買ったからには自分で着られるようになりたい!
ということで、はつきものをあつらえた、虎ノ門の丁子屋さんで開かれている着付けの教室へ通うことにした。
のは、ひとつきほど前の話。
入会金5000円、お稽古は毎週1回1000円、ひととおりの回をこなしてもその後は1回ごとに1000円お支払いすれば永久会員、という(たぶん)とても良心的なお教室である。
毎月最初の週が初歩の初歩、肌襦袢やすそよけ、長襦袢の着方、着終わったきもののたたみかた、の講習。
その翌週が名古屋帯、翌々週が袋帯…とすすんでいく。
今日が月はじめの日にあたったため、初回のお稽古に行ってきた。
ものすごく忙しい日なので、直前まで行こうか行くまいか悩んでいたのだが、
思い切って行ってきた。
そうして。
すっごーく、おもしろかった。
いやもちろん簡単に着れやしないんだけれども。
着付けるよりも着付けられるほうが遥かに楽だし(いまのところ)、きれいにできるんだけれども(いまのところ)。
でも、自分で着て、そうしてはじめて、きものについて理解できるのだなあということがわかった。
実はきものって、ものすごくロジカルにできていると思う。
ロジカルなんだけれども、感覚的な部分もたくさんあって、堅苦しくもなくて、意外と臨機応変。
そのあたりのことは、たぶん、自分で着ないと実感できない。
それにきものを着ていく過程がずっとものすごく神経質かというとそういうわけでも全然なくて、
ここはいい加減でいいのよ、というところと、
ここはちゃんとしないとだめなのよ、というところがあって、
それもまた自分で着てはじめてわかったことだ。とてもおもしろい。
さてはじめてのレッスン。
まずは足袋を履いて、というところから、和装用の下着をつけて、肌襦袢を着て、すそよけをつけて、長襦袢を着て、きものも着て、それだけではつまらないだろうからと半帯を締めて(浴衣でよくやる文庫結びにした)、着終わったら今度は、脱いで脱いで脱いで、きものをたたんで、長襦袢をたたんで、というのをひととおりこなす。
きものを着る、という動作そのものは今日だけで3回ほど練習する。
とても憶えも出来も悪い生徒でちょっと恥ずかしい。
私と同じく、初回レッスンだというもうひとりの女の子は、それに対してとても出来がいいし。
(しかもその子は、お母様のきものとか帯がたくさんあるそうだ。うらやましい)
しかしそんな私にも、先生はやさしく丁寧に教えてくれる。
どの教室でも同じなのかわからないが、
丁子屋さんのお着付けは、鏡を一切見ないのだ。
鏡をいちいち見ているようではうまくならないし、時間ばかりかかるから、だそうなのだが、
そういえば浴衣を着るときに私はいつも鏡を見ながら着ていたのだが、そのせいかちょっとしたところばかり気になって、あちこち手直しをして結局全体が崩れる、ということになりがちだ。
先生に教わるひとつひとつのことが、とてもためになる。
今日のお稽古は、私と同じはじめてのお稽古のひとが1人、
あとは先の課程まですすんでいるひとたちが3人(このひとたちはそれぞれみんなばらばらで、難しい帯結びを練習していた)。
講師の方々は4人いて、つまりほぼman to manで教えてもらえる。
お稽古が終わったあとに、復習してこないと忘れちゃうといったら、先生は、変に復習すると悪い癖がついてしまうから、慣れるまでは復習はいらないわよ、とさらりといってくださって、それもよかった。
ちょっとおかしかったのは。
私はお稽古や普段用のきものは先日買った紬1つしかなくて、それはいまお仕立て中だし、
結婚式のときに買ったやわらかものは、ビールをかけられたため手元にないし、
ということで、丁子屋さんで貸してくださるきものでレッスンをしたのだが。
この、借りたきものの似合わないことと言ったら!
