけたのは恋人なのだ。
落ち込む私を攻めることなく、注意だけはし、その上で間違いは誰にでもある、これで却って危機管理体制を見直すきっかけになってよかったと恋人はいうのだ。
私にはこういう面がない。私ならすごく焦るだろう。部下を叱るだろう。おそらく。
のろけでもなんでもなく、私の恋人はすごいなあと思った。
やっぱりこういうひとが社長であるべきなのかも知れない。

とにかくいつも助けられる。
私だけじゃない。そのことを憶えていよう。