移動に弱いのは子どもの頃からの体質だ。
長い距離を移動すると、ものすごくダメージをくらう。

新幹線に乗ったり、飛行機に乗ったりすると、
行きは気持ちが張っているからいいのだが、旅や出張や帰省が終わって自宅に帰ると、
もう寝込んでしまうくらいに調子を崩す。
そうして1週間くらいは本調子に戻らない日が続く。

昔からそんな感じなので、長距離の移動があった日の
少なくとも翌日は、予定を入れるのを避けるようになった。

という長い言い訳のもとに、昨日は会社を休みにしていた。
休みにしていて、折りしも東京に出張してきていたSちゃんに会い、トレガーワークのセッションを受ける。

首がちぢこまって、背中が張っていて、足がむくんでいる。
と、いつもの私の状態と違うところを教えてもらって、
それはたぶん、昨日の新幹線と法事と、昨日までのにわかに忙しい仕事のせいだわ、とこたえる。
なるほどねえーとSちゃん。
やさしくやさしく、いつものようにもみほぐしてもらい、(っていうのかな、よくわからないな、だってフツウのマッサージとトレガーワークはぜんぜん違うから)そうしてセッションが終わるとすっきりとするから不思議だ。
ノーメイクで行ったのに、セッション後の顔は、マスカラをしてアイラインを入れたみたいな雰囲気になる。
たぶん余計な力が抜けて、顔の陰影が深くつくんだろう。いつもよりも。

セッションの前には、和食をふたりで食べる。
発酵玄米がおいしくて気に入っている店も、野菜がおいしいフレンチも、昨日はお休みだったので、
ふたりでランチ難民。
初めて入ったお店で、うーん予想を裏切らない味だ・・・とふたりでよくない意味でうなりながら食べる。
それでも食べながら話をするのは楽しい。

家に帰ってから、今日は仕事はしない!と決めていたので、
メールのチェックだけしてから本を読んだり、晩ご飯の支度をする。

カレー、肉団子の甘酢あんかけ、冷奴、しじみの味噌汁、トマトのサラダ、秋刀魚の塩焼き。
カレーと秋刀魚というのはどう考えてもへんなのだが、今夜は秋刀魚!というふうに決めていたのに、恋人がカレーを食べたいと言ったため。ものすごくとんちんかんなメニューだが、そういうことを気にしない恋人は、カレーも秋刀魚も肉団子もうまいうまいと食べている。
私はそういうのがわりとダメなので、このひとはほんとうに生命力があるなあと感心する。

仕事でいくつかいいことがあったと報告をしてくれて、
こういうときの恋人はとてもうれしそうでこどもみたいな顔になってかわいい。

そんなようなつれづれのことをSちゃんに茶のみ話的に話すと、Sちゃんはいつも
ナオちゃんは彼氏の母であり妻であり姉であり恋人であり同僚であり上司なんだね。
といいますが、確かにそんな感じ。
でもまあ多かれ少なかれ恋人どうしというのはそういうものなのでしょうね。
そうして恋人もいくつかの役割をしている。私に対して。

最近読んだ本は、
長嶋有さんの「泣かない女はいない」
松尾スズキさんの「クワイエットルームへようこそ」
瀬尾まいこさんの「幸福な食卓」
三浦しをんさんの「白い蛇眠る島」

瀬尾さんの本は、なんと再読だ。再読の上に再購入。
以前に読んだことをすっかり忘れ、また買ってまた読んでしまった・・・。
なかなかいいお話です。(と確か前も書いた)