お風呂に入っていたら恋人が帰ってきた。
今日は遅くなると思っていて
たっぷりとはったお湯にのんびりと入りはじめたところだった。文庫本を持ち込んで。

ぎぎぃばたんとドアをあけて閉める音。
ただいまという声。

おかえりはやかったねといったら、
うんと恋人はこたえる。

のんびりとお風呂に入りたいけれども
恋人と早くあいたくて急いでお風呂を出た。

どうしてだろう。
どんなにたくさん一緒にいても
どうしてか恋人は私のこころをいつも占めてくる。

けんかすることもあたまにくることもたくさんあるのに
不思議だ。
なりたての恋人とか高校生とかでもないのに。

となりの仕事部屋にいる恋人にあいにいって
後ろからぎゅうっとしてみた。
そうでもしないとこの気持ちは落ち着かない気がしたから。
ぎゅうっとしたらすこしだけ落ち着いた。

今日は家でいちにち仕事をする。
朝はキムチうどん、昼は明太子のスパゲッティとスクランブルエッグ、ピーマンとウィンナの炒め物、茹でブロッコリー。
夜は恋人が出かけていたので、ひとりでごはん。
鮭の塩焼き、しじみ汁、セロリとブロッコリーのサラダ、冷奴。

ようやく試験勉強開始。うぅむ。