また買ってしまいました。きもの。

この前買ったのは、いうなればよそゆき。
帯も袋帯で、しかも金目が豪勢に入っているような、披露宴とか、そういうきちんとした場に出ても恥ずかしくないもの。

でもこれから着付けのお稽古もするし、
月に一度の着物のお勉強会はやはり着物で行きたいし、
普段どこかに出かける時などは普段用のものが欲しいし、
帯もこの前買ったきものをもう少し格を下げて着られるような名古屋帯が欲しいし、
というわけで、
先日、一目ぼれをした江戸小紋(結局予算があわなくて辞めてしまった)を見つけたお店で、秋の展示会のご招待があったので、それに行ってみたのだ。

前回は、江戸小紋で婚礼用、と決めていただけだったのだけれども、
その後、友だちに教えてもらったり自分でも本を読み漁ったり街行くきもののご婦人たちをくいいるように眺めた結果、今回は、紬で普段用、というだけでなく、いろいろと条件…を決めてから見に行くことができた。

さて今日の展示会、おおきな展示会場に、全国各地の作家さん物のきものや帯がずらり。
目の毒である。
目の毒だと思いながらも、いろいろなきものを見たり、作家さんたちと話をしたりして、すごく楽しかった。
わけても染色家の方々のお話はとてもおもしろい。
これは梅の木、これは木瓜などと、ひとつひとつ教えてくれる。
月見草で染めたという、うすねずいろの反物がとても素敵でものすごくこころが動いたが、
今回決めていた予算からはオーバーしてしまったので断念。
いつかこんな草木染を着てみたいと思う。
草木染といえば、以前、志村ふくみさんの本をいくつか読んだことがあったなあ。
確か高校生のころだったかな。とてもわくわくして読んだものだった。

さて今回は、紅花で染めた紬の反物と、あとはりんごの木をあしらった唐織の帯、黒を基調にした紬の帯を迷いに迷った末にお買い上げる。

紅花で染めた反物は、薄桃色をベースに、いろいろな色が入り混じっていてほんとうにきれい。
会場を持ち歩いていたら、すれ違うおばさまがたに、あらそれいいわねえといわれたり、
きものを売りに着ているほかの作家さんたちに、あなたにはその色が似合っていると思う、と却っていわれてしまったりもした。
りんごの木をあしらった唐織の帯はとても珍しい雰囲気で、これまたきものとあわせていたら、いろいろなひとたちに素敵ねえ、とほめられた。まるで自分のことのように嬉しい。
唐織の帯も、黒の帯も、どちらも最初に買った江戸小紋とも相性がよさそうなものを選んだので、これで着まわしも効いてきそうだ。
帯は1本しか買わない予定だったから、結局予算を超えてしまったけれども、
それでもよい買い物をしたと思う。なによりものすごく満足度が高い。
仕立てあがるのがとても楽しみだ。たくさんきものを着よう。

夜、カレーをつくっていたら、食事をしてきたはずの恋人が
すこしカレーを食べたいというので、よそってあげる。
おいしそうに食べている様子を見るのはうれしい。
ここのところ仕事が忙しく、また気持ちを相当傾けないといけないことに追われているので、それで好物のカレー。
少しだけでも元気がでると嬉しいんだけれど。