着付けが終わって、最後の最後に鏡を見ていいのだが、鏡のなかの自分と目をあわすのが恥ずかしいくらい似合わない。
明るめの紺で、ごわごわとした厚手の絣のきものなのだが、これは誰にでも似合うだろう!という雰囲気のものなのに私にはまったくもって似合わなくて、こういうきものは今後手を出してはいかんのだな!というふうに勉強にもなった。
次回は名古屋帯の回、である。
おそらく今日のお稽古内容もほぼ忘れているような気がするのだが、
それでもとても楽しみに思う。
ということで、はつきものをあつらえた、虎ノ門の丁子屋さんで開かれている着付けの教室へ通うことにした。
のは、ひとつきほど前の話。
入会金5000円、お稽古は毎週1回1000円、ひととおりの回をこなしてもその後は1回ごとに1000円お支払いすれば永久会員、という(たぶん)とても良心的なお教室である。
毎月最初の週が初歩の初歩、肌襦袢やすそよけ、長襦袢の着方、着終わったきもののたたみかた、の講習。
その翌週が名古屋帯、翌々週が袋帯…とすすんでいく。
今日が月はじめの日にあたったため、初回のお稽古に行ってきた。
ものすごく忙しい日なので、直前まで行こうか行くまいか悩んでいたのだが、
思い切って行ってきた。
そうして。
すっごーく、おもしろかった。
いやもちろん簡単に着れやしないんだけれども。
着付けるよりも着付けられるほうが遥かに楽だし(いまのところ)、きれいにできるんだけれども(いまのところ)。
でも、自分で着て、そうしてはじめて、きものについて理解できるのだなあということがわかった。
実はきものって、ものすごくロジカルにできていると思う。
ロジカルなんだけれども、感覚的な部分もたくさんあって、堅苦しくもなくて、意外と臨機応変。
そのあたりのことは、たぶん、自分で着ないと実感できない。
それにきものを着ていく過程がずっとものすごく神経質かというとそういうわけでも全然なくて、
ここはいい加減でいいのよ、というところと、
ここはちゃんとしないとだめなのよ、というところがあって、
それもまた自分で着てはじめてわかったことだ。とてもおもしろい。
さてはじめてのレッスン。
まずは足袋を履いて、というところから、和装用の下着をつけて、肌襦袢を着て、すそよけをつけて、長襦袢を着て、きものも着て、それだけではつまらないだろうからと半帯を締めて(浴衣でよくやる文庫結びにした)、着終わったら今度は、脱いで脱いで脱いで、きものをたたんで、長襦袢をたたんで、というのをひととおりこなす。
きものを着る、という動作そのものは今日だけで3回ほど練習する。
とても憶えも出来も悪い生徒でちょっと恥ずかしい。
私と同じく、初回レッスンだというもうひとりの女の子は、それに対してとても出来がいいし。
(しかもその子は、お母様のきものとか帯がたくさんあるそうだ。うらやましい)
しかしそんな私にも、先生はやさしく丁寧に教えてくれる。
どの教室でも同じなのかわからないが、
丁子屋さんのお着付けは、鏡を一切見ないのだ。
鏡をいちいち見ているようではうまくならないし、時間ばかりかかるから、だそうなのだが、
そういえば浴衣を着るときに私はいつも鏡を見ながら着ていたのだが、そのせいかちょっとしたところばかり気になって、あちこち手直しをして結局全体が崩れる、ということになりがちだ。
先生に教わるひとつひとつのことが、とてもためになる。
今日のお稽古は、私と同じはじめてのお稽古のひとが1人、
あとは先の課程まですすんでいるひとたちが3人(このひとたちはそれぞれみんなばらばらで、難しい帯結びを練習していた)。
講師の方々は4人いて、つまりほぼman to manで教えてもらえる。
お稽古が終わったあとに、復習してこないと忘れちゃうといったら、先生は、変に復習すると悪い癖がついてしまうから、慣れるまでは復習はいらないわよ、とさらりといってくださって、それもよかった。
ちょっとおかしかったのは。
私はお稽古や普段用のきものは先日買った紬1つしかなくて、それはいまお仕立て中だし、
結婚式のときに買ったやわらかものは、ビールをかけられたため手元にないし、
ということで、丁子屋さんで貸してくださるきものでレッスンをしたのだが。
この、借りたきものの似合わないことと言ったら!
着付けが終わって、最後の最後に鏡を見ていいのだが、鏡のなかの自分と目をあわすのが恥ずかしいくらい似合わない。
明るめの紺で、ごわごわとした厚手の絣のきものなのだが、これは誰にでも似合うだろう!という雰囲気のものなのに私にはまったくもって似合わなくて、こういうきものは今後手を出してはいかんのだな!というふうに勉強にもなった。
次回は名古屋帯の回、である。
おそらく今日のお稽古内容もほぼ忘れているような気がするのだが、
それでもとても楽しみに思う